ダサいいそれでいい。
6月が始まった。
はじまりは、やはり雨だったね。
流石、梅雨将軍。
昔から梅雨が嫌いだった。
天然パーマな髪質を持つ、思春期の女の子には
辛い辛い、梅雨月間。
ストレートアイロンを毎日やり
ストレートパーマもしたし、
もっと真っ直ぐにしたすぎて
縮毛矯正もしたこともあった。
ほぼ、“髪の毛”ならぬ、
“針の毛”みたいななっちゃってて
まぁるい頭の形とはそぐわない
恐ろしいくらいに
真っ直ぐに伸びきった髪の毛たち。
熟練のスキーヤーが、ゾクゾクする様な
断崖絶壁な髪型になってしまっていた。←伝わる?
それでも、満足だった。
ウネウネしているよりも
まっくずピンッとさせることが“美徳”であった。
昔の自分の“こだわり”って
今思うと
えらく恥ずかしいものが沢山ある。
眉毛の角度ひとつとっても
選ぶ服のセンスや
写真を撮るポーズ
メイクの仕方ですら
すべて、エラく、ダサいのだ。
でもその当時の自分は“イケてる”と思い込んでいる。
だし、当時はそういうもんだったのだろう(時代のせいにさせて)
流行りは廃れて、
また新たな流行りが到来する
そこを経て、
自分への向き不向きを認識する
『私は、これが好き。』
という明確な感情の芽が育つのには
やはり『エラく、ダサい』時期をみんな通過していくのかもしれない。
とりあえず流行りにのって
これは私には向いてないな。無理してるな。
こういうのが次は流行るのか。試してみようかな。あ、すんごい似合ってないな。恥ずかしいな。なんだこれ。げー。何がいいのか全然わかんないなー。やめよーっと。
こんなことを繰り返していくたびに
少女は、女性になっていくのかもしれない。
“この服を着て、原宿に出かけたらもしかしたらお洒落スナップの雑誌とかに声かけられちゃうかもな〜!!うへうへへ!”と
中野ブロードウェイの中にある“SUZUTAN”(今でいうところのしまむら的な感じかな)で購入したばかりの洋服たちを身に纏い、
ウキウキしながら、全身鏡の前に立っていたあの頃。
最上級のお洒落をしていると、
思っていたあの頃。
随分と梅雨の話から、脇道に潜り込んでしまったようだ。
梅雨は品のある、爽やかで綺麗な花が咲くよね。
自粛あけて
本格的に仕事が再スタートしている方々も多くいると思う。
あんな空白の2ヶ月のあと
いきなりまた『働けぇぇえ!!!!』というのは酷なものだ。
だからまぁ、無理せず
6月は梅雨なこともあってお天気も晴れないことも多いしね。
体を慣らしていく感覚でいきましょや。
2020年あと半分を噛みしめながら。
ウネウネした前髪と共に。
2020年水無月も、いってみよう。そうしよう。