4月から学校の先生になる方たちへ 新規採用教諭と直採講師の違い
小谷ちいです!
あと4週間ほどで、社会人ですね!
大学からストレートで教員採用試験に合格した方、合格できなかったけれども4月から直接講師として勤務する方、そして企業で働いていたが4月から教員として新たな一歩を踏み出す方など、皆さんそれぞれ異なる経路で先生になる道を歩みます。
ただし、共通しているのは「学校の先生になる」という大きな夢を抱いていることです。
そして、学校組織の中では、新採であっても、講師であっても、学校では皆「先生」として対等に扱われます。
児童生徒の前では、区別はありません。
そこで気になるのが、
「採用試験に合格して初任者として勤務する先生」
の場合です。
4月1日からは校内の初任者指導の先生や拠点校指導員の先生に毎週数時間、教員の仕事についてアドバイスを受けることができます。
これに伴い、授業時数も周りの先生よりも少なく、空いた時間には授業研究や初任者研修の資料作りなどに取り組むことができます。
都道府県によっては、初任者の授業時間が小学校で週21時間、中学校で週18時間と定められているところもあります。
逆に、周りの先生と同じ週25時間の授業をこなす都道府県もあります。
校務分掌も基本的には充てられませんが、
一方で...
「講師の先生」
は、初任者とは異なり、上記のような指導を期待できません。
自ら情報収集し、解決策を見つける必要があります。
特に「直採の講師の先生」であっても、初任者のようなサポートが全くないことも考えられます。
授業時数も研修がない分、ほぼフルタイムで授業をこなし、校務分掌も積極的に与えられることがあります。
指導の機会も、都道府県の研修で数回しか得られません。
同じく「大学を卒業してすぐ学校の先生」になっても、「手取り足取り教える先生がつく先生」と「誰もサポートしてくれない先生」とで大きく違いが生まれます。
実際に、Mさんも講師としてスタートしましたが、誰も教えてくれず、主体的に学年主任や教務に質問し、問題を解決していました。
ある年には、直採講師さんが1年生担任としてスタートしたが、学年主任や教務、教頭に何をしていいか分からず、忙しさの中で学級運営が難航し、初めの数日間はスムーズにいかなかったこともありました。
その時にMさんが気づき、手取り足取りアドバイスをしていました。
学校によっては、「講師の先生も初任者の先生と同じ研修を受けているから参加してもいいよ」と言うところもあります。
組織内で「直採の講師の先生」をサポートする先生がいて、円滑に働ける環境を整えるべきだと考えます。
なぜなら、その先生が困っていることは、児童生徒が不安や困難を抱えていることに繋がり、保護者も同様に不安を感じる可能性があるからです。
児童生徒や保護者が心配することなく学校生活を送れるように、組織全体で初任の先生へのサポートが必要です。
4月から先生になる方へのアドバイス
として、「児童生徒が楽しく学校に過ごすことができる」ために、学校組織としてどのようなサポートが必要か、考えてみてください。
そのためには、「分からないことはどんどん聞くこと」が重要です。
誰もが教育実習を受けたとは言え、「4月の学級経営や組織の動き」はまだ経験していません。
恥ずかしがらずに「知らない」と言うことで、初めての壁を乗り越え、児童生徒が困ることはありません。
そして、困ったまま進めば、学級だけでなく、学校全体が混乱する可能性があります。手遅れにならないよう、どんどん質問してください。
(実際はMさんのように先輩の先生が気づいてフォローするべきですが…)なので、4月1日には学年主任や教務、教頭に「助けてほしいこと」をしっかりアピールしましょう。
本当に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥(その後大変)」です。
小谷ちいも、困ったことがあったらお助けします!
XのDM等使って連絡くださいね!