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RNDI が素晴らしすぎる。(個人的な感想)

おはようございます!MaCoです。(MaCo@oddeyelabo)普段はレコーディングやミックス、ライブやイベントのPAなど、音に関する仕事をさせて頂いております!

PAやRECの際に、ベースやキーボード、アコギのラインを録音する際に必ずと言っていいほど使うのがDIです!

以前、ポッドキャストでは言い切れなかった僕の RNDI についての思いをレポートしたいと思います!
ちなみに、ポッドキャストでの DI 聴き比べはこちら


そもそもDI(ダイレクトインジェクション)とは?

DI(ダイレクトインジェクション) は、エレキギターやベース、キーボードなどの楽器を、ミキサーやオーディオインターフェイスに適切な形で入力するための機器です。
「DIボックス」「ダイレクトボックス」とも呼ばれ、主に インピーダンス変換とノイズ対策 を目的としています!

👀 一応、DI の役割や出番を下記しようと思いますが、前置きなので いらない人は「RNDIが好きすぎる話」に飛んで読み進んで欲しいです。。。


DIの役割 -----

1. インピーダンスの変換(Hi-Z → Lo-Z)
• エレキギターやエレキベースは「高インピーダンス(Hi-Z)」の楽器だけど、そのままミキサーやインターフェイスに接続すると音がこもったり、音量が小さくなったりします。
DIは高インピーダンスを低インピーダンス(Lo-Z)に変換 し、音質劣化を防げる。

2. バランス信号に変換(ノイズ対策)
DIはアンバランス信号をバランス信号に変換 します。
• バランス信号にすると、長いケーブルを使ってもノイズの影響を受けにくくなり、ライブやレコーディング環境で安定した音が得られる。

3. ミキサーやオーディオインターフェイスのマイク入力との相性を良くする
• DIの出力は、マイク入力と同じローインピーダンス&バランス出力 になるため、直接マイクプリに接続でき、音質を最適化できます。

4. グラウンドループ(ハムノイズ)の防止
GND LIFT(グランドリフト)スイッチ を搭載しているDIでは、グラウンドループが原因のハムノイズをカットできます。便利!!


DIを使わずに直接つなぐとどうなる? -----

場合によってはDIなしで接続できることもあるけど、次のようなデメリットが関係してくるので注意。

・ギター・ベースをそのままライン入力へ
インピーダンスが合わず、音がこもったり小さくなったりする

・長いケーブルを使う
アンバランス信号ではノイズが入りやすく、特にライブではトラブルの原因になっちゃう。

・DIなしでマイク入力に接続
音量が小さすぎたり、ノイズがのりやすくなる


DIを使うべきシチュエーション -----

🔹 ライブステージ(長いケーブルを使う場面)
🔹 レコーディングでギターやベースをライン録音する場合(リアンプ用にクリーンな信号を残す)
🔹 エレアコやキーボードをPAに送る
🔹 長距離で信号を送る必要があるとき(DI 経由でノイズを抑える)

DIがいらないケース(直接接続できる場合) -----

Hi-Z(インストゥルメント入力)を搭載したオーディオインターフェイス
• 最近のオーディオインターフェイス(Focusrite Scarlett、Apolloシリーズ、RMEなど)には「INST(Hi-Z)」 モードが搭載されており、これをオンにすればDIなしでも問題なく録音できます。

短いケーブルで宅録する場合
• 自宅録音なら、ノイズが少ない環境で1~2mのケーブルを使えば、そこまで問題にならないこともあります。

エレアコやキーボードなどで、ライン出力がバランス接続に対応している場合
• これらの楽器はもともとローインピーダンス&バランス出力対応している場合なので、もちろんDIなしでもOK。


DIを使うべきか迷ったら? -----

「ケーブルが長い」→ DIを使う
「Hi-Z入力がない」→ DIを使う
「ギターやベースをライン録音する」→ DIを使う
「Hi-Z(INST)入力がある」→ 直接接続でもOK

→ なので、DIは不要な場面もあるけど 結果として、プロの現場ではDIが標準的に使われているという事です!


RNDIが好きすぎる話

めちゃんこ前置きが長くなったけど、、、
レコーディングやライブ現場で「DIボックス、何使う?」という話題になることがある。

DIはシンプルな機材だけど、各個体で音の印象が大きく変わります。
そんな中、個人的に愛してやまない DI!それが Rupert Neve Designs RNDI です!🔥


RNDIの魅力①:とにかく音が太い!

RNDIを通すと、信号がただ変換されるだけじゃなく、Neveらしいアナログの温かみと厚みが加わる。「DIって基本的に透明な音でいいのでは?」という意見もあると思います。確かに!

でも、その後にEQ・コンプを使うのなら 収録の段階で完成に近いイメージで出てくることは、僕にとってはめちゃくちゃ理想なんです。

RNDIはそのままの音を活かしつつも、微妙に倍音が付加される。
この絶妙なバランスが最高です。
PAもRECも1枚進んだ所から始められる。

ベースを直接録るとき、RNDIを通すと「もうこれでいい」となるケースも。スラップでも指弾きでも、ミックスの中で埋もれないし、低域がブーミーにならない。まさに「音の芯が立つ」感じ。


RNDIの魅力②:ライン録りでもアンプ感が出る

アンプを通さずライン録りすると、どうしてもDIっぽい「味気ない音」になりがち。
RNDIは、ライン録りでもどこか「リッチでリアルな鳴り方」をします。

特にアコギやキーボードを録るときにその違いが顕著です。
自然なコンプレッションと倍音の付加が、「デジタルっぽさ」を取り除き、豊かな響きを生み出しているイメージ。


RNDIの魅力③:耐久性とシンプルな設計

ライブやレコーディングでの機材選びでは、耐久性も重要です。
RNDIは ソリッドスチールシャーシの頑丈な筐体 で、ガンガン現場で使っても全然へこたれない。ついでに見た目もカッコいい。

構造もシンプルで、電源はファンタムのみ対応
電池やACアダプターは採用してなく、電池切れの心配をしなくていい。


RNDIの魅力④:シンプルでカッコイイ見た目

白と黒でカッコよくまとめた配色で、ステージ上では横に向けると黒い見た目(白は隠れる)になり使いやすい。

ファンタムを送るとビカっとひかる青い光がカッコいい。

無骨な重さとイメージがあるのに、曲線が美しいしカッコイイ。


DIで迷ったら、RNDIも試してほしい

DI選びに正解はないけど、「ただ信号を変換するだけ」にとどまりたくないと思う人には、RNDIも1つの選択肢にして良いと思います。

音が太く、ミックスで埋もれない
ライン録りでもアンプ感が出る
シンプルで頑丈、ライブでもレコーディングでも使える

※ 注意

個人的には「これ以上のDIは今のところない」と思ってます。
それくらい、RNDIのことは見た目も含めて好きすぎる ので かなり個人の趣味趣向が入っているので危険です!


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