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魚アレルギーに苦悩した記録

食物アレルギーの中でも少ないと言われる魚アレルギーと診断された子ども。

受診した病院の先生は食物アレルギーには詳しいのだけど魚アレルギーはあまり診たことがないという状況の中、子どもはまだ症状を言葉にできない時だったので試行錯誤してきた。

症状が出る魚、出ない魚、皮膚症状がおきる時もあれば呼吸器症状がおきる時もありとバラバラで、ほんとうにむずかしいと感じながら今に至る。
現在進行形で解決に至っていないので苦悩している様を伝えるだけになってしまうけれど、初期のわたしはこういうブログに助けられたものだった。

後述するアレルギーのコミュニティでも実感したのだけれど、様々なアレルギーの症状で苦悩されている方がいらっしゃるので、あくまで我が家のことを書いたものだとご理解いただけたらと思う。
※詳しい症状や魚の種類は伏せている。

ことの始まり

子どもが通う園から「給食のあとに皮膚症状が出た」と報告を受けることが続き、その日に食べた食材を調べることから始まった。
共通していたのが魚だったことに注目し、同じ魚を家で試すことに。
この時点では3種類の魚で皮膚症状が出ていたのだけど、魚Aだけ症状が複数回出ていることに気づいた。
自宅で食べさせると100%で症状が出たため、病院に行き始めたのが約2年前となるこの頃。

はじめての診察

事前にネットの情報を検索すると血液検査があるとあったので、検査できるものと思っていたけれど、病院では「魚アレルギーは検査方法がない」と言わる。
また「ひとつの魚で症状が出るということは他の魚でもあり得る」とのことで、どの魚で症状が出るのかを家で片っ端から試すよう指示を受ける。

具体的には以下。

・1種類の魚を4〜6回試す
・同じ魚を連日食べさせたり、翌日に違う種類の魚を食べさせたりしない
・症状が出た時に病院に駆け込めるように平日の朝食で試す

食べられていたはずの魚で新たな症状が出る

園でも家でも度々食べていた魚Bで、これまでにはなかった呼吸器症状が出た。子どもが食べた途端に咳き込みだし「喉が変」だと言うので、最初は喉に骨が刺さったのかと思っていた。もう病院は やっていない時間に初めての呼吸器症状。3時間経ってもまだ咳をしていたので #8000に電話して相談した。

再び病院へ

魚Bを食べて出たのは呼吸器症状。病院の先生は、皮膚症状はまったくないことに悩んでいる様子だった。
一度「除去しようか・・?」となったものの、結果的に「今まで食べていたから除去なしで行きましょう」となった。

当時のわたしはこの二転三転する診察に不安を抱いていた。診察を受ける頃には症状がおさまっているので実際の症状を見せられず、もやもやしていた。動画を撮っておけば良いのだけど、この時は苦しんでいる子どもにスマホを向けることに抵抗があった。

除去なしとなったものの、家で魚Bを食べさせたところ同じ呼吸器症状が出てしまい「魚アレルギーの知見がある病院はないか」と探し始めたのがこのあたり。ちなみに自宅から通える距離では皆無だった。

症状が出る魚が増えていく

これまで食べられていた魚Cでも魚Bと同じ呼吸器症状が出た。こんなふうにして、ある日突然やってくる。
ただ、魚Cにおいては前日に食べた時は大丈夫だったことで混乱。違いは一度冷凍して解凍したこと。

魚アレルギーのコミュニティに参加した

繰り返しになるけれど、子どもはまだ症状を言葉にできる年齢ではなく病院での診察も前述の通りで、しばらくはネットの情報を検索しながらの手探りだった。

必ず症状が出る魚もあれば、干物や漬けとして販売されているなど時間が経った魚だと症状が出る、冷凍して解凍すると症状が出る、体調によって症状が出る日と出ない日がある。判別がとても難しいアレルギーであることを知ると同時に、今まで混乱していたわたしと同じような経過を辿っている方がほとんどで、とても気持ちが軽くなった。

食べられていたはずの魚で症状が出た時は、給食に影響するので園に報告しなければならないのだけど「今まで食べられていたのに?」という反応で(本当に今まで問題なかったのだからやむおえない)、理解いただくまでに労力がいるのだけど、そういった園や学校とのやり取りにも「わかるよ〜」と寄り添ってもらえたのが嬉しかった。

これまでも魚アレルギーについて調べてたけれど、コミュニティで出会った方の話も加味して調べることで、さらに知識を得ていった。

魚アレルギーと間違う症状

魚アレルギーと間違う症状として、ヒスタミンで反応が出る「アレルギー様食中毒(アレルギーとは関係なく、特定の条件下で長時間置かれた魚に発生すると言われている)」があって、魚Cはその可能性が高いのでは?と思い始める。
なぜなら、近所のスーパーでは数日間漬けられたものしかなかったから。

園の給食は鮮魚を調理するとのことだったので、時間が経っていない魚を試すチャンスだと思い、わたしの判断で「除去なしで」と伝えるなどができるようになっていた。(園も保護者の方が決めてくださいというスタンス)
もちろん仕事は在宅勤務にしたり有休をとったりして、何かあったらすぐ駆けつけられる状態にした。

先生の見解では「アレルギー様食中毒ではない」とのことで、魚ABCは完全除去となった。

症状が出る魚が増える

園の給食で出る魚は、あくまで我が子だけが除去なのであって給食では出続けるので、対象の魚が出る日は別の魚を持ち込むことになった。(園側もそれが助かるとのことで)

ところが、大丈夫な魚として持ち込んだはずの魚Dで皮膚症状が出るように。この出来事は魚アレルギーの難しさを物語っていて、園がより理解を示してくれるきっかけになった。

突然、症状が消える

ところが、ある時から皮膚症状も呼吸器症状もぱったり出なくなった。気づけば「最近大丈夫だね?」という感じ。
「魚アレルギーは将来食べられるようになることが多い」と先生に言われていたので、治ったのかもしれないと思っていた。

除去になっていた魚ABCは解除に。

再び振り出しに戻る

解除から1年が過ぎた頃。「そろそろ寿司などの生物もチャレンジしていこうか」と考えていた矢先、園の給食で「魚Eを食べた直後に吐いた」と連絡があった。これまで食べられていた魚である。

1年振りだったこともあって、この時は「魚とは無関係なのでは?」と思ってしまったけれど、これ以降、徐々に他の魚でも症状が出るようになっていった。
ところが魚ABCでは何も出ず、これまで食べられていた魚F魚Gで主な症状が出始める。

魚Fは食べるたびに症状が違い、身体中に蕁麻疹が出たり、口の中がピリピリすると吐き出してしまったり、食べたらどうなるのか?が、つかめない。魚Gは呼吸器症状。

が、この時は子どもが症状を言葉にできるようになっていて教えてくれるのでわかりやすかった。加えて、わたし自身が魚A〜Dで経験した知識があるので、症状によって何をすればいいか、どれくらい待てばいいかがわかるようになっていた。

これが現在進行形。
園も今となっては魚アレルギーのむずかしさを理解してくれている。

この2年間のまとめ

2年前からずっと、「食べた魚」「それが白身魚なのか赤身魚なのか」「どういう状態(鮮魚、干物、漬け)で売られていたものか」「出た症状」なんかを記録しているけれど傾向が見えない。
魚の種類も症状もばらばらで混乱する一方なのだ。

魚が大好きだった子どもは、こわがって食べない日も出てきているので「いつか気にせず食べられるようになるといいな」と願っている。
(進展があったら、また追記します)




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