指先の皺 メモ
職場の隅の、暗い通路のゴミ箱に、安倍さんの訃報が載っている週刊誌が捨てられていました。
私は私が死ぬときのことを考えました。
胃袋は、たくさんの牛乳で充たされていたいと思いました。
人が、なにかを手にすることそのもので、幸福になることはできないのなら
人は、なぜ不幸へと向かってしまうのでしょうか。痛みを感じることで、一度味わって飽きてしまった、平凡ということのしあわせの味を、その場を離れることによって繰り返し確かめようとする愚かな、極めて幸福な生き物たち
思うに自傷などというのは、ストックしておける幸福の数を増やして、それを眺めて、痛みをじっくり味わうような、そんな、自慰です。
セックスはしていないときが一番きもちがいい
食べないことが一番美味しい
わたしたちは、幸福になりすぎた