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新年度予算の概要

こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

今週から新年度予算の審議が各常任委員会でスタートしました。

そこで、新年度予算の重点事項を概観しつつ、新年度はどうなのかということを考えていければと思います。

https://richlink.blogsys.jp/embed/085fe6b8-1c3f-3a5d-86e8-fcb858a13862

まずは、この概要の冒頭には「新年度予算の概要」と題して、新年度予算がどういう方針で作成されたのか、そして財政状況はどうなのかということが簡潔に示されています。

新年度予算の概要↓https://www.city.okazaki.lg.jp/1550/1552/1582/p028540_d/fil/gaiyou.pdf

昨年の臨時議会でもっとも大切な争点となったのが、岡崎市の財政状況、とくに借金と貯金にあたる市債と基金の状況であったことは記憶にあたらしいところです。

概要では、それらも含め、新型コロナウイルスが猛威を奮うなかで岡崎市の財政をどのように組み立てたのかが記されています。

で、そこらへんのことを抜き出すと、

予算規模は 1,221 億円で、前年度対比 3.9%の減となっている。前年度も当初予算の一部を前年度補正予算に前 倒ししていることから、前倒し分を含めた予算規模で比較すると 4.9%の減となる。

やはり前年度と比べると、予算規模は縮小しています。そのなかで市政の実入りである、歳入はどうであったのか。そこにはこうあります。

市民税は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、個人では所得及び納税義務者数の減少による減収を、 法人では企業収益の悪化及び法人税割の税率が引き下げられたことによる減収を見込み、全体で15.3%の減、固定資産税は、家屋の評価替えのための減価や新型コロナウイルス感染症拡大の影響による企業の設備投資差控えなどにより、全体で 2.4%の減を見込み、市税全体では、7.7%の減を見込んでいる。また、地方特例交付金は、自動車税及び軽自動車税環境性能割の臨時的軽減措置が期間延長されることなどによ り 14.2%の増、地方交付税は 54.5%の減、国庫支出金は、新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金などの 増加により 10.5%の増、県支出金は、龍北総合運動場建設費補助金などの減少により 7.8%の減、財産収入は、土地売払収入などの増加により 37.5%の増、繰入金は、財政調整基金からの繰入を増加したことにより12.1%の増、 市債は対象事業費の減少に伴い 22.4%の減となっている。

なかなか、難しい単語と数字が並び読みづらいのですが、要は、市税などの税収が下がる厳しい歳入なので、市有財産を売ったり、財政調整基金である貯金を取り崩して賄う。

また、そのなかでも借金は建設事業を減らすので、減りますよ。

ということが述べられています。

じゃあ、具体的に、財政調整基金と市債の状況はどうなのか。先日の代表質問ではここらへんを、もうすこし突っ込んで聞いたので、そのときの答弁のメモをあらてめて添付しておくと、こんな感じでした。

新年度予算では、市債は44億200万円、財政調整基金繰入金は50億円を計上しています。新年度予算編成後における市債残高は、新年度で66億3,287万円の市債元金を償還する見込みでありますことから、609億2,990万円の見込みであります。また、財政調整基金は、令和2年度3月補正予算での余剰財源の積立や令和3年度補正予算での新型コロナウイルス感染症対策の補正財源としての取崩により、令和3年度末での財政調整基金の残高は、60億6,054万円の見込みであります。 先の見通しについては、新型コロナウイルス感染症拡大の収束の兆しが見えないことから、不透明ではありますが、一方で、市民サービスへの影響を与えることなく、また、公共事業を確保すべきと考えていることから、市債運用については、プライマリーバランスや市債残高を意識しつつ、積極的な活用を図るほか、財政調整基金については、目安額を意識した運用を図り、安定的な財政運営に努めてまいります。

ここも補足しておくと、財政調整基金を50億繰入れ新年度予算を組んだことにより、なんだかなんだでとりあえず残高は60億円ほどになるということ、また市債についても借りるよりも返す方が多く、約610億円ほどになるということが示されたことになります。

財政調整基金。

やっぱり大切ですね。

ということがいいたいのですが、それを言うためには、やはり新年度予算の内容が大切です。

ということで、また明日以降、いま審議中である新年度予算の中身について見ていければと思います。

それでは。

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