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上川日記たち_6月

お久しぶりの更新。

上川に来て2ヶ月が過ぎた。
8月からは層雲峡ホステルのヘルパー。

これまでよりも時間ができたので、
こつこつ書いていた日記たちを放出してみようと思う。


5月31日(金)

移動日。
上川には何度か行ったことがあったけど、いざインターンで行くとなるとちょっと緊張。
前回来た3月と比べものにならないぐらい完成されていたANSHINDOを見せてもらった。
事業のスタートに立ち会う経験ってなかなかできることじゃないから、めっちゃわくわく。

ANSHINDOが整うまで、宿泊は岡田屋。実家を思い出す民宿。畳の部屋の生活も悪くないかも。次一人暮らしするときは、畳がある部屋がいいなぁなんて思ったり。

夜はキヌコーで飲んで、あっちゃん(上川町の地域おこし協力隊)とスナック男に行った。
あっちゃんに「失敗の先に、周りからの120点があるのかもね」って言われた。
間違いない。
失敗を恐れず挑戦する3ヶ月にしたい。


6月1日(土)

さて、はじまりましたインターン1日目。

基本的な勤務はPORTOANSHINDOの準備、あとANSHINDOオープンに合わせて開催するローカルキャリアサミットの準備。
PORTOも最初は社員と一緒だけど、いずれは1人で立つようにならないといけないらしい。
結構もりだくさん。逆にインターンにここまでたくさんのことを任せてもらえるのがすごい。
インターンのイメージって決められたプログラムとか業務があるイメージだったから、EFCの業務のほぼすべてに首を突っ込めるのは嬉しい。自分がしたいことを尊重してくれるし、器の広い会社。


6月2日(日)

上川に来るまで、札幌のゲストハウスでバイトとヘルパーしてたから、接客は大丈夫だろうと思ってたけど、PORTOの接客は思ってた以上に難しかった。

これまでは、スタッフとゲストで、ゲストのほとんどは札幌以外から来た人っていう前提があったから、その前提の中で心地よい距離感を掴んできた。でもPORTOでは、町民からすると自分はよそ者で、町外から来た人にとっては上川の人っていう認識。相手が町民なのか、町外から来た人なのか、PORTOによく来ている人なのか、初めて来る人なのか、背景が何も分からないから、距離感を掴むのが難しい。

本来の自分が持っている人見知りが顔を出しそうになるけど、頑張って話しかけていきたい。

インターンとしての最初の任務はEFCインタビュー。
社員5人にインタビューをして、それぞれがどういう人なのか、EFCがどういう会社なのかを知る。そしてインタビュー内容をまとめて社内で共有することで、外から見たEFCを伝える。

EFCの社員の方たちはみんな違った経歴を持ち、性格や考え方が全く違う。
でも、そのでこぼこをお互いに補い合いながらチームとして動いている。


6月6日(木)

今日はお休み。

朝はだらだらして、昼からキヌバリコーヒーでちょい作業。
陽平さんとあっちゃんもいて、みんなでもくもく作業。

途中集中力が切れたあっちゃんにインタビュー。
あっちゃんはEFCの中と外の狭間に立っていて、程よい距離感でEFCを見ていた。
やっぱり上川にとってEFCは大きな存在であることに間違いはないが、ただ上川=EFCっていうわけではない気がする。

あと、キヌコーのごはん全部おいしい。


6月7日(金)

この日は層雲峡ホステルでの作業。

全ての布団の乾燥。
めっちゃしんどかった…笑
ちゃんと筋肉痛。

昨年初めて宿泊した層雲峡ホステル。
穏やかな雰囲気と実家のような安心感がある。

この時期の層雲峡は朝晩まだまだ寒く、まさかの暖炉。

暖炉の前で読書。
みんなで食卓を囲んでごはん。
外で虫のさえずりを聞きながら朝食。

完璧やね。


6月9日(日)▸10日(月)

EFCキャンプ。

キャンプ自体7,8年ぶりとかでめっちゃ久々。

行きは買い出ししながらのんびり深川へ。
深川の道の駅のおにぎりが超おいしい。

お昼からお酒を飲んで、BBQをして、歩いて温泉に行って、また帰ってきて食って飲む。
夜が更けるまで、くだらないことで笑いあったり話したりして、自然を体全体で感じている。

帰りは、海を見に行こうということで留萌へ。
海辺のお店にカニ釣りセットがあったので、なんとなくやってみようってことで買ったところ、まさかの2時間カニとにらめっこ。
腰は痛くなったけど、あんなにもカニのことを考える2時間は人生でもう無い気がする。
近くでおいしい海鮮丼も食べちゃった。

そして雨竜町の「豆電球」という古物屋さんへ。
倉庫いっぱいにレトロが溢れていて、少しだけ時が戻ったようなすごくいい空間だった。

最後は妹背牛町の温泉へ。
おいしいものを食べて、すてきなお店に行って、温泉に入って帰る1日。
完璧な日すぎた。

大人になったら自分が思う楽しいを実現することって難しいと思っていた。何かを犠牲にして、生活するのが大人だと思っていた。

でもEFCの人たちは、心の底から暮らしを楽しんでいる。
本当にかっこいい。

EFCのチームは会社の同僚先輩後輩とはまた違って、「仲間」という言葉がぴったり。
その緩やかな繋がりが心地よい。


6月12日(水)

今日はANSHINDOへの引っ越し。

住人第一号は素直に超うれしい。
ANSHINDOはセンス溢れる素敵空間。
基本的に自分たちでリノベーションしているから、手作り感が温かい。

夜はいこいからの男の定番ルート。
スナック男に行ったときにばりさんが言っていたこと。

「都市で事業を成立させるには、紙に書いてあることを1つずつこなしていけばできるかもしれない。でも地方で同じことをやろうとしても、その紙に書いていないこと(書けないこと)をクリアしていく必要がある。(ここには地方特有の人間関係やコミュニティがある。)これから地方で何かはじめたいと思っている若者たちが、その工程を踏む必要がなくなるために、今の自分たちがいる。」

地方は、仕事と暮らしが緩やかに繋がっている。
自分は心地よい繋がりだと感じることの方が多い。
でも町のちょっとした飲み会が仕事に直結したり、ちょっとした噂が仕事に影響したりする。
世の中一長一短。
自分が何を大切にしたいか、何をしたくないのか、に委ねられている。


6月13日(木)

今日は上川高校1年生の宿泊研修に参加した。

上川高校は1学年30人程度の比較的小さな学校。
地域おこし協力隊や町の人が授業の枠をもらって授業をすることも多く、地域の大人と関わる機会が多いという特色を持つ。

宿泊研修は、1年生が上川の魅力を知ることをテーマに上川町内や層雲峡を散策する行事。
今回は、「感性を開く」をテーマに、層雲峡オートキャンプ場で体を動かすレクリエーションを行った。

教育格差という言葉があるように、学力や受験の面では都市とローカルで格差があるのかもしれない。一方でローカルの学校だからこそ経験できることや選択できる進路があると思う。

高校生の若さに圧倒され、青春を謳歌しているその姿がまぶしかった。


6月15日(土)

今日はANSHINDO作業デー
人生初壁塗り。
センスがなさすぎて顔と頭に白いペンキが。

みんなで作業して、みんなでお昼ご飯を食べ、そして作業。
高校の文化祭を思い出す。

チームで何か1つのものを完成させることって大変なこともたくさんあるけど、やっぱり完成させたときの達成感がより大きいし、なによりもその喜びを分かち合えることが嬉しい。


6月19日(水)

今日は芽室チームが視察に。

PORTOとANSHINDOを案内して、夜はいこいへ。
いこいは上川といえばな居酒屋。焼鳥と手羽餃子と締めのラーメンがおいしい。

芽室町と上川町は同じような活動をしていることもあり以前から交流があるよう。
自分がローカルに対して考えていることも聞いてもらうことができ、いいフィードバックがもらえた。なかなか外の人に向けて考えを伝えたり、逆に外の人から見た上川の話を聞く機会がなかったので、いい経験ができた。

町を越えて繋がり、お互いに助けあったり、お互いがおすすめし合えるようになれば、北海道のローカルがより盛り上がっていくと思う。


6月22日(土)

今日は、「まちを照らし、つなぐ灯台」をコンセプトにした泊まれる複合施設ANSHINDOのオープン。
オープンに合わせて、ローカルでのキャリア形成について学ぶトークイベント「ローカルキャリアサミット」も開催された。

*ANSHINDOオープンまでの道のりはこちら
https://note.com/efc_hokkaido/m/m56cb1591f596


自分は5月末からローカルキャリアサミットの運営に入っていた。
これまでイベントに参加することはあっても、自分が運営側に参加することがなかったので、貴重な経験だった。それも5時間の大きなイベント。登壇いただいた方も、ローカルで活躍されている方ばかり。

具体的には、全体の進行台本の作成、トークテーマの設定、当日のタイムキーパーを担当した。EFCにとって大切な日のビッグイベント。インターンという立場の自分にここまで任せてもらえるのは想定外で、とても嬉しかったけど、同時に責任も感じた。

また、運営とは別で、イベントの中で5分程度の発表をした。
どうして休学してインターンに来ているのか、インターンをして何を感じたか、今の考えを発表した。
拙い発表だったと思うが、イベント後の交流会でたくさんの人に、「発表よかったよ」「自分も同じこと思ってた」という言葉をかけていただき、自分が抱えているもやもやした思いを少し共有できた気がする。
時間としては短い発表だが、そこに至るまでに自分自身と向き合い、丁寧に言語化する時間を作ることができた。

運営としては大きなトラブルもなく、イベントが終了して良かった。
交流会では、同じくローカルで活動している人たちが集まり、各所で会話が盛り上がっていた。

一人の参加者としては、大きな学びを得ることができた。
ローカルでのキャリア形成を考えるイベントではあるが、自分はこれまで都市とローカルを二分して考えすぎていた。「都市だから」「ローカルだから」でできることとできないことを勝手に作り出していた。今や、情報通信技術の発達と移動の高速化が進んでおり、都市とローカルのどちらにも立って生活することができる。その軸足をどちらにするかを選ぶことが今の自分が考えるべきことであり、その選択における価値判断の基準を決めることが必要である。

その価値判断の基準が人生のテーマであり、この先の指針となる。

主語を大きく持つことは決して悪いことではないが、それ以前に自分、自分の周りの人を主語として考えることがたくさんあるのかもしれない。

*開催レポートはこちら▸


6月24日(月)

今日はお休み。

ANSHINDOのオープンでずっとばたばたしてたから今日はゆっくり。

夕方、絹張家とだいすけさんと朝陽リゾートへ。
サウナと温泉が体に染みわたる。
層雲峡温泉が近くにあるのが最高。


6月25日(火)

まさかの発熱。

病院に行っても、コロナとかインフルじゃないらしいし、疲れが溜まってたのかなって感じ。

たくさんの人に差し入れしてもらったり、いっくさんがおかゆ作ってくれたり、たくさんの人に支えられていることを再認識。
本当にありがたい。


6月まとめ

インターン1ヶ月が終わった。
3ヶ月なんてあっという間なんだろうな、という気持ち。
この1ヶ月は初めてのことばかりで、上手くペースが掴めていない感じはあったが最近はちょっといい感じ。
少しずつ自分が上川でやりたいこと、将来的にやりたいことが見つかってきた。
でも3ヶ月じゃ足りない...んーどうしよう。

ANSHINDOのオープンに立ち会えたこと、一人のスタッフとして運営側で参加できたことは、とても良い経験になった。自分自身がEFCの力になれたかは分からないが、チームで動くときの自分の立ち位置の把握や、その上でできることを考えることができた。
少し成長。
そして、働くってこういうことなのか、と実感。

7月は積極的に自分ができること、やりたいことを掴んでいく1ヶ月にしたい。

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