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落語に見る「聞く力」の重要性

………などというタイトルにしていますが、ちょうど流れてきたラジオでそんな話がありました。

先日も話題に上げた田村淳さんの「超コミュ力」。

コミュ力とは面白い話や人を引き付けるトークをする力ではなく、相手にいかに気持ちよく話してもらうか、相手のことを知るための質問力であるという感じで受け取りました。
要は「聞く力」が重要だということ。

では、なぜ私は落語を話題にあげたのか?
私は落語に造詣が深いわけではありませんが、子供のころハマっていた時期がありました。
落語は究極の話芸であり、一人座った状態で物語を伝える点から究極の一人演劇だと思っていました。
けっして声色を変えるわけではないのに、登場人物の会話の情景が浮かびます。
その魅力は落語家の卓越した話芸、「話す力」によるものだと思っていました。

ラジオの内容として、落語を練習する青年に対してその父親が部下の話をよく聞いた様子から「会話の半分は聞いている。お前の落語も喋りの芝居と聞く芝居の呼吸を磨けば、もっとうまくなるかもしれない」というフレーズがありました。

それを聞いて、確かにただ喋るだけでは会話の情景が浮かばないのだなと。
落語家の優れているところは、自身の発したセリフを別人として受け取り返事をする、その一瞬の芝居が卓越しているところなのではと考え直したところです。

この発見から考えるのは、やはり聞く力を磨くことは重要だがとても難しいということ。
「超コミュ力」でいう聞く力と落語の聞く芝居は一致するものではありませんが、言いたいことは「聞く力は演芸でも重要であることから、日常生活でこそより重要だ」ということ。
聞く力を伸ばすことで、面白い人・楽しい人になれるのかな?

聞く力、磨いていこう。

ちなみにラジオはNISSAN あ、安部礼司 ~BEYOND THE AVERAGE~の8月11日放送回です。
この時間に運転していると聞くのですが、結構面白いです。


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