スーパービジョンとメンタルヘルス
福祉専門職が成長するために欠かせない機能として、「スーパービジョン」があります。スーパーバイザ―(指導者)が、スーパーバイジー(指導を受ける専門職)に対して、業務における指導や助言を一定期間行い、スーパーバイジーの成長を促す枠組みのことを指します。
具体的な機能として、以下の3点があります。
①管理的機能
→スーパーバイジーがスキルを活かして活躍できるように、業務量や環境調整等を行います。
②教育的機能
→専門的な知識や技術、倫理等、専門職として仕事をする上で必要なスキルを身に付けるサポートを行います。
③支持的機能
→仕事をしていく上での情緒、心理的なサポートを行います。
どんな人がスーパーバイザーになるのか?
・管理者・施設長等
・職場の教育担当者
・外部の経験豊富な専門職・指導者等
スーパービジョンと職場のメンタルヘルスの関係性
新入職員、特に新卒や異業種からの中途採用の方にとって、初めての福祉の仕事は驚きと戸惑いの連続です。「利用者とどのように関わって良いか分からない」「イメージしていた仕事と全然違う」等の思いが強くなり、気持ちが安定しなくなることがあるかもしれません。このような場面でスーパーバイザーは、情緒・心理面のサポート(スーパービジョンの支持的機能)を活用したアプローチを行うことが効果的です。
スーパーバイジーの抱える課題が、長時間労働や事務作業量過多などの場合には「管理的機能」、困難ケースへの苦慮や知識不足による業務停滞の場合には「教育的機能」が有効な場合もあります。
おだやかプロジェクトでは、福祉に携わる組織や支援者個人の皆様に対して、スーパービジョン(異職種の場合にはコンサルテーション)を提供しています。福祉だけではなくヨガの哲学や民間療法の視点を交えて、課題解決のお役に立てればと思っております。