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授業5分短縮のメリット・デメリット
小谷ちいさん、こんにちは!
毎日コツコツ書いています!
文科省からの「授業の5分短縮」に関するお話、とても興味深いですね。
5分の削減により、年間85時間の余剰時間が生まれるとのこと。
しかし、その時間が月7時間と考えると少なく感じられます。教科担任制をすすめて担任の授業時数が最高週25時間の必要性を感じますね。
個人的には、空き時間をほとんどもらった経験がなく、特に1,2年生の担任時ぐらいしか余裕がありませんでした。特支では「なんで空きがいるの?」と言われ、フルタイムでの勤務が求められました。
さて、授業の5分削減には、メリットとデメリットが存在します。Mさんの視点から見たそれらを考察してみましょう。
Mさんから見たメリット:
集中力の持続が期待でき、基礎的な学習のより高い定着が見込まれる(ただし、児童の集中力は大体20分~)。
始業時刻や終業時刻の調節が可能で、特に始業時刻を遅らせることで朝の余裕が生まれ、放課後も残務等の時間が確保できる。
Mさんから見たデメリット:
授業時間内での「思考・交流・まとめ」の時間が削減される。特にまとめができなければ「宿題・課題」になりやすい(宿題や自主学習がこれに該当する場合もあるが、厳しいでしょう)。
しかし、「学校以外でのメリット」を考えると、今の社会の仕組みからすると実はあまりないかもしれません。その理由を以下に詳しく考えてみました。
始業時刻や終業時刻の調整ができると
家庭から登校する時刻が遅くなると、家庭によっては児童が家に1時間程度残る場合があります。
終業時刻が早くなると、家庭に帰る時刻も早くなり、家庭で一人になってしまう場合があります。
要は、学校で預かる時間が短くなるため、家庭での見届けの時間が増えますが、保護者が仕事の調整をしなければならなくなります。
実際、ある学校では下校時刻を早めたところ、保護者から「早く返しすぎ」との苦情があったそうです。
「思考・交流・まとめ」の時間が削減される。
家庭でのまとめが増え、学習の見届けがかなり重要になります。
中学年までは見届けが可能かもしれませんが、高学年になると家庭内でも分からないことが増え、負担が増える可能性があります。
これが実現すると、学力の低下も起こりうるかもしれません。
ですが、今まで通りのやり方が一番良いとは限りません。
学校もこれにコミットし、具体的な改善策を考えていく必要があります。
「問題提起から課題までの時間の精選」
「思考し、まとめる方法を確立する流れ」
「様々な交流方法の確立」
「まとめ方や提出方法の改善」
など、5分削減できそうな所はいくつかあります。
逆に、小学校40分授業に向けて、今からチャレンジしても良いのではないでしょうか?(もちろん、Mさんが勤務していれば、来週からでも初めてしまいますね!)