2019年8月 メルボルン 冬の海
冬のメルボルンに猛暑の日本から行くと、その寒さは衝撃的だ。半球が違うというのは、本当にすごいことなのだなと思った。極寒という訳ではないのに、日本との大きな気温差に、体力は一気に奪われる。とにかく寒いし、一人旅で話す相手もいないし、テンションは下がる一方だった。こんなはずではなかったのに…。いよいよ8月にメルボルンに来たことを本格的に後悔し始めた頃に、なんとなくトラムに乗ってセント・キルダという町の海辺まで行ってみた。そして、ネガティブな感情はどこかへ消えた。全てが澄んでいた。8月にここに来られたのがご褒美でないとするならば、一体何だというのだろう。