【形成外科に聞いた】子どもが縫うケガをした時の自宅ケア方法
保育園の園庭で転んで額を切ったと連絡があったのは、入園から3日目のこと。子どもが1歳の時だった。
駆け込んだ病院で5針縫い、数日おきに貼り替えるテープが処方されて「日焼けしないように」と言われて帰宅した。早口なお医者さんで、質問がしにくい雰囲気だった。
「この傷あとは、どうなるのだろうか」「目立たなくなるのだろうか」と調べるうちに、その後の自宅ケアで傷あとが変わることを知った。
では、何をすればいいのか。
縫合して1ヶ月が経つ頃、傷あとが真っ赤になった。ケガの経緯を知っている縫合した病院に行った方がいいか迷いつつも、「あの雰囲気で質問するのか…」と気が引けた。「これを機に別の病院に行って、自宅ケア方法も教えてもらおう。」そう思った。
病院を予約した日を迎えるまでの間、ネットの情報もたくさん検索した。同じようなケガをした方のブログにたどり着くことも多く、縫合から数ヶ月、1年後の経過を記しているものもあって、とても参考になった。けれど、その経過をたどるのにどんな自宅ケアをしたのかを書いてあるものはほとんどなかった。
そこで、病院の指導のもとに我が家で実践した自宅ケア方法が「どこかの誰かに役立つといいな」と思って記してみることにした。
今回のことに関してはできることを何でもやることのデメリットはないというスタンスだったので、ネットの情報をもとに実践してみたことも書いておこうと思う。
▼最初に
縫うような怪我をした時は、何科にかかるといいのか
結論から言うと『形成外科』に行くことを学びました。
『形成外科』は傷あとが目立たなくなるような縫い方(真皮縫合)をしてくれるそうです。逆を言えば、真皮縫合を習得しているのが形成外科だそう。
最初、何科にかかるといいのかわからずにいたところ、保育園からは『整形外科』を紹介されました。あいにく休診日だったので、かかりつけの小児科に問い合わせたところ『形成外科』と『小児皮膚科』を紹介されました。
この時は、わたし自身もすぐに病院に連れて行かなくてはと調べる時間がなかったので、自然な流れで『形成外科』にたどり着いたのですが、結果的にはとてもよかったです。
▼形成外科で言われたこと
・傷あとは赤くなり、6ヶ月かけて赤みがおさまっていくのでびっくりしないように
・傷あとが盛り上がってきたらケロイドの可能性があるので、すぐ病院に来るように
あくまで我が家の場合ですが、冒頭に書いた「傷あとが真っ赤になった件」については「傷が治る過程なので問題ない」とのことでした。5ヶ月目でも赤みが引かなくて心配しましたが、6ヶ月前後で落ち着きました。
▼形成外科で指導された自宅ケア方法
縫合した傷を固定する(1〜3ヶ月)
・マイクロポアテープを1〜3ヶ月貼り続ける
・毎日張り替えると刺激になるので一度貼ったら2〜3日貼り続ける
・お風呂は普段通り、石鹸をつけて洗っていい
固定することで、傷あとが太くなるのを防ぐ効果があるそう。
ネット上には、形成外科や整形外科が発信している情報として
・毎日貼り替えることを推奨
・顔は4ヶ月貼り続ける
といったものもありました。
数ヶ月も貼り続けるので「かぶれたら同じメーカーのシリコンテープを試してみて(Amazonで買えるよ)」と言われていましたが、我が家では不要でした。
日焼けしない(6ヶ月)
・マイクロポアテープを6ヶ月貼り続ける
・日焼け止めを塗る
日焼けすると、色素沈着をおこして傷あとが茶色く残るそう。
我が家では、外出時には帽子をかぶせて、登園の前に日焼け止めを塗っていました。当初、アロベビーの虫除けが入った日焼け止めを使っていたのですが、形成外科で「あまり余計なものが入っていないものを選んで」とアドバイスいただいて、こちらに変えました。
ウォータープルーフなので、夏の水遊びの時でも安心感がありました。
乾燥させない
・お風呂あがりに保湿剤のヒルドイドを塗る
(マイクロポアテープの上からでOK)
※ヒルドイドは病院で処方される軟膏で市販されていません
これは「傷あとに保湿剤を塗って問題ないか(ケガ以前から、お風呂あがりに塗っていたので)」と尋ねたところ、「ああ、それはやると良いですよ!」というリアクションだったので、取り入れました。
▼ネット情報から独自に行った自宅ケア方法
UVブロックテープを貼る
マイクロポアテープも日焼け止め効果があるそうですが、紫外線を完全に遮断するものではないそうで、マイクロポアテープの上から貼っていました。夏は、このテープをかたどるように日焼けしていたので効果はあったのかなという感じです。
これらを実践して6ヶ月経った頃には赤みが引き、まじまじと見ないとわからないくらいになりました。傷の深さによるので一概には言えませんが。
途中、ぐずると頭を床や壁に打ちつける時期があってヒヤヒヤしたり、テープを剥がすようになって毎日張り替えることによる刺激を心配したりしていましたが、傷あとが目立たなくなった今になってようやくホッとしているところです。
最後に、当時めちゃくちゃ読んだサイトを置いておきます。いろんなケースを読むことで、縫合した傷が治る過程や期間などがわかり参考になりました。