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2023 ルヴァンカップ グループステージ第1節

 ”再び、頂点を獲りにいこう”と題してクラブが胸が熱くなる動画を作っている。昨シーズン、サンフレッチェ広島はルヴァンカップを高々と掲げた。そして今シーズンもその歓喜の瞬間を再現するため、王者としてのルヴァンカップが本日始まる。

 ルヴァンカップは若者の登竜門とされる傾向にある。これはカップ戦がリーグ戦のさなかに行われるため主力の疲労を考慮してのことであるが、だからといってルヴァンカップを軽視しているクラブは無いだろう。スタメンのターンオーバーはどのような意図があるにせよ、チャンスが巡ってきた選手がそれを着実につかみスタメンに定着することは実際にあることだし、そういった競争による活性化はクラブにもファン、サポーターにもプラスでしかない。そんなきっかけにもなるルヴァンカップはやはり注目の大会なのである。

 2023シーズンからその大会方式がいくつか変更されている。先シーズンまではACL参加クラブは決勝トーナメントからの参加だったが、今シーズンはグループステージからJ1全18チームと昨シーズンJ1の17位18位のチームの計20チームが5グループに分けられ、各グループごとにホーム&アウェイでの2回戦総当たりのリーグ戦になる。この変更は、ACLが秋春制に移行することに起因している。

 そして昨シーズンまでは、グループステージ → プレーオフステージ → プライムステージという道のりであったが今シーズンは、グループステージ → プライムステージとなる。グループステージの各1位の5チームと各2位の成績上位3チームがプライムステージに進出し8チームによるホーム&アウェイ方式によるトーナメント戦(決勝戦は1試合)となる。なおこのプライムステージ(決勝トーナメント)に導入されていたアウェイゴールルールが撤廃され2戦合計の得点が同じ場合は延長戦により勝敗を決める。

 さらにコロナ禍で一時凍結されていたU-21選手の先発出場義務ルールが今シーズン復活する。これは21歳以下の日本人選手を1名以上先発出場させるというものでサンフレッチェ広島においてはFW棚田(20歳)、MF越道(19歳)が該当する。

 また、VARはプライムステージのみの運用となる。

 以上が変更された点だ。この変更がどのように作用するかは全く予想できないが、なかでも注目なのはやはりU-21選手の先発出場義務とグループステージでVARが導入されないということだろう。

 サンフレッチェ広島のU-21である棚田はトルコキャンプから非常に良いアピールが出来ており監督の期待も高いだろう。またルーキー越道はリーグ戦で既に初出場しておりこちらもまた期待が高いはずだ。どちらが先発するにせよ、また両名先発するにせよファン、サポーターにとっては楽しみであることに変わりはない。棚田にとっては、FWの一角としてそろそろフィットしそうなピエロスよりも早くその座を掴み取りたいところだし、越道もまだ固定されていないWBの一角の座を掴み取りたいところだ。何より二人はサンフレッチェユース出身であり広島出身である。それだけでも親近感は沸くものだ。是非躍動してもらいたい。

 あまり大きく告知されていないがグループステージにVARが導入されないということは要注意だ。リーグ戦では先の誤審もあるし、毎試合VARが介入するシーンはある。疑惑の判定が増えそうでそわそわするがそれもサッカーと予め理解しておくことがグループステージを楽しむうえでは重要かもしれない。

 本日、エディオンスタジアムで19時キックオフ。ルヴァンカップというよりも、ここまでまだ勝利がないのでそろそろ勝って弾みをつけたいところだ。

ODA SYCLE
小田

 

 

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