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FTR250プロジェクト5
目下作業中のFTR250はここまで、ローリングシャーシにエンジンが載り、吸気が整ったところだ。書いてしまえば淡々と進んでいるように思えるがそんなことはない。障壁が雨後の筍のごとく現れてはそれを何とか乗り越えるといった進捗具合が実情だ。その多くの理由は未知の世界だ、ということだろう。ハーレー専科のODA SYCLEはFTR250は未知のものでしかない。日本で放置したエンジンの分解は頻繁に折れるボルトに悩まされ、新品のキャブレター装着にはほぼ無限という様々なピースの組み合わせから最適解を探すという旅が待っていた。そしてこれらの答え合わせはずっと先になるという。なかなかハードなプロジェクトである。
前回書いたが、今は兎に角エンジン始動を目指す。吸気が整ったら次は排気だ。排気に関しては特に大きな問題はなく、恐らく当時はメジャーなセットアップだったであろう純正エキパイにスーパートラップのサイレンサーというそれを組んでいく。もちろん錆サビなのでエキパイとスーパートラップサイレンサーのアダプターはブラックセラコートを施す。そしてサイレンサーはハンドポリッシュが待っている、が今はそれよりも始動が先なのでそのまま取り付ける。
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エンジンに吸排気が備わればあとは点火だけだ。今は燃料を吸い込み圧縮しそれを排気することが出来るので、その圧縮された混合気(燃料+空気)に点火して燃焼させればエンジンが始動する。エンジンを運転させるというのは実に単純だ。しかし完成されたモーターサイクルはこれらの他、沢山の部品が取り付けられている。これらはエンジンを運転させるためというよりはエンジンを持続的に運転させるための物であったりする。例えば発電装置などだ。
FTR250のデフォルトはバッテリー点火のCDIユニットで運用される。これは安定したバッテリー電源を使って、エンジンから得た点火タイミングにスパークプラグに点火させるというシステムだ。このシステムでエンジン始動のみを試みようとすると、CDIユニット、パルスジェネレータ、イグニッションコイル、プラグコード、スパークプラグ、バッテリーを取り付ければよい。しかし同時にレギュレーターやレギュレートレクチファイアの生存確認も行いたいためそれらも取り付ける。後はそれらが機能する最低限の配線を施せば準備完了だ。配線は必要最低限で良いため一度はゴミ箱に捨てた純正ハーネスを引っ張り出し必要なところだけ繋ぐ。スイッチがONになっていることの確認のためにニュートラルランプも繋いでいる。
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