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【言葉って面白い】”あやふや”に使ってる言葉を改めて勉強してみる。(1)


先日書いた「広島風つけ麺」のレシピはいつも通り、特段バズることはありませんでしたが、結構色んな人が作ってくださったようで嬉しいです。ファンの方からの連絡もそうですが、なんか従兄弟も作って食べてくれたみたい(うち一人は飲食経営してる奴です)。

気温が上がると辛いものと冷たい麺は最強タッグになるので、未経験の方はぜひ一度お試しあれ。

さて、本文。


・”あやふや”な言葉を聞いて、なんとなく使っている。

小さいながらもシンガーソングライター・音楽制作を生業としているので(つけ麺屋ではありません。笑)、「作詞」など、「言葉」を使って表現することがたくさんあります。言葉のイメージが音を選択するし、言葉のイントネーションからメロディやリズムの起伏が生まれる。逆も然りです。

また、そうでなくとも元々自分は「言葉」について興味が大きかったように感じます。特に日本語と、言葉の意味や起源について。ちょいとググればいくらでも勉強できるので、良い時代になったもんです。

にしても、この世界にはありとあらゆる言葉に溢れています。日常使っている言葉だけでなく、辞書に載ってるけどこれ何人が知ってんの?という難しいものもあれば、ビジネス用語や専門用語などの用途が尖ったもの、はたまた略語や流行語など時代と共に変化するものまで。まるで生き物みたいです。

特に略語なんかは、同じ言葉でも分野によって何を表してるのかが変わる。たとえば「PT」は、ゲームに親しい人だと「パーティ」だけど、音楽制作やってる人だと「Pro Tools」が思い浮かぶ。

ただまあ、ジャンル関係なく言葉が乱立しているメディアやSNSなどを通じて、なんとなーく言葉のニュアンスや方向だけは頭にインプットされることが多い。んで気づけば”あやふや”なまま、且つ”しったか”にならない程度に自分もその言葉を使っている。そんな経験ありません?

俺は多々ある。笑

そういうふわっとした状況でもある程度大丈夫なのが、言葉やコミュニケーションのフレキシブルな良い所でもあるとは思ってます。全て間違いない意味で伝達しないと成立しない言語コミュニケーションなんて、不便極まりないもの。

ただ、使う言葉本来の意味をきちんと知っておいた方が良い場面もたくさんあって。会見なんかを例に挙げたくなるご時世ではありますが、「こういうことを伝えたかったのに、なんかねじ曲がって伝わってる…?」っていうこと、ものすごくたくさん経験したので。何気なく使った言葉が誤解を生むって結構辛いんですよね。

そんなこんなで前置き長くなりましたが、自分の周りでふわふわしてる”あやふや”な言葉を紹介しながら本来の意味を(ググりながら)確かめていくシリーズです。


00. 「うろ覚え」

ウォーミングアップとして、「うろ覚え」。

”空覚え””疎覚え”と漢字を当てるようです。
意味は「内容が曖昧、あやふやなこと」。「木のウロ(空洞)」みたいなイメージで覚えておくといいのかな。
”うる覚え”っていう表記はちょくちょく見たけど、あれは間違いだとされてるみたいですねー。おもしろ。


01. 「MC」

せっかく音楽家なので、音楽系の言葉からいきます(強がり)。「MC」。

ライブ中のトーク、みたいなイメージがある言葉ですが、正式名称は「Master of Ceremony」。厨二的に和訳を施すと「祭典の覇者」。かっけー!笑
ということで、元々の意味合いでは「司会進行役」ということになります。
特に大掛かりなコンサート等では司会が付いてますが、限られた時間内で音楽に興味を持たせたり、恙無くイベントをコントロールする重要な役目です。いくら音楽が素敵でも、ここがポンコツだと結構台無しになりがちなので、本当に重要な役目。
wiki先生、他にも「Mic Comment」「Microphone Controller」という例を紹介してまして、そっちの方が自分の界隈では意味は近いけど、全く耳馴染みがない。言葉にも知名度があるってことなのかもしれません。


02. 「おざなり・なおざり」

自分史上、最もきちんと分からないまま放置されてたそっくりさん「おざなり・なおざり」

共通したニュアンスは「いい加減であること」のようです。これは何となく理解してた。で、それぞれの違いは、
おざなり:いい加減だけど、なんとなくやる
なおざり:うやむやにして、ごまかす(やらない)
って感じになりそうです。前者は「分からない”なり”にやる」、後者は「分からないのでおき”ざり”にする」ってのでおk?
前者は「成り」、後者は「去り」と漢字を当てると分かりやすくなるのかしら。
ちょっとぐらいは前向きに生きたいので、「なおざり」よりはせめて「おざなり」のポジションにはいたいお年頃。


03. 「オノマトペ」

ドラクエの「パルプンテ」の従姉妹のお姉さんみたいな「オノマトペ」。

日本語では「擬声語」。こっちの方が分かりやすいじゃん!
犬が「ワンワン」と鳴き、電車が「ゴトゴト」と走り、力尽きて「zzz」と寝落ちする。これがオノマトペじゃー!
「ワンワン→バウワウ」「コケコッコー→クッカドゥードゥルドゥー」などなど、世界で聞こえる音はこんなに違うんだなあ、世界って広いなあ、と感じた幼少期を思い出しつつ、
個人的に一番好きなのは電波を受信するオノマトペ「ゆんゆん」です。異論は認める。


04. 「しっぽり」

どことなく感じる昭和感とエロス、「しっぽり」。

ポイントは「湿度」と「親密感」のようですねー。確かにそこに「男女」のキーワードが加わると、エロスルートに進むのは自然の流れか。笑
意外と健全(?)に育った自分としては「静かに、且つ仲睦まじく」ってニュアンスで覚えてたんですけど、これが元で思わぬ誤解を生んだ経験もあります。地元の仲間と心ゆくまで酒飲んで酔っ払っただけなんですけどね。笑 でもなんかいいよね、「しっぽり」の雰囲気。


05. 「銭ゲバ」

キングコング西野さんの記事とかでもちょくちょく見る「銭ゲバ」。

意味としては「金の為なら無茶でも何でもやる」になるようです。「ゲバ」はドイツ語「ゲバルト(暴力)」が元になってるようで。
似た言葉に「守銭奴」がありますが、これは自分のお金が減ることを嫌う「ケチ」が当てはまるので、結構な違いがあるようです。俺は圧倒的後者なんだろうなあ。苦笑
どっちにしろ、お金は目的ではなくて手段であってほしいなあ、と思います。いや、ほんとお金ないときついけどね、今特に。。


・あとがき

ということで初回は5+1を紹介しました。「そんなん知らなかったの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、改めて調べみて面白かったです。今回の言葉を含め、「俺はこういうつもりで使ったけど、周りには別のニュアンスで伝わったんだなあ」って場面は本当にたくさんあったので、もはやライフワークにしたいぐらいに言葉の源泉に触れてみたくなりました。

誤解がないように、だけでなく、言葉を扱う人間としてもっと深みを持てるかもしれないし、逆手に取ることももしかしたら出来るかもしれないし。音と同じく、言葉ってのは果てしなく深いです。


今回は略語や流行語まで手を伸ばせなかったので、次回以降はその辺も少し意識してみようかなと思います。

定期になるか、不定期になるか。みなさんの反応次第。笑

ではまたー。


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