見出し画像

カムカバー内のサービス4

 シリーズはついに4回目に突入したが今回でひとまず終了しようと思う。なかなかにネタの多いカムカバー内の解説を進めていこう。

 ここまでカムシャフト、ブリーザーギアそしてピニオンギヤの確認が終わっている。ここから先、オイルポンプの作業に入るまでの項目はジェネレーターケースが対象となる(1936年~1969年)。

 ピニオンギアが暫定的に選定されたら次はサーキットブレイカーギアとアイドラーギアの確認だ。

右から2番目のギア=サーキットブレイカーギア
最右のギア=アイドラーギア

 サーキットブレイカーギアは画像のギアの奥にヘリカルギア(はすば歯車)が設けられ、それはサーキットブレイカー(ディストリビューター)を駆動させる。そして画像の通り、エンジンの動力はピニオンギア→サーキットブレイカーギア→アイドラーギアと伝わりアイドラーギアはジェネレーターを駆動させる。それぞれのギアの役割はそんなところだ。

 この両ギアの中心穴にはブッシュが圧入され、中心のスタッド上をフローティング回転する。このクリアランスが大きくなるとブッシュを交換しサイズを合わせて再使用し、運転時間が多くなるとスタッドの摩耗も大きくなるのでその場合はどちらも同時に交換するというサイクルだ。修理方法としては極々一般的なエンジン部品修理法であるが注意が必要だ。

 ※この続きや、日々更新される有料記事は個別購読の他、定期購読プランへの加入(月額880円)で読むことができます。定期購読プラン加入中は全ての有料記事を読むことが出来ます。
https://note.com/odasycle/membership 

ここから先は

1,493字 / 5画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?