中年↑は体中がかゆくなる運命だ
孫の手 = 中年以上
そんなイメージってあるでしょ?
そう、中年過ぎると体中がかゆくなる・・・これ、多くの人が経験していると思うんですわ。
背中は手が届かない、だから孫の手が必要になるから、爺ちゃんとかはいつも孫の手を、みかんと共にこたつの上に置いている。そんなイメージ。
「若い頃は体がかゆくなるなんて事はなかったんじゃがのう。」
なんで中年以降は体のあらゆる場所がかゆくなるのか?
皮脂分泌の弱体化 + 皮下細胞の水分維持力低下
【アブラてっかてかは実は大切な保護反射】
年取ると、皮脂の分泌が弱くなるわけです。だから肌がいつもかっさかさ。
皮脂ってのは、むき出しの肌を空気中に含まれる雑菌やカビ菌なんかから守ってくれているわけで、いわゆるバリアですな。
自分が出した汗の成分の刺激からも守ってくれてる。だから中年過ぎるとバリア弱ってて、汗かいただけでかゆくなるし、あせもが出来やすくなる。
肌バリアと呼ばれるわけですが、このバリア機能が弱くなると、外気の刺激を受けやすくなっちゃうから、その刺激がかゆみとして現れるというわけ。
【肌細胞の水分維持力低下】
女性にとっては死活問題にもなるのが、肌細胞の水分維持力の低下。
これ、しわの原因になるんです。女性は特に気になるところか。
肌ってのは何層にもなってて、特に深層部の細胞に水分が維持できないと細胞がひからびた状態になっちゃう。
じゃあどうやって細胞の水分を維持してるのかというと、コラーゲンとかセラミドといった成分が、ちょうどスポンジみたいな役目を果たしているわけで。
若い時はコラーゲンもセラミドも、体内で十分に生産できるため、お肌ピッチピチですよ。水もはじくとはこのことで、若者の肌はほんとにハリがあってツヤツヤしてて、まるで無風状態の湖の水面のよう。
ところが中年過ぎると、コラーゲンもセラミドも体内での生産量が落ちる。当たり前だけど。
で、コラーゲンもセラミドも、肌だけじゃなく体全体に存在しているわけで、生命維持にあんまり重要じゃない肌なんて最後!最後!後回しっ!ということで、よほど余ったコラーゲン・セラミドじゃないと肌にまで回ってこない。
よって肌は水分の維持が出来ず、干からびてしまう。
その結果、細胞同士のスキマが開いちゃう。そのスキマから外気や雑菌が入り込もうとして、それが刺激となってかゆくなる。
スキマを埋めるためにも皮脂のバリアが必要なんだけど、頼みの皮脂バリアも年齢と共に弱くなってる。ダブルパンチでノックアウト!残念。
肌バリアを塗っちゃえ!
肌細胞の水分維持力をアップさせるには、やはりコラーゲンが多い食材を意識的にたくさん食べたり、コラーゲンサプリなどを利用するしかない。
でも、バリアだけなら塗っちゃえばいいんですよ。簡単でしょ?
じゃあ何を塗るか?オイルでしょう。(今でしょみたいな言い方やめい)
オイルを塗れば肌バリア機能同様に働いてくれるので、かゆみも止まる。
一昔前だと、人の皮脂に近いオイルとして有名だったのは、ホホバオイルですね。植物性のオイルですが、ちょっと保湿力は弱め。
じゃあということで、馬油。
馬油は動物性だし保湿力も高め。人の皮脂にもかなり近いし、競馬好きなら馬のアブラなら親近感もあるだろうて。(ないか)
ただ、最近の研究によると、皮脂成分を分析した結果、
最も人に皮脂に近いのはエミューのオイルだということ。
エミュー、ありがとう!
エミューってのはダチョウの仲間で、ダチョウよりも小ぶりの飛べない鳥です。オーストラリアにおるそうです。
ダチョウじゃダメみたいですよ。ダチョウのほうが面積デカいからたくさんオイルが取れそうですが、エミューじゃなきゃダメらしい。
「君じゃなきゃダメなんだ!」
みたいな感じですかの?
ちなみに、ワセリンとかは皮脂分泌促進効果がないので、長い目で見ればエミューオイル含有のものが良いそうです。
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