初めての譲渡会(猫)⑤
過去の記事はこちらから。
初めての譲渡会(猫)①
初めての譲渡会(猫)②
初めての譲渡会(猫)③
初めての譲渡会(猫)④
「おかわりくん」は、保護主のチーカワさんによって、病院で検査してもらっていました。
これも、譲渡会ならではの安心感だと思います。保護主が健康状態をチェックして、譲渡が決まった時点で新しい飼い主から、その検査代を頂くという流れになっています。
「おかわりくん」の健康状態は問題なし。
去勢手術、ワクチン接種済み。
猫白血病は陰性。
でも、猫エイズは陽性。
正直、私たち夫婦は猫飼育の初心者なので、買い始めてすぐに病院介護があったり、天に召されてしまったり、そういったリスクが無いことにこしたことは無いと考えていました。
病気や重度のケガがある猫ちゃんは、かわいそうだと思うけど、現実的に我が家の経済状況や物理的な環境のことを考えると、目を瞑らないといけないと話し合っていました。
猫エイズが陽性。
これは、お迎えしてあげられないな〜...と諦めかけました。
でも、保護主のチーカワさんが、発症リスクや、どういった心がけをすればいいのかなど、不利な事も包み隠さず話してくれたことで、このハードルはあっさり越えました。
(猫エイズについては、また別の機会に。)
要は、ストレスをかけないこと!!!
猫にとって、のびのび生活させてあげること!!!
それができなきゃ、たとえ猫エイズを持っていない猫であっても病気になります!
だから、私たち夫婦はその点については飲み込みました。
改めて、もう一度会場内を一周したものの、もう私たちの気持ちは決まっていました。
私「おかわりくんだね。」
妻「うん。おかわりくん。」
私たちは、チーカワさんに譲渡交渉をしたい旨を告げ、猫の状態、性格、飼育環境、譲渡フローなどなど、いろいろなことを確認し、譲渡依頼を申し出ました。
一応、チーカワさんが譲渡してもいいかの選考をして、問題なさそうだと判断したら、トライアルの依頼メールを送って頂くことになりました。
それが叶わなければ、メールは来ません。
譲渡交渉が数件ある場合は、連絡まで2,3日程度時間を要するらしいんですが、「おかわりくん」は、終了間際でも私たちしか交渉した人がおらず、明日中までにはご連絡しますと仰っていました。
こうして、初めての譲渡会を後にしました。
長くいればいるほど、
「全部の猫を迎えてあげたい...でもできない...せめて幸せになって欲しい...」
この気持ちがぐるぐる心の中を駆け巡ってしまうので、後ろ髪を引かれる思いで、会場を出たのは印象的でした。
譲渡会を出てから、遅めのお昼ご飯にしました。
ガストでチーズインハンバーグを食べながら、
私「あの子、もしウチに来るってなったら名前何にしようか?そのまま『おかわりくん』?」
妻「え〜。ウチの子になるんだから、仮の名前じゃなくて、ちゃんと名前をあげたいなぁ。」
私「白いから、やっぱり『ミルク』?」
妻「だめ。『ミルク』は実家で育てた『ミルク』しかいないから。」
私「うーん、じゃあ『クリーム』?呼びにくいなぁ...。ぽっちゃりしてるから、『まんじゅう』とか?」
妻「あー、その路線かな。猫の名前ランキングだと『レオ』とか『ソラ』とかあるけど、なんかなぁ...。」
私「うん、わかる。かっこよすぎるね笑。イタリアではどんな名前つけるんだろう...。みーちょ?ジョルジョ?うーん、なんか違うなぁ...。」
妻「みんなに可愛がられて、『おーちゃん』って呼ばれてたよね。」
私「そうだねぇ。チーカワさんも、スタッフの人も、みんないい人だったし、『おかわりくん』のことを愛していたよね。手放したら、もう違う家の子になるっていう覚悟はあるだろうけど、せめて何か残したいなぁ。」
妻「『おーちゃん』って呼ばれてたから、新しい名前であっても、同じあだ名で呼べる名前にしない?」
私「『おしるこ』とか『おまんじゅう』とか?あなたの好きな食べ物、『オムライス』くんは?」
妻「『オムライス』くんは変でしょ笑。他のも、ちょっと音が変かなぁ。『お』から始まる食べ物...『おでん』とか?」
私「あ、『おでん』、いいね!なんか茶色と白が混ざってる感じもピッタリじゃん。出汁の色っていうかさ。」
妻「これなら『おーちゃん』とも呼べるね。お〜、決まった。」
こうして、取らぬ狸の皮算用をしながら、楽しく昼食を済ませ、連絡が来てください〜と祈りながら過ごすのでした。