【過去作品倉庫】夜風に嘘と幻想と／小田貴音

【概要】
・今後販売する予定のない過去の制作楽曲を公開。
（YouTube個人チャンネルを経由します）
・局所的／限定的に使用したもの、あるいは未発表のもの。

【御了承下さい】
・制作当時の音源データなので、音量や質感等はまちまち。
・インスト曲／BGM／お蔵入り楽曲のバックトラック／etc.。
・音作りやアレンジ、ミックスを「ミスってる」ものもあります。

ざっくり解説。

小田貴音ソロ名義で作ったフルアルバム「異常≒日常」の中の1曲。もう20年近く前の作品ですねー。過去作品倉庫シリーズでは「Sailor Gun!!」と同じCDに入れた曲です。確か成人してすぐぐらいの時期に書いた曲ではなかろうか。

割と明確に覚えてるんですが、大人になって飲み会を楽しんだ帰り道、電車の駅から家まで歩いて帰った時（徒歩40〜50分）にタイトルとメロディが浮かんで、次の日から作り始めたんじゃなかったかな。覚えたてのアルコールに翻弄されたのかどうかはもう覚えてないですが、ちゃんと歩いて帰ったあたり、割としっかりコントロールは出来てたんでしょうかね。笑

大学受験の浪人中に作った曲だったはずなので、受験用のトランペットがちょっと息苦しくなってたのかな。聞き返しても音が迷ってる印象が残ってますね。記憶と記録。

分からないながらにジャズっぽい曲をやりたくて作ったのかな。アドリブを各楽器で回してたりしますね。ギターはヘビーゲージのフラットワウンド弦のフルアコを弾いてるので、そこだけは今より本格的な気がします。笑　丸くて太いクリーントーン、結構いいねえ。

楽曲をリードして、主題を提示するのはストレートミュートをつけたトランペット。中学時代にどうやら自律神経をやっちまったらしく（医者にも行きました）、それ以降ずっと「手の震え」に悩まされながら生きてきました。大丈夫な時は大丈夫なんだけど、何かのスイッチが入ると、どうしても手の震えが収まらなくなって。特にクラシックのトランペットは「真っ直ぐな音を出す」のが基本なんで、緊張する場面では何度も悔しい思いをしてきました。

なのでちょっとビブラートとは違う音の震えでお聞き苦しい点もあるかと思いますが、なんだろな、自由に飛び回りたくて、もがいてた音の記録と記憶です。

曲の参考は明確にあって、大好きだったドラマの田村正和さん主演「古畑任三郎」の中に出てくる「フランス式指電卓」っていう楽曲。古畑任三郎と今泉慎太郎は死んでも忘れないキャラクターだと思います。サントラずっと聴いてたから作れた曲なんだと思います。

あともう一つの参考は「No More Blues」。この曲は何度か紹介したことがある気がするんですが、メロディの美しさはもちろん、ラストのトランペット＋サックスのハモリが宇宙一美しいので、ずっと頭の中にある曲。自分のは拙い演奏ではあるけど、ラストに主題を演奏する時にハモリが入ってくるのは、この曲の影響です。

なんかちょっと色々思い出しちゃったな。若い＝経験不足、ではなくて、その時いかに濃密な時間を過ごしたかも考えちゃいました。眠れない夜とかに、ぜひ聴いてくださいね。

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