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FTR250プロジェクト10 最終回

 先日無事に納めることが出来たFTR250。オーナーさんには大変長らくお待ちいただき大変申し訳なかったと思うと同時に、要望を出来る限り具現化した、いわば理想の一台に仕上がったことを嬉しく思う。思い返すと、先のなかなか見えないトンネルを少しずつ進んでいたのだろうと感じる。今は何よりもちゃんと走れる状態で完成した安堵感で満たされている。本当に良かった。

 レストアからカスタムに方向転換したとは言え、フレームの色や外装はデフォルトのままそれを綺麗にし直したため、ぱっと見はFTR250そのものだ。しかしよく見るといろいろとカスタムされていることが分かる、そんな一台である。

 さてここからは、外装などの最終仕上げの部分を解説していこう。まずフレームは純正色同様にパウダーコートを施し、前後ホイールリムはTAKASAGOのアルマイトブラック、ハブは半艶黒でパウダーコート。Fフォークアウターチューブはヘアライン仕上げ、トリプルツリーはスムージングをして半艶黒でパウダーコートを施した。アウトラインはこの様に構成し、残るは外装3点セットとシート。

 シート表皮は経年で退色しボロボロ。タンデムシートベルトは両端のメタルハードウェアが錆が酷く再生不能。この状態から再生ということでフロント、リアシートは表皮張替え、タンデムベルトは運よくNOSを仕入れられたためそれをベースにフロントシートと同じ表皮で張替えることにした。

NOSのタンデムベルト 現在は廃番

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