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天皇杯 準々決勝

 本日はサンフレッチェ広島のマッチデイ。天皇杯はいよいよベスト8、準々決勝である。ここまで難しい試合を一つずつ勝ち上がってきたサンフレッチェ広島は本日、セレッソ大阪を相手にアウェイ ヨドコウ桜スタジアムで18時30分にキックオフを迎える。8強の顔ぶれを見て、セレッソ大阪戦である準々決勝は天皇杯の大一番とも呼べる、それほど重要な意味を持つ一戦になるであろう。セレッソ大阪とは8月27日のリーグ戦で戦ったばかりで、結果は3-0でサンフレッチェ広島は快勝したとスコアだけを見ればそう思えるが、実際のゲームはセレッソが3-0で勝利していてもおかしくなかったと言えるほど僅差でハイクオリティなゲームだったのである。

 そのような難しい相手はさらにリベンジ精神も重なり、よりタフな戦いを要求されるであろう。しかしサンフレッチェ広島の現チームはそれをも受容しつつゲームを楽しんで勝利を目指すことが出来るチームへと変貌を遂げている。最近のゲームを観ていて最後の最後まで楽しそうにハードワークしているのはそういうことであろう。今日のゲームはタイトルに向けた重要な一戦だか、いつも通りの楽しむサッカーを存分に披露してもらいたいと願う。

 余談だが、先のセレッソ大阪戦で満田選手(サンフレ)とキムジンヒョン選手(セレッソ)がセレッソPA付近できわどく接触しノーファールとなった判定にtwitter上で物議を醸している。その際の動画はJリーグ公式アカウントからも見れ、スローのリプレイを見るとキムジンヒョン選手のファールでDOGSOによるレッドーカードという印象を持ってしまう。twitterでもこのような意見が多く、#ジャッジリプレイで取り上げて というハッシュタグが目立った。ジャッジリプレイとはレフェリングに関する疑問やルールを解り易く解説し、審判についての理解、関心を深めてもらおうという趣旨の動画コンテンツだ。そして同コンテンツはtwitterで取り上げてほしい事象を募集しており、そのキーワードが#ジャッジリプレイで取り上げて である。

 上記した満田選手とキムジンヒョン選手との接触もジャッジリプレイで取り上げられており詳しく解説されている。当然ノーファールの見解を聞きたかったのだが番組内ではファールの意見が多くミスジャッジとも判断できる内容だった。それもあってかさらに過熱するジャッジに対する批判的ツイート・・・。この現象はどうだろう?

 サッカーというスポーツはミスをするスポーツである。その上でそのミスをいかに減らし相手を上回るかが本質である。もちろんミスをするのはプレイヤーだけではなくレフェリーもである。一般的にジャッジは公平でありミスなどあってはならないと思われているかもしれない。いわゆる杓子定規なジャッジというものだ。twitterのこれらの批判的ツイート主はこの傾向にあると感じられる。

 ジャッジリプレイを良く視聴する方は一定の理解があると思うが、主審は度々、自らの裁量でジャッジをすることがある(試合を適切にマネジメントするため)。杓子定規ではないということだ。ではこれも一様に杓子定規なジャッジにするべきか?杓子定規なジャッジを達成するために審判はAIになり、カメラの台数は倍以上に拡張し、少しの規則違反も見逃さない。こんな未来は技術的には余裕で可能であろう。ただゲーム中に笛は絶え間なく鳴り続く。こんなゲームを皆が楽しみながら観れるだろうか?プレイヤー達はサッカーを楽しめるだろうか?

 ミスジャッジは当然お互い様で有利にも不利にも働く。それが故にドラマが生まれたりもする。逆に人間の審判が神がかったすばらしいジャッジをすることも度々ある。それらのジャッジもまたゲームを完成させる要素の一つであり、ミスを内包したジャッジがあるのがサッカーというスポーツであり、それが故に楽しいのだと私は考える。

ODA SYCLE
小田


 


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