猫との遭遇
猫と一緒にある程度の時間を過ごしたことがありますか?
一人暮らし時代、自宅に洗濯機が無かったので、近所のコインランドリーに通っていました。
その通り道に材木店があり、その材木店の入り口で、時々猫が日向ぼっこしていました。
三毛猫ちゃんで、かなり人慣れもしている様子。
こちらが近づいても全く動じず、撫でても逃げない大人しい猫でした。
そんな軽い触れ合いは大学生時代にもありました。
大学構内には、いくつか猫の溜まり場がありました。
構内最奥部にある売店の非常階段付近や、モチーフ室前のベンチ...。
このようなスポットがあることを在学中に気付き、よくその辺りで猫と一緒に過ごしていました。
とはいえ、どちらの場合も、少し指先が触れるくらいの距離感。
猫は、そういう距離感を大事にしていると思っていたし、撫でたり世話をされたりするのは嫌いな生き物だと思っていました。
ある時、妻(当時はガールフレンドでしたね)に誘われて「保護猫カフェ」に遊びに行きました。
そもそも、「猫カフェ」と「保護猫カフェ」って何が違うのかわからなかったし、以前、1人で猫カフェに行った記憶から、「どうせ皆、寝てるんでしょ」くらいの気持ちでいました。
私が初めて行った保護猫カフェは、里親募集型保護猫カフェ「拝啓ねこ様」です。
以前は高円寺にあったんですが、今は阿佐ヶ谷に移転しました。
料金は1,500円/1時間。
ざっくり言うと、保護猫カフェは、その名の通り、ブリーダーの飼育崩壊に遭ったり、保健所に持ち込まれたりと、保護が必要な状況にある猫を保護し、その貰い手を探すための「出会いの場」を提供しているカフェです。
正直なことを言うと、
「保護猫カフェで何すればいいの?」
「保護の勧誘されちゃうんじゃないの?」
「思ったより金額とるんだね...(当時はけっこうカツカツ生活だったので(泣))」
というのが最初の感想でした。
とはいえ、来てしまったものは来てしまったので、言われるがままに部屋に通され、とりあえずその辺に転がっている座布団に座ることに。
1匹、2匹くらいならどうってことはなかったんですが、10匹くらいいる中に飛び込むと、動物が好きな子供の頃の記憶が刺激され、
「わ...わァ〜...😍」
と、ちいかわのようになってしまい、目がハートです笑
も〜、どの猫もかわいくてかわいくて、そこら中に可愛いがいっぱい!!
片目が無くても、目が見えなくても、足が悪くても、等しく皆、可愛いです。
妻に「触っていいんだよ」と言われましたが、手
を伸ばしても、どう触ったらいいかわからず、
「わ、わァ〜...」
と、ここでもちいかわモード。
妻は慣れた手つきでおもちゃで遊んだり、膝の上に乗せたりと、やりたい放題なのに、私はおっかなびっくりで、猫に触るのがやっと。
ふにゃふにゃな水風船を触っているかのようで、新感覚に打ちひしがれました。
猫を指先で触れたことはあっても、こんなにガッツリ触れたことはなく、初めての経験で右往左往してしまいました笑
そこにいた皆さん、おもちゃを使って猫と遊ぶのが上手で、猫を引き寄せてました。
猫先輩方、すごいっす。。。
1時間は一瞬で過ぎて、もっと居ようと思ったりもしましたが、もっと居たいと思うくらいが調度いいのかもしれない(そうでなければ、本当に帰れなくなってしまいそう...)と自分に納得させ、帰ったのを覚えています。
その後も、何回かリピートしました。
阿佐ヶ谷に移転してからも行きました。
宇宙がコンセプトにした装飾で、とても楽しげな部屋でした。
お気に入りの写真。
名前も知らない、見ず知らずの猫ちゃんだけど、
「行かないで〜もっとボクと遊んで〜」
と言っているようで、
「どうして、こんなに可愛い子が、巷では平気で売り物にされたり、酷い目に遭わされたりしているんだろう、、、」
と、猫を保護するということについて、また、保護猫カフェの取り組みについて、真剣に考えるキッカケにもなりました。
拝啓ねこ様、そして妻には、このキッカケを与えてくれたことに感謝です。
こうして、もともとは動物と友達だった私が、お金がかかるとか面倒くさいとか言って動物から遠ざかっていたのに、その考えを飛び越えて「この小さな命のために何ができるだろう」と考えるようになったのです。