Fブレーキレスで速く走るを考える　

　今回はインスタのフォロワーさんの投稿について考察しようと思う。その投稿はこんな感じだ、”キャブを変えたいが今より速くなると車間距離を開けないとケツを振ってしまうから、そのキャブを弄んでしまう。フロントブレーキレスじゃこんなものなのか？”　

　状況を整理すると、彼のバイクはフロントブレーキが存在せずブレーキはリアブレーキのみ、エンジンはショベル（おそらく1340cc）、フレームは純正4速フレームにサスペンションの代わりにリジッドバーを装着し実質リジッドフレーム化、キャブはCVキャブという仕様だ。そして今後キャブレターをS&SのBキャブに変更したいとのことで、キャブを交換してしまうと現状よりバイクが速くなると予想され、ただでさえFブレーキが無く止まりにくい状況からさらに難しいものになるだろうと懸念しているという状況だ。

　単純に考えても彼の懸念は間違いではなさそうだ。では諦める方がいいのか？その解は本人のみぞ知るであるが、メカニック目線で語るとFブレーキを装着した方が良いとなってしまうがカスタムの世界はそう簡単なものではない。フロントブレーキレスはそのバイクのアイデンティティでもありチョッパーカルチャー的に拘りの部分でもある。であればFブレーキレス&Rリジッドバーの仕様でどう速く走るかを考えてみよう。