見出し画像

むし歯の一次予防の話①

僕らの年代でむし歯になるって実はかなりまれ、という話

歯医者H「むし歯予防のために定期的に歯医者きてくださいね」
患者A「忙しくて来れないんでめちゃ歯磨き頑張ってます」

この会話を1万回くらいクリニックでしたことがありますが、実はこの普通の人のやってる歯磨き、残念ですがむし歯予防にあまり役立ってないことが多いんです。

そもそもむし歯は

1.歯の表面に細菌が付着
2.その細菌が食事に含まれる糖を代謝して酸を出し歯を溶かす
3.溶けた成分は唾液中へ
4.食事終わると緩衝作用(元に戻すはたらき)によって、唾液の中の成分がまた歯の表面へもどる
5.3と4を食事のたびに繰り返して、3が強い状態続くと歯がスカスカの構造になって脆くなり
6.何かの拍子(柿の種噛んだ)とかで欠ける

広い意味では3からむし歯ですが、6あたりで初めて気づくんですかね?
歯医者に来るのもこの段階が一番多い。

でも、完成した大人の歯は普通はそうそう欠けません。
実際、むし歯の治療で削ろうと思っても、ダイヤモンドでじゃないと削れないくらい硬いんです。
歯が完成していいない子供の歯や、歯の根っこが露出しているご老人の歯は別として、僕らの年代の歯になると普通はそう簡単に欠けません。

だから、
「僕らの年代でむし歯になるって実はかなりまれ」
なはずなんです。

それでも虫歯になる人は、どうしてなのか?

理由の一つとしては、食べ物、飲み物で相当な負荷をかけてる人が多い印象です。
例えばかなり多めの糖(スティックシュガー約20本分)が入っていて、強めの酸性(pH2~4)の清涼飲料水(コーラ、スポーツドリンク、100%ジュース)やエナジードリンクを頻繁に飲んでいたり、
歯の表面にずっとくっついていそうなお菓子(砂糖×小麦粉の食べ物)を頻繁に食べていたり。
特に気になるのはやっぱり
炭酸系のジュース、スポーツドリンク、エナジードリンク
ですかね。
参考までに↓

画像1

食事をするたびに歯の表面には汚れがつくし、糖が入っていれば2が起きるので歯が溶けます。そうしないようにすることが一次予防。
じゃあ何も食べずに過ごす?
完璧に磨いて磨いて汚れを0に?

実際それはかなり難しいし、やろうとすると弊害もある。
食べなきゃ死んじゃうし、完璧に磨こうとすると磨き過ぎて歯が削れてしみたりする。

だから
"その人にあった一次予防"
を探して、できる限り歯が溶けない方にバランスを傾けて予防をするのが、一番理にかなっているのかなと思ってます。

その具体的なその方法については次回またお伝えします。
ではまた^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?