ステムベアリングの交換 中編
二輪車の曲がり方はハンドルを切って行う。車体を傾けるだけではスムーズに曲がることは決してできない。そろそろ子どもに自転車の乗り方を教える段になってきたので、何をどのように教えるか楽しみである。自転車もバイクも同じ二輪車であるので曲がり方は同じだ。二輪の基本構造として、速度に伴ってフロントホイールは車体に対して真っ直ぐになろうとする。両手離し運転は速度が出ている程安定するというわけだ。他方、この状態から車体を傾けるとハンドルがその方向に切れようとする力が働く。これがセルフステアである。これを自らの手で邪魔をせず如何に生かせるかがスムーズな曲がり方に繋がるのだが、せっかくのセルフステアもベアリングが滑らかにワークしないと上手く生かすことは出来ない。
日常の点検において、ホイールベアリングの点検が重要なことは勿論、ステムベアリングの点検もまた快適なライドにとっては不可欠となる。そんなレギュラー点検で交換時期を迎えていることが少なくないステムベアリングについて、前編ではステムベアリングのアウターレースの取り外し方を解説したので、中編はインナーレースの取り外し方から交換方法まで解説しよう。
ハーレーのステムベアリングは主にテーパーローラーベアリングを上下に用いている。上のインナーレースは圧入ではないため特筆することはないが、下はステムシャフトに圧入されるため取り外すには手を加えなければならない。
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