#病は突然に8 この辺で総括前編

前回入院備忘録はもういいかなと書いたけど、総括的なことはやっておこうと思ってこの記事を書いてる。日記をiPhoneに書いてたからかいつまんでここにも残しておこう。
なんといっても今月末には退院だ。
ようやく、という気もするし、実感ないな、という気もする。社会に戻れるか?という不安もある。仕事どうしようとか。


2022年 6月 もはや何も覚えてない
微熱が引かなかったためコロナを疑い町医者へ。
うちでは見れないと言われ救急車で大きい病院に運ばれる。即日入院。
その後すぐ三週間意識不明。

7月 ずっと?マークついたまま過ごしてる
意識を取り戻す。足はピクリとも動かず。尿意、便意もわからない。
腹筋に力が入らず背もたれなしでは座れない。
顔面麻痺もあってよだれが自然と垂れる。自力の呼吸ができなかったのと誤飲性肺炎を併発したので気管切開。痰がつまるので吸引。
寝返りも打てなかったのでお尻の上の辺りに褥瘡ができる。
月末に意識が戻ってからはじめて家族と面会。

8月 検査ラッシュ
手先に痺れ。口腔内には痒みを感じる。
飲み込みの訓練をはじめる。ゼリーなどの半固形状のものを食べる。
結核の薬で薬疹がでる。腕や体に痒みが起こる。
髄液検査。背骨に注射。痛覚がなく何も感じない。
MRI検査を受けた影響か耳鳴りが発生。コロナ濃厚接触者になり隔離。
図らずも個室に移動できた。10日ほど隔離される。
隔離が解除されたと思ったら移動した部屋の患者がコロナ感染。再び濃厚接触者となる。微熱は出るもPCR検査は陰性。
8月末に住んでた部屋を解約。住所不定無職となる。

9月 いざリハビリ病院へ
隔離解除。気管につけていた器具を外す。
髪がだいぶ伸びてしまったので転院前に思い切って坊主にする。
中旬にリハビリ病院に転院。血圧が低くなかなかリハビリが進まない。
病院都合で個室に移動。ありがたい。
この頃友人などから本やお菓子などのお見舞いが届く。
微熱が頻発。褥瘡悪化。形成外科へ。

10月 もっとも停滞していた
ふたたび大部屋へ。
褥瘡さらに悪化。ふたたび形成外科を受診。骨が剥き出しになっているそうで削る。大丈夫かこれ。
リハビリはとくに進んでいないように思う。
自販機で買えるリアルゴールドが心を繋ぎ止める。
友人からPCが送られてきてビビる。

11月 誕生日は病院じゃないほうがいい
年内の退院は無理だなとあきらめる。
誕生日を迎える。今までで一番最悪な誕生日。だが生きてると奮起する。
手足の痺れがひかない。
同室の患者の騒音に悩まされる日々。
褥瘡の悪化のため手術をすることを決める。

12月 うつ伏せの年末年始
褥瘡の手術のため転院する。
血圧が低くて意識を失いかける。
同室になった中国人がめちゃくちゃでかい声で電話をするストレスに悩まされるも、別の患者さんが退院する時にがんばれよ、とお菓子を買ってきてくれる。泣く。
初めて売店に行く。買い物を楽しむ。
年末に褥瘡の手術。二週間はうつ伏せでいなければいけない。
尻が三つに割れる。

ここまで書いてなかなか壮絶だな、と客観的に見て思う。
長くなったので後編に続く