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FTR250プロジェクト4

 このプロジェクトは次のフェーズに移った。エンジン組み立てが完了し、フレームに載り、フレームはローリング状態になっている。ここから始まる次のフェーズは何をすればいいか。これを解説していこう。

 このFTR250を引き取りに行った時というのは全くの不動状態であった。オーナーからは、燃料を入れるだけで乗れるという状態で放置してあったものを引き取ったと伝えられた。それが誠と希望を抱いているが、長年の放置で当時生きていた部品も今となっては死んでいるかもしれない。それゆえに現時点でのやるべきことは、とにかく早くエンジン始動を試みそれが可能であるかを確認することである。

 何をそんなに危惧しているかというと、CDI、IGコイル、レギュレーターそしてレギュレートレクチファイアという電子部品の生死だ。これらのパーツはとっくに廃番。ハーレーの様にアフターマーケットが豊かではないのでFTR250用のこれらのリプレイスパーツなんて物は無い。すると調達はどうするかと言えば、当たりか外れか分からない様な中古部品を探してくるしかない。まれにNOSで見つかるかもしれないが、新品とはいえ40年弱が経過している部品である。どちらにせよ趣味的な冒険であることに変わりはない。CDIに関しては汎用品があるので最悪どうにかは出来るだろう。しかしマップをゼロから設定する必要があり、どうやらこれも趣味的作業になりそうだ。

右から、IGコイル、レギュレートレクチファイア、CDIユニット。

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