「パブリックコメントについて」通信#11
市民の政治参加にはいろいろな手法があります。選挙で投票する。これはもっとも手軽な(投票率からいうとそうでもありませんが…)政治参加のひとつです。ほかにも、SNSで意見をのべる、署名を集めるなどは比較的、ハードルが低いものとされています。
逆に、難易度が高いものとして、住民が議会や首長などの公職者を解職するよう請求できる制度があります。これについては有権者総数の3分の1以上の署名を集める必要があり、事の性質上ハードルが高く設定されているものです。
そのなかで、こんかい取り上げるのは「パブリックコメント」です。
これは、自治体の基本的な政策の策定にあたり、意見を提出できる制度となります。ややもすると、市が提出する政策は決定済みのものと受け取られがちです。「いまさら何を言っても決まったことでしょ」「わたしたちの意見を聞いてない」ということです。
わたしの立場からでも「勝手にきめるなよ!」と思うことがあるくらいです。みなさんであれば、よりそう思うはずです。
まだ未決のものに意見を言えるという観点では、パブリックコメントは貴重な機会のひとつとして捉えることができます。もちろん、これはこれで手続きが煩雑であったり、意見を述べたとして、どれほど影響があるのかという疑義があるのは承知をしています。それでも、プロセスに関与することができる限られた手法です。
では、どこにあるのでしょうか。
対象となる計画はHPや市政だよりに掲載をされています。そのなかで現在、パブリックコメントを受け付けている案は「中岡崎駅・岡崎公園前周辺地区バリアフリー基本構想(案)」というものです。
国は乗降客数三千人以上の駅にたいし、バリアフリーにするようもとめていますが、市内の駅で中岡崎駅・岡崎公園前駅周辺はまだそれがおこなわれていませんでした。こんかいの計画案では、駅舎にベビーカーや、車椅子のかたでも乗降できるよう、エレベーターの設置。バリアフリートイレの設置。視覚障がい者用ブロックの敷設。案内サインの設置などが検討されています。
中岡崎駅と岡崎公園前駅は愛環と名鉄がまじわる市内唯一の駅であることはいうまでもありません。
ご意見があるかたはぜひ、市のホームページよりご覧いただければとおもいます。具体的なはなしとなりました。
それも大切ですが、結局のところ、みなさんの声をどのように取り入れていくのか。ここにつきます。
わたし自身もしっかりとみなさんの意見に耳をかたむけ、負託を受けた者としてその任を全うしていきます。