中途入社のコンサルタントが最初に入るべきプロジェクト
こんにちは、おでんです。
今回は「中途入社のコンサルタントが最初に入るべきプロジェクト」についてお話ししていきます。特にコンサルタントとしてのキャリアをスタートする際、プロジェクトの選択が最初の立ち上がりに非常に重要になってきます。
ではどんなプロジェクトを選ぶべきか?結論をお伝えすると、前職と同じ業界や業種のクライアントに関するプロジェクトです。その理由について、解説していきます。
業界知識が強みになるプロジェクトを選ぶ意義
会社によるとは思うものの、プロジェクトは自由に選べるわけではありません。しかし、業界の希望を伝えられる機会がある場合は、まず自分の過去の経験とリンクする業界を選ぶことをおすすめします。その理由は主に二つあり、「コンサルワークの習得に集中しやすい」ことと、「社内で重宝されやすい」ことです。以下、具体的に見ていきましょう。
理由①:キャッチアップが早く、コンサルワークの習得に集中できる
初めてのプロジェクトにおいて、少しでもキャッチアップが早く済む環境はとても大切です。特に中途入社のコンサルタントにとって、初めの数か月は未経験であるコンサルタント特有の働き方に慣れるのが最優先課題。したがって、業界の基礎知識は既にある状態でプロジェクトに参加することで、必要なインプットを最小限に抑え、コンサルタントとしての動きに集中する時間を確保しやすくなります。
例えば、前職が製造業であれば、製造業のクライアントを担当することで、業務内容や取引構造、競合などの基礎知識に対する理解がすでにあります。そのため、早期に業務の理解を深め、クライアントに対して価値を提供する時間を増やすことが可能です。
逆に、未経験の業界でプロジェクトに参加すると、業界の基本的な流れを理解するまでに多くの時間を要するため、コンサルワークを学びながら新しい業界知識も習得しなければならず、負担が増えてしまいます。特にコンサル未経験者には、このダブルの負荷はかなり重いため、できるだけ最初は前職での経験を活かせるプロジェクトを選ぶことが理想です。
私自身、最初のプロジェクトは前職との関連が低い業種だったため、非常に苦労しました。その業種の知識について、ほぼイチから覚えることになるので、膨大な時間がかかりました。それでもその業界で何年もやっている人には到底敵いません。たたき上げのコンサルであれば、バキバキのコンサルワークで仕事をこなせてしまうのでしょうが、未経験で入った私にはそんなスキルもありません。そんなわけで、業界知識もなく、コンサルとしての動きもできない、そんな状態からのスタートだったので、最初の頃は毎日のように上司から詰められていました。(同じ業界だったとしても詰められることには変わりなかったかもしれませんが・・・)
理由②:知識が社内で重宝される
コンサルのチームは、必ずしもクライアントの業界知識を備えたメンバーで構成されるわけではありません。むしろ、クライアントと同じ業界に触れた経験がないメンバーも多く、初めて業界知識をキャッチアップしながらプロジェクトに取り組むことがほとんどです。そんな状況下で、中途入社のコンサルタントが特定業界の知識を備えていると、社内にとって非常に貴重な存在となり得ます。
コンサルの現場では、仮説構築や戦略立案のプロセスにおいて、クライアントの業界やビジネスモデルの基本的な理解が必要です。しかし、ゼロから始めるキャッチアップには限界があり、効率も悪くなるため、すでにその知識を持っているメンバーの存在が重宝されます。業界に精通した中途入社者は、チームにおけるインプットとして役立つばかりか、クライアントに対しても即戦力としての印象を与えやすくなり、結果的にクライアントからの信頼獲得にも繋がりやすくなります。
特に、中途入社後すぐに活躍している人を見ていると、多くが前職と似た業界でのプロジェクトに携わっているケースが多いと感じます。彼らのように、これまでの知識とスキルをコンサルワークに掛け合わせることで、社内外からの評価も高まりやすく、成功体験を積むことで次のプロジェクトにも自信をもって臨むことができるでしょう。
以上、中途入社のコンサルタントが最初に入るべきプロジェクトについての考察でした。
経験のある業界でプロジェクトを選ぶことは、スムーズなキャリアの立ち上がりを助け、社内外での評価を得やすい道です。コンサルタントとしての基礎力を固めることに集中しながら、次のステップとして新たな挑戦に臨む準備が整うことで、さらに幅広いプロジェクトや業界に対応できるようになります。
また、「違う業界のクライアントに挑戦したい」と考える方もいるかもしれませんが、個人的には最初のプロジェクト選びとしてはオススメしません。そういったモチベーションで転職される方も多いのですが、まずは前職と関連する業界でコンサルタントとしての基礎力を養い、コンサルワークに慣れてから新しい業界にチャレンジする方が、無理なくステップアップできるでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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