ユ・ヨルの音楽アルバム

こちらもNetflixで。
キム・ゴウン演じる主人公は、パン屋でお姉さんと暮らしている。お姉さんはドーナツを作るのが上手。粉砂糖をたっぷりかけたドーナツ。穴が開いていない形は、昔ながらのもの?

お姉さんとは血がつながっていない。そこに、少年院から帰ってきた青年がやってくる。チョン・へイン。肌つるつる。あどけなさの残る顔に、男の、乱暴な気質が宿る瞬間。

何度も何度も後悔して、ずっと女の子を思い続けてきた彼が、自分が犯した過去の罪をどうしても知られたくなかったこと。

大事な大事なお姉さんが、ろくでもない男と結婚してしまって、食堂のおばさんをやっているのを、どうしても見に行きたくなかったこと。

大切だからこそ、傷つきたくなくて、傷つけられたくなくて、突き放してしまう瞬間の、あの胸の痛みを思い起こさせる。

雨上がりの道で、花を摘んで歩いた小さい頃の記憶はだれにでもあるだろう。じっとりと濡れたアスファルトに光が差して、さわやかなエンディングを迎える、そんな映画でした。

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