素人がデスク用品を作り始めたら地獄を見た話 その3
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素人がデスク用品を作り始めたら地獄を見た話 その2 の続きです。
一人称・画像多めです。ご注意ください。
初めての作品を手彫りで、しかも小学生以来の彫刻刀で終えた私が感じたことは2つ。
めちゃくちゃ楽しかった!
と
とにかくしんどかった!次は絶対手を使わない!
です。
作りあげている感はやはり手彫りが強いのですがどうしても疲れの方が先に立つので、制作意欲があったとしても作るまでの腰が重くなってしまうことは容易に想像できました。
せっかく始めた趣味なのでできれば長く続けたい。
と思い、ここで初めて「DIY」という検索ワードでYoutubeを叩きます。
するとこの世の中には「リューター」なるものが存在して、
木材や金属を加工しながらDIYを楽しまれている方々がいるとわかりました。
なるほど。
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買いました。
重い。
使い方を読みました。
なるほど、ホースの先っちょに、
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アタッチメントを取り付けて、
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スイッチをオン。
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うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
伝わりませんよね。
静止しているように見えるぐらいの凄まじいスピードでアタッチメントが回転しています。
この回転力+硬いアタッチメントで木材や金属の掘削・ヤスリがけ・ブラシができる機械(要約)とのことです。
これは期待が膨らみます。
実際にコルクを彫ります。
左が以前彫刻刀で彫った後。
右がリューターで彫った後。
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やばあ。何この凶器。
右側の断面が完全に抉り取られています。仕上がりがはちゃめちゃに綺麗。
戦慄とともに希望を感じました。
これならやれる。
様々なアタッチメントたちに無限の可能性を感じます。
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マジでいつ使うんだろうというアタッチメントもありますがいずれ使うのでしょう。目的ごとに使いわけるのがいいんだな、とブツブツ呟きながら触っていました。
ただまたも色々はしょっていますが使えるようになるまではかなり慎重になってました。実際手元ミスって爪に穴空いて背筋が凍ったのでゴーグル買ったりしてます。
ここから制作が加速度的に進行します。
実際に制作過程をまとめてみたので画像でどうぞ。
そしてここから、その1から引っ張ってきてついに表面化する問題。
宅コルク系DIYer(自宅でコルクでDIYをする人のこと)が抱える大きな問題。
「コルクの削りカス大量発生による強力な掃除機は必須」
に切り込みます。
制作過程
まずは置きたいものを置いてみます。
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端っこの枠線は「これ以上切っちゃうとダメだよ」ラインです。
だいたいでも定規で線を引いて何を置くかイメージしています。
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これが決まると彫る場所が決まります。
描きます。
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ボールペンで引いていますが後ほどこの線はヤスリでこすれば消えるので思い切り描いちゃいます。
コルクは衝撃で端っこがぼろぼろこぼれやすいため境界線はある程度幅を持たせます。
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準備完了です。
彫ります。
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ここで「ちょっと待て」です。
このコルクくずの量、何?????
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↑今ここの「Airpods Pro」ゾーンを彫っただけです。
厚さにして約7mm。それでこの量。
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これが今なお最も苦しめられている
「一つ工程が終わるたびに掃除機かけないと正しく彫る位置がわからない」
問題です。
とはいえいちいち掃除機かけていたら作業もあまり進まないのである程度は許容範囲としています。が、
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もはや砂漠。
周囲はコルクまみれ。窓開けて掃除機も空気清浄機もガンガンにかけています。
バッテリー式は細かいところまで吸引ができないため、使わずしまっていた有線式を持ち出しフル活用しています。
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彫刻刀で掘っている時とはまた異なる課題感が出てきますね。
ただ、1本目の記事を書いたあと私も漫然としていたわけではないです。
このコルク制作を続ける限りつきまとう問題に対して、
なんといったんの解決が見えそうなのです。
作業にあたって問題を整理すると2点。
1. 制作中に溜まり続けるコルクの粉
→ アタッチメントを当てる箇所が見えなくなる=間違ったところ掘っちゃう
2. 制作後に部屋中へ飛び散ったコルクの粉
→ 机や電化製品に粉が溜まってしまい故障の危険性がある。あと汚い。
作業する場所にPC置くなよなのですがここ以外に作業する場がない。
あと時間の大半を過ごすスペースで思いついた時に作業できる方が良い。
この粉問題に一定の解決策を見せてくれたのが、こいつ。
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電動ブロワーでした。
まず風速85km出るとのことでやばい。どのくらいやばいかって娘がドライヤー嫌がって洗面所に行きたくない時ドライヤー代わりに使えるぐらい風量がやばいです。机の上、PCの中、棚、マイク、椅子、どんなところでも吹きつけています。
あと掃除機をかけることで机の上で作業止めたくない時にも超便利。長押しで起動・超風速でコルクの粉全部吹っ飛ばしてくれます。一番風量強いモードが「TURBO」っていうのもロマンあります。しかもUSB-C充電。完璧かよ。
一回床に全て落としてそこから掃除機をかければ終了。効率めちゃくちゃ上がりました。人類の技術ってすごい!これで安心して作業に取り組めます。
まあめちゃくちゃ粉がつくのは何も変わらないんですけど。
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長くなったので切ります。
その4へ続きます。次は完成品まで行きたいです。読んでいただいてる方本当にありがとうございます。