FTRプロジェクト9
現行モデルでは当たり前になりつつあるキーレスシステム。現行ハーレーもキーフォブによるキーレス化が図られてしばらく経つ。キーレスとはもちろんイグニッションキーのことを指し、物理的な鍵を携帯することなく、よりスマートに乗車を可能とするシステムのことである。まあ本当の意味でのキーレスはこれから紹介する”キーレスゴー”のように、スマホのアプリで管理されるような常に携帯している物が鍵の役割を果たすものであって、物理的な物(キーフォブなど)を別に携帯しなければならないとなると鍵を携帯することと大差ないように思える。違いは鍵を鍵穴に指しスイッチ操作をするという行為が無いということと、セキュリティー面の強化(これが最大のメリットである)であろうか。
今回解説するのはモトガジェット製のキーレスシステムであるキーレスゴー。同社のキーレスシステムはこれの他にmo-lockというキーフォブを用いた商品もある。どちらが良いかは使い勝手や生活スタイルで判断すればよいと思うが、今回のFTR250のようにハーネスの中心にmo-unitというエレクトリカルコントロールユニットを用いるのであれば、それに搭載されているキーレスゴーを使わない手はないかもしれない。
このシステムを利用するためにはmo-unitとmo.rideというスマホのアプリが必要。スマホでアプリを開きmo-unitとペアリングすることで自身のスマホがイグニッションキーとなる。このシステムのon-offはスマホとmo-unitとの距離で行われる。ある一定の距離まで近付くとキーレスゴーが作動(ウインカーが一瞬点灯する)し離れると解除される。そしてキーレスゴーを使う時は必ずアプリは起動されていないといけない。またスマホとunit間の通信はBluetoothによって行われる。この他、乗車中に通信が途切れてもシステムは遮断されないなど細かいことはマニュアルに書いてあるが、重要なことはスマホの利用可能なデータ容量とバッテリーだ。これらが無いと鍵をなくしたことと同義である。
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