
UA 1176 Classic FET Compressor を無料でもらってしまった。
おはようございます!エンジニアのMaCoです。今回は、レコーディングスタジオで最も愛されるコンプレッサーのひとつ「1176」。
この記事を読み進める前に!本日まで(2025.02.28)UADの1176 Plug‑InがFreeで配布されているので!まだゲットしてない人はぜひ!今日までですよ!
1176といえば、最も有名と言っても良いくらい人気なコンプレッサーであり、世界中のエンジニアにもスタンダードな存在です。
日本のスタジオでは、NeumannやTelefunkenのチューブマイク → 1073系プリアンプ → そして1176というプリセットが基本のように扱われるほどの名機。
ざっくりと1176の歴史はこんな感じです!
誕生は1967年。ユニバーサルオーディオ(UA)の創設者であるビル・プットナムによって開発されたこのコンプレッサーは、FET(Field Effect Transistor)ベースのピークリミッターとして登場。
それ以前は、真空管タイプのコンプレッサー(例:Fairchild 670やGates STA-Levelなど)が主流でしたが、1176はトランジスタ技術を採用することで小型化と高い応答性を実現。
この技術の進化により、1176は発売当初からレコーディングスタジオで定番機材となり、多くのアーティストやエンジニアによって愛用されることになります。
1176にはめちゃくちゃバージョン(リビジョン)があって、それぞれ音のキャラクターが異なります!
📦 リビジョンA(ブルーストライプ)
1967年発表
- FETベースのコンプレッサーとしては初の試み
- ブルーストライプのデザインが特徴
- 高い歪み成分を持ち、荒々しくエッジの効いたサウンド
📦 リビジョンC\~E(ブラックフェイス)
- 低ノイズ仕様(LN: Low Noise)を採用
- 高域がスムーズになり、より扱いやすいサウンドへ進化
- 1970年代のレコーディングスタジオで広く普及
- 現在の1176LNの基礎となる設計
📦 リビジョンF\~H(シルバーフェイス)
- 入力トランスをオペアンプに変更し、よりクリーンなサウンド
- 出力トランスの変更により、ゲインが向上
- 1980年代のレコーディングで活躍し、現在もスタジオに多く残っている
📦 2000年以降の復刻版(現行1176LN)
- ビル・プットナムJr.によってユニバーサルオーディオが復活
- C\~Eモデルをベースにリイシュー
- 最新の電子部品を使用しつつも、オリジナルのキャラクターを継承!?
- UADプラグインとしてもリリースされ、多くのエンジニアが愛用中
UA 1176 Classic Limiter Collection(plug-in)
このプラグインには、3つの異なる 1176 のリビジョン が収録されています。
・1176 Rev A (“Bluestripe”)
→ 初期型、独特の歪みとアグレッシブなサウンド
・1176 Rev E (“Blackface”)
→ 70年代初期の改良版、よりリニアなレスポンス
・1176AE (“Anniversary Edition”)
→ 限定モデル、2:1レシオとスローモードを搭載
そして今回、登場した 🎁 1176 Classic FET Compressor となります!
UA 1176 Classic FET Compressor を入れてみた。
それでは早速!音を確認してみましょう!
ということで、今回「ドラム」「ベース」「ピアノ」「ボーカル」でステムを聴き比べてみました!
歪みの感じや音質の変化がわかったのでご参考までに!
UA 1176 Classic FET Compressor 感想
まず、UA 1176 Classic Limiter Collection にはあった、ヘッドルーム(HR)とドライ - ウェット(MIX)がないです。(もらった素材とかはHRが特に使い勝手よかった)
そもそも、ハードには無くてプラグインにだけある機能ではあったのですが「ない」と「ある」に慣れてる自分の事をすごく実感できます。便利な世の中に感謝 m(_ _)m
そして、「ある」に驕らず謙虚にツマミを回せる人になりたいですね!
話がそれそうでしたが、
やっぱりボーカルにすごく合うなぁ。というのが第一印象でした!
ドラムs’ に対してのバスコンプの使い方だと、どうしても妥協するところがあるので。パラデータであればスネアに音色的に使えるのが好きです。
1176と言えばなんと言っても、「ジュ!」という焼けるようなパンチのある押し出し感!というイメージなのですが、今回の 1176 Classic FET Compressorは「その感じ」が結構弱い印象でした。
でも、綺麗に押し出したいボーカルには合いそうですね!
Classic Limiter Collection の 1176 Rev A (“Bluestripe”) と 1176AE (“Anniversary Edition”) も比べてみたのですが、
1176 Rev A (“Bluestripe”) は「まさにこれ」といった歪み効果と何とも言えない倍音の感じです。
1176AE (“Anniversary Edition”)に関しては、UA176からの2:1のレシオがあったり、アタックが10msに出来たりと。プラグインだからこそ出来るコラボ柔軟性がめっちゃ使いやすいです。
なので、1176のパンチを加えたいんだ!という時は、1176 Rev A (“Bluestripe”)。
自然に聴こえつつ1176のニュアンスも入れたいな!という時は1176AE (“Anniversary Edition”)を使うと思います。
とはいえ、UA 1176 Classic FET Compressor無料配布 素晴らしいです!
これを手にすると、確かにClassic Limiter Collection が欲しくなると思います。
Classic Limiter Collection を導入しようか迷っている方は、ぜひこの機会にUA 1176 Classic FET Compressor無料配布を試してみると、使い方やキャラクターが分かるのでお試しを〜✨
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