月夜に浮かぶ桜たち−京都旅1日目
京都旅1日目。
まだ4月というのに夏のような日差しを受けながら過ごした昼間とは裏腹、夜は軽い羽織がちょうど良い気温でした。
今夜のお目当ては東寺の夜桜ライトアップ。
日中、市内で桜チェックをしたところ、ソメイヨシノはほぼ散っていたので、「東寺にはまだちょっとでも残っていて……!」の一心でバスに乗り込み。
四条大宮の賑わいを抜けて到着した東寺は、周りに高いビルもなく、一角がぽかーんと開けていました。
ライトアップ受付をくぐるとすでにこの景色。
池が水鏡となって五重塔を写します。
ここで足を止めてシャッターを切る人多数でしたが、中はまだまだこんなもんじゃありませんでした。
圧巻、の一言です。
確かにソメイヨシノはほぼ終わっていたようですが、ライトアップ効果なのか葉桜でもまだ見頃のような錯覚を覚えました。
枝垂はまだまだ美しく。
五重塔との共演がなんとも華やか。
池にはゲストの鷺?も。
来場者のシャッターを堂々と浴びるスター性がある一羽でした。笑
ふと夜空を見上げると月がぽっかり。
桜をほんわりと照らし、
五重塔の精巧な骨組みを浮かび上がらせます。
花弁が多い南殿と思しき種の桜は見頃真っ盛りを迎えていました。
ファインダーの中には蜷川実花のような世界観。
今はLED照明で照らされている夜桜ですが、うんと昔、建立当初(西暦796年だそう)は月明かりだけでさぞ幽玄な世界が広がっていたのでしょう。
春の終わりかけ、京都の東寺でなんとも風流な眺めに出会えました。
▽京都旅 前日譚▽