小田々農園の求人の条件21/求人求職ミスマッチの解消/諦めなければ成功する
先月、うちの求人を見て面接に来た人を
即日採用した。
面接は一通り話を聞き、
畑で実際の体験をしてもらった。
#思い込みで来て思い込みで辞める
日本の某原子力規制委員会やアメリカにある国際的な某IAEAで
主に地層などの構造解析をコンピュータでしていたというから
求人条件の
中学レベルの理数英が使える事も
パソコン(EXCELL WORDの基本操作)とスマホが使える事
のパソコンは問題なさそうだった。
スマホは持ってないというので、
会社のを貸し与えた。
連絡や相談の密なコミュニケーションに不可欠だからだ。
スマホを持ってないというのは気にかかった。
農業を目指す人に少なからずいるテクノロジーや科学の拒否
の可能性だ。
とはいいながら、
私も、#化学肥料 や #化学農薬 、#除草剤、
#遺伝子組み換え 、#ゲノム編集 など
目先のやり繰りの浅はかなテクノロジーは拒否する。
なぜならそれらは問題の先送りでしかなく
科学的視点での、電子原子レベルから
微生物や
森や海など生態系全体の地球学とでも言うべき
重層的な科学に位置しないからだ。
他方別の視点で、思慮の浅い一部の人たちには
うちが自然農法の農作物を作っているというので、
少なからぬ人に誤解を与えている事は実感している。
表現は難しいが
#昔ながらの農業 というような思い込みだ。
うちは逆に
最先端の科学の粋が自然農法だ
と思い実践している。
アーミッシュのような世界を目指す
考え方の多様性を否定するものではない。
わたしだって、個人的な生活感では
地球上や人類に様々な危機が迫ってなければ
そんな世界に住みたいとさえ思う。
また、うちに就職しても
個人の生活として、それを目指すことは自由だ。
しかし、それを #仕事の生産性低下 に持ち込むのなら
他をあたってほしい。
農業の経験は
ハウスの収穫作業や生姜の収穫の
アルバイトがあるという。
「仕事に追われ、バリバリ働いてきたので、
『農作業』のような仕事がいい。」
という言葉。
『農作業』が気になった。
彼にとっては
農業が工場のラインに並んで
ボーッと頭や気を使わず、
単純作業をするイメージなのだろうか?
うちはどちらかというと多能工のセル生産方式に近い。
さらに工場と違ってもっと複雑な世界で農業は仕事する。
頭も体もフル稼働だ。
「子どもは独立し、
高知県の実家で夫婦で暮らし始めた」
というから、
「急な理由で引っ越しや転職をしなくてもいい
長期的に仕事に集中してくれるかもしれない」
と思った。
今、忙しいし、人手は必要だ。
長期的にゆっくり育てようと考えていた。
畑での体験は
結構、大変そうだった。
草ひきで雑草の違いや性質を説明するが、
生姜と雑草の区別も難しそうだった。
次の日から働き始めた。
世間話をすると、草引きの手が止まる。
私は社員にはメモ帳を用意して渡す。
同じ事を二度と言いたくないから
復唱させ、メモさせる。
その時は手を停めていい。
復唱とメモに集中させる。
写真やビデオを撮らせて、
本人の復習用や
今後の新人研修用のコンテンツの材料も
同時に揃える。
当面、農作業の戦力としては、
ほぼあてにできない。
場合によっては
事務処理など室内の仕事をやってもらう方がいいかもしれない。
等と思っていた。
目についた問題は
雑談だ。
暑いから気を紛らわしてやろうと、
色々雑談するのだが、
相手は聞いている時もそれに答えている時も
手を停めて私の方を見ている。
その都度
「手を停めないで」
と言うが
小脳と大脳
「耳と口」と「眼と手」
が分離して動作できないようだ。
夜になって
農作業がだめなら、
パソコンでの仕事をやってもらうか。
とか思いながら
翌朝の畑の段取りをメッセンジャーで送った。
そして寝た。
翌朝、社員が家を出る時間になっても返事が来てない。
電話すると。
「辞めます」
と言ってきた。
「またか!やはりね・・・」
この2年半、職安に出してある求人に
応募してきた県内在住者たちは、
長くて3カ月で辞める。
本人の言う辞める理由は様々だが、
こちらから見えたいくつかの問題を挙げよう。
まず採用理由だが、
面接に来た人には以下の3種類がいる。
1 能力が高く、仕事は何でもできそうな人
しかし豊かな環境で育ったお坊ちゃん風で
生きるエネルギーとか、欲が少ない人
2 本人の経験などを活かせば長期的には立派に育つだろうと思わせる人
家族などのために稼ぎを増やす上昇志向の強い人
3 人柄は良いし真面目だが、当社の求める中学レベルの理数英には
はるかに及ばず分数計算や数字の位取りもできないが体力はある人。
うちの採用基準未満だが、
彼を育てることはうちの教育・研修システムの強化に役立つだろう
との意欲を掻き立てる人
彼も、豊かな環境で育ったお坊ちゃん風だ。
うちが欲しいのは
10 能力が高く、仕事は何でもでき
生きるエネルギーが高く
家族や目的ため儲けたい
上昇志向の強い人
しかし、無いものねだりはできない。
1-3でもうちは中長期的に育てることを覚悟して
採用する。
だから相手も足元を見ているのかもしれない。
#本人が勝手に感じる自分の限界
しかし、本人が勝手に自分の限界を感じ、
それを私に相談する前に
辞めることまで決めて辞めてしまう。
私は採用時に
「あなたが辞めなければ
あなたがどのようにすれば成長でき、
稼げるようになるかは
こちらで工夫する。
それまであきらめずに会社に居続けるか?」
と念押しする。
もちろん、それを #面接時 に聞いて
「#簡単に諦める 」
という求職者はいない。
労働基準法で雇用者は簡単に社員を首にできないが、
社員はいつ辞めようが縛りがない。
だから辞めるのは自由で
辞めたことによって元社員は会社に何の負債も残らない。
会社の方は
簡単に辞める奴さえ来なければ
もっと捗ったはずの仕事を
そればかりか、
彼が分かってないばかりにしでかした
多くのミスで出た被害・損失を受けながら
彼が諦めずに居続けることを前提に、
数年単位で彼自身の給料分が稼げるようになってもらおうと
彼に給料を払いながら教育投資する。
うちが作る農作物の最低基本サイクルは1年だ。
それをせめて2サイクル以上経験しなければ
よほどの天才でない限り
習得できるものではない。
あなたがもし天才でも、
農業でビジネスとして自立できるには
3-5年かかると考えてほしい。
多くの農家は言う。
「農業は毎年1年生」
うちは
「毎年1年生でどうするの?」
あの天才で有名なアインシュタインも
彼が発見した #相対性理論でなく 、
彼がある意味最後まで認めなかった #不確定性原理 を成す
#量子論 で #ノーベル賞 を受賞 している。
例え #天才でも破れない壁 があります。
特に農業はそういう世界です。
数々の成功者が言うように
失敗を積み重ねながら、
決してあきらめずに続けると
気が付いたらここにいた。
わたしの多くの経験は失敗ではない。
なぜなら
成功するために必要な過程だったからだ。
要は、
諦めずに成功するまで続けること。