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4速フレーム用オイルタンク

 現在はカスタム作業に没頭している。内容はワンオフ製作ばかりのいわゆるメタルワークだ。これは通常の整備や修理と作業内容は大きく異なり、没頭するにつれ勘が戻ってくるのが良くわかる。というのもレギュラーで解説している整備や修理という作業と、溶接や板金、工作機械を扱ったりという作業は他ジャンルと言ってもいい。もちろん修理に溶接や工作機械はマストだが、そのスキルの練度や深さにおいて必要度が全く異なる。つまり私にその卓越した練度や深さは無いため、メタルワークにおいては解説ではなく紹介というニュアンスの記事になるだろう。

 さて、現在取り掛かっているのは4速フレーム用のオイルタンク製作。俗にいう4速フレームは1965年 エレクトラグライドから始まるビッグツインのスイングアームフレームのことである。65年のパンから、アーリーショベル、ショベル、最初期のエボまでこの4速フレームを使っている。このフレームのボリュームゾーンはショベルであり、ショベルと言えば4速フレームと言える。そのショベルにはFLとFXと二分するモデルがあり今でこそFXも人気があるが、それでもやはりFLが主流だ。そのFLにおいて人気のスタイルの一つであるのが、その外観を形を崩さず出来るだけスリムに見せる”ストリップ”。フェアリング、フォグランプ、サドルバッグを取外し、5GタンクをFXの3.5Gタンクに換装し、でかいバッテリーを周辺のオイルタンクごと取外し、バッテリーインのオイルタンクに換装する。あとは小さいウインカーに交換すれば完成だ。もっと言えば2in1のエキパイに交換したりとディテイルを詰めればまだまだあるが、だいたいそんな感じである。

 そんなストリップに重要なオイルタンクだが、実は気の利いたものがあまりリリースされていない。もちろんこれは主観であり、一定数はリリースされている。それで問題なければもちろん良いわけだが、私にとっては微妙であるということだ。

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