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vs憧れの人! 仁義ありタイマンバトルのお話

三拝九拝なこんばんは。おだンゴです。
本日8/6(日)はサイレンさん主催の「笑う警報」に参加させていただきました。サイレンさん主催の会にはこれで3回目となりますが、今回はタイマン形式ということで、直近のタイマンで完敗を喫した私にとっては自分を鍛え直す格好の機会、ということで参加させていただきました。
とはいえ、メンバーは相変わらずも油断できない錚々たるメンバーばかり。唯一の救いは、歴の長いベテラン勢が軒並み「大輪杯」(六角電波さん主催のタッグ戦)に出場されていたので、歴が比較的近い人が多かったことでしょうか。裏を返すと、歴の短さを全く言い訳に出来ないということでもあるので、身を引き締めて挑みました。
それでは、会について早速振り返っていきましょう。例によってタイマン部分については全回答(自分が対決した部分除く)をメモしています。

以下、注意事項となります。

・お題や回答について、一部ニュアンスが異なる場合がございます。また、お名前を間違えて記載している場合があるかもしれませんので、その際はご指摘ください。
・私が参加したお題については、他の方のツボ上げはなく、私個人の振り返りとなります。ご承知おきください。
・大会の詳しいルールについては下記ご参照ください。



予選ブロック

予選ブロックの振り分けが終わり、私はBブロックにて参戦。Aブロックじゃなくて良かった~
注目していたのは何と言ってもししださん、しろやまさんです。お二方とも先日のタイマントーナメントでは圧倒的な実力を見せておられましたし。とはいえ、一つラッキーな所として、会議室が結構狭かったので、しろやまさんの持ち味の1つである全力で動くタイプのフィジカル回答が出来なさそうだな、と思ってました。ししださんも第1答でバチンと正解を出すというよりは、制限時間の中で強い回答を練っていくタイプのイメージがあったので、自分は手数も出しつつ攻めていこうかな、と考えていました。
また、予選のルール的に、1回爆ウケを取って満票近く稼げれば、上位層には食い込めるだろう、くらいの心持ちでしたので、とりあえず普段やらないことにもチャレンジしようと思っていたのもあります。

それでは、各ブロックの対戦を振り返っていきましょう。


【Aブロック】

メンバー:やや不安さん、ハルマレさん、名詞句移動さん、アッサムさん、羊狩りさん

お題:雑誌を破る、フライパンを曲げるとかは分かるけどそれは何?と思った力自慢の様子
・力自慢に詳しい(アッサムさん)
・どんぐりをキューブにする(羊狩りさん)
・フライパンを増やす(名詞句移動さん)
・ボタンを心配する(やや不安さん)
・腕からフライパンを出す(羊狩りさん)
・リンゴとか俺に見せないでよ〜(やや不安さん)
・引っ越しを率先して手伝う(ハルマレさん)
・背中に「アーノルド」と浮かび上がる(羊狩りさん)
・力の弱い人に先に謝っておく(名詞句移動さん)
・元気にポストを折る(羊狩りさん)
→要は「力を自慢する変な方法」ということで、バカバカしいイメージを皆に想起させるような回答を作る必要があるお題ですね。
前半から羊狩りさんが強かった印象があります。特に絵回答で「腕からフライパンを出す」というのを出されたときは、発想のぶっ飛び方に爆笑してしまいました。私はこういう発想を飛ばさないといけないお題は苦手なので、いろいろな角度から物を投げられるのは憧れます。

お題:画像で一言(おばさんたちが手を広げて横一列に並んでいる)
・おばさんタイムスタート(ハルマレさん)
・降るならもっとどかっと降って欲しいんだけどな(名詞句移動さん)
・それぞれの風水がぶつかっている(やや不安さん)
・レディースデイ(やや不安さん)
・選び放題(アッサムさん)
・避雷針として働いている(羊狩りさん)
→人がたくさんいるタイプの画像お題なので、全体で言うようなセリフでも構いませんが、どちらかというとおばさんたちが一体何をしているのか、という状況説明をしていた回答が多かったように思います。
特にやや不安さんの「それぞれの風水がぶつかっている」という回答がウケていた印象です。おばさんと風水という絶妙な距離の単語にしびれました。

お題:友達と遊園地に行ったときに職業病が出てしまった万引きGメン
・乗るわよ(ハルマレさん)
・その耳ってレジ通しました?(やや不安さん)
・叫ぶわよ…あのカップル…ほら!(羊狩りさん)
・角から見てたせいでパレードを楽しめなかった(ハルマレさん)
・今日はお騒がせします、とバックヤードに挨拶に行った(羊狩りさん)
・ただの着ぐるみだったら良いけど(アッサムさん)
・自分も客に過ぎないのに、他の客に偉そうにしている(やや不安さん)
→一答目のハルマレさんの回答が鮮やかで、その後も流れを掴んだ印象ですが、羊狩りさんの「バックヤードに挨拶に行った」という回答もかなりウケを取っていて、お二方が突出した結果となった気がします。


【Bブロック】

メンバー:ししださん、しろやまさん、ぺーるおれんじさん、特殊人間さん、おだンゴ

お題:鬼ヶ島で鬼を退治した後の桃太郎の検索履歴
・金棒の傷 治し方 痛い
・川の上流 何がある
・武勇伝 書き方 テンプレ
→お題を見たときには、桃太郎の人柄や、ずっと皆が気にしてたような疑問を示す方が良いのかな、と思って、その方針で回答を回していました。
前半からそこまでウケることが出来なかったうえ、ししださんが1答目から「犬 団子」と出していて拍手笑いを取っていたのでかなり焦りました。そうだよな、食べても大丈夫か気になるよな~。
最後の方になって、前述した「人柄」に着目し、桃太郎という英雄の人間臭さを強調できないか、という発想になり「武勇伝 書き方 テンプレ」という回答を出しました。結果としてはこれで拍手笑いいただけたので、第一目標は達成できたかなと思います。

お題:画像お題(心臓を押さえたおじさん)
・年々縮んでいってる気がする
・この気持ち、更年期では説明がつかない
・心が心臓にあると思っている
→分かりやすい人物の画像お題なので、セリフで攻めていくつもりだったのですが、ぺーるおれんじさんがかなり序盤で「胸にしまっている」といった旨の回答でかなりウケていたので、もう少し広く説明するかと思いました。
そうしたときに、誰も「恋」という分かりやすいワードを使ってないな、と思い、しかし単純に「恋」と言ってしまうと安直だなと思ったところで、「更年期では説明がつかない」というフレーズを思いつきました。
ラスト一答は個人的には好きな感じだったのですが結果はいまいちでした、「脳ではなく」とか「昔の教育ではそう習ったので」とか、補足説明で合ったりおじさんの要素だったりを入れるべきだったと反省しています。

お題:地図記号のオタクの推し活
・今日は晴れだから、工場みたいなのがいっぱいだ
・ライブのとき、紙の地図持って会場周辺をうろついている
・私たちも3つ集まってそれっぽくなろう
→しろやまさんが1答目で「田んぼのマークみたいにペンライト振ってる」みたいな正解を圧倒的にウケを取ってしまい、完全に消化試合になってしまいました。とはいえ、今回のルールは絶対評価なので、皆の1点を確保しようと思って回答を作りました。「地図記号」というのを少し抽象化しようとも考えたのですが3分間ではなかなかまとまらず、結果「3つ並んでいる」というしろやまさんの田んぼの地図記号に完全に引っ張られたところしか思いつきませんでした。とはいえ要素としてはイメージ付きやすいかなと思い、回答を作ったところ思いのほかウケたので良かったです。


【Cブロック】

メンバー:からまきさん、fujiさん、パラドクスさん、カニさん、J@Qさん

お題:回転寿司に初めて来た不思議ちゃん
・高い方が美味しいのにあの家族は安いのばっかり(J@Qさん)
・私寿司嫌いなの(からまきさん)
・かつて命だった物がぐるぐるだ(パラドクスさん)
・輪廻転生と呟いた後、何も喋らなかった(カニさん)
・あら〜さかなちゃん(fujiさん)
・鮮度ちゃんの隙間に妖精さん入っちゃう(パラドクスさん)
・エビ早く逃げて(からまきさん)
・びっくらポンにえいってやってる(パラドクスさん)
→「不思議ちゃん」お題、個人的にはかなり苦手です。身の回りであんま見たことないし、ただメルヘンっぽいことを言っても、意味不明なことを言っても跳ねづらい印象があります。セリフお題には近いので、回転寿司を抽象化してあれこれ喋らす方向に個人的にはしたいですかね。
かなり皆さん試行錯誤されていましたが、その中でも「かつて命だったものがぐるぐるだ」というパラドクスさんの回答が一つ抜けた印象です。擬音を使うというのは頭になかったですが、確かに不思議ちゃんの要素を上手く回収できている気がします。

お題:画像お題(黒い不気味な化け物のような着ぐるみが5人横並びになっている)
・旧宝島(J@Qさん)
・何回説明しても逆光という概念を理解できなかった(カニさん)
・ナンバーガール(パラドクスさん)
・個性的なピアノの鍵盤(J@Qさん)
・緑黄色野菜(Fujiさん)
→今回の画像お題の中ではトップクラスに難しかったと思います。人でもないものが複数直立で並んでいるだけ、という要素が多いんだか少ないんだか分からない画像だったので。
このお題もかなり悩まれていましたが、J@Qさんの出した「個性的なピアノの鍵盤」という回答が拍手笑いをもぎ取っていました。「そんなわけないだろ」という回答でもありながら、発想の大元は理解できるような謎の共感もあり、非常に面白かったです。

お題:伝説の剣が抜けない勇者がとった最終手段
・ポーションを多く買い、努力のヒーラーに(J@Qさん)
・台座の近くでガーデニングを(Fujiさん)
・写真撮ってホーム画面にした(パラドクスさん)
・知ってる人を全員殺した(Fujiさん)
・「抜かない勇気」という薄めの新書を出した(パラドクスさん)
・「俺は剣抜けなかったから」というつまんない自虐をしている(パラドクスさん)
→「勇者」ということでRPGの要素を出しても良い気はしますが、かなり自由度の高いお題でした。「最終手段」ということで、伝説の剣が抜けない=かっこ悪い勇者が行ったかっこつけていること、という方針で攻めていた方が跳ねたように感じました。
それが最初から最後まで出来ていたということもあり、このお題はひたすらパラドクスさんが強かったです。特に「抜かない勇気」の回答は思わず拍手してしまいました。勇者の行動としてあまりにもダサすぎる。


【Dブロック】

メンバー:5周年さん、まいかぐらさん、水戸さん、エイトさん、くま骸さん

お題:これ作った人メンヘラか?と思った数学の文章題
・点Pって誰よ(くま骸さん)
・円周率は言えるのに、私の番号は言えないのね(くま骸さん)
・池の周りを走るたろうくんが、モンエナを飲んで加速した(エイトさん)
・最初に「カプ注意」(水戸さん)
・答えが必ずマイナスになる(5周年さん)
・(どうせまた公式に当てはめるんだろうね)(エイトさん)
→個人的にはかなりやりたいお題ですね。「文章題」という堅苦しいセリフ系のお題は結構好きです。とはいえ、今回は「メンヘラ」という要素もあるので何ともですが…。
このお題、見た瞬間からくま骸さん得意だろうな~と思ったら、案の定序盤から飛ばしていました。後、個人的には水戸さんの「カプ注意」の回答も好きでした。そんな注意書き聞いたことない。

お題:画像で一言(猫が目を剥いて笑顔を向けてる)
・鏡を見たら犬だった(5周年さん)
・犬を見たら鏡だった(5周年さん)
・絶対ウケるって言われたのにウケなかった(エイトさん)
・ちゅ〜るの食品サンプルだった(くま骸さん)
・志村どうぶつ園は打ち切りだ!(5周年さん)
・カンチョーされた(くま骸さん)
→他に要素がないので、猫に何か人間臭いことを喋らせたり、あるいはどうして猫がそういう表情をしているのか説明したり、といった2方向があると思うのですが、今回は後者がかなり多かったです。
このお題では5周年さんがずっとムチャクチャなこと言ってました。卑怯ですよ!と言ったら「正統派です」と返されるんですけど、そんなわけないだろ。エイトさんやくま骸さんも食らいついてはいたのですが、5周年さんは何でもないような顔で面白い回答連発していて強かったです。

お題:家電量販店のマッサージチェアに1日中いるジジイにはこんな切なる思いがあった
・今からは婆さんの分(まいかぐらさん)
・逃げられた孫にそっくりでしてな(くま骸さん)
・家がないのじゃ(くま骸さん)
・こういうジジイを見て、子供たちは常識を覚える(エイトさん)
・変な客がいないようにしてる、俺が店の蚊取り線香や(5周年さん)
・この時間だけただのジジイでいられる(エイトさん)
・1日中洗濯機の中にいるババアと仲良くなりたい(5周年さん)
・ヤマダに1人、K'sに1人、そしてヨドバシにワシじゃ、ワッハッハ(くま骸さん)
→「切なる」という指定がされているのが個人的には辛いなあと感じたお題です。切ないシーンを想像し、それをジジイと家電量販店両方に当てはめる必要があるので、かなり難しいお題だったように思います。
このお題ではくま骸さんがキレキレでした。そこまで要素として深いわけではなく、浅瀬でありながら見逃していたことや、あるいは言い回しでウケを取っていくのが本当に上手ですよね。ご本人は歴でいったら変わらないですよ!と良く仰っているのですが、全然そんなことないです。認めてください。


予選ブロック終了~本戦トーナメント決め

以上で予選ブロックが終了し、1位~10位の結果はこうなりました。

1位 パラドクスさん
2位 羊狩りさん
3位 くま骸さん
4位 5周年さん
5位 しろやまさん
6位 ししださん
7位 やや不安さん
8位 エイトさん
9位 おだンゴ
10位 アッサムさん

ということで、私は9位でなんとか上位層に入れました!10位のアッサムさんとは同票で、最高得票数で上位だったそうなので、1問目が良かったんでしょうか。

その後は11位~20位の方が抽選で順番を決め、各々が闘いたい相手を指名する形式。私はなんと、ハルマレさんに指名されて対決することとなりました。

ハルマレさんは私がネット大喜利(大喜利茶屋)を始めた頃からずっと憧れていて、一番最初にフォローさせていただいた方でもあります。
生大喜利でも最初にお会いしたときはろくすっぽ喋れず、その後何とか仲良くさせていただいている身ではありますが、どの会でもずっと強く、今もなお尊敬し続けている方の1人です。というか信者です。サインください。

しかし、今回はタイマン。ハルマレさんが強い回答を作るのはもう重々承知しているし、こちらも変化球を投げられるほど器用ではないので、とにかくお題にしっかり向き合うことを決意して本戦に臨みました。


本戦トーナメント1回戦

【第1試合】

パラドクスさん vs J@Qさん

お題:オーケストラの演奏後の反省会で指揮者が全員に土下座している理由
・今来た(パラドクスさん)
・ちばチャンには楽器置くところないんだな(J@Qさん)
・ホルンにスイカを詰めました(パラドクスさん)
・確かに主役になろうとした時があった(J@Qさん)
・トイレに行く時の通路でシンバルを2回落とした(パラドクスさん)
・次はよく寝てから来るから(J@Qさん)
・走れ!オーケストランだった(パラドクスさん)
・Tigetのページを当日まで作りそびれた(J@Qさん)
・棒を舐め舐めした(J@Qさん)
・指っ揮んした(パラドクスさん)
→オーケストラということで楽器であったり音楽家であったり、あるいはもっと広げて舞台であったり、いろんなシーンを切り取れるようなお題ですね。どちらも一歩も引かないかなり強い回答がされていましたが、やはり大きいウケを2個取ったパラドクスさんが強かったです。シンバルを2回落とした回答、想像しただけで本当にバカすぎて最高でした。
勝者:パラドクスさん


【第2試合】

アッサムさん vs 水戸さん

お題:スイカとSuicaを互いに代用できる世界で起きること
・駅前に果物屋が多い(アッサムさん)
・現金が足りなくてスイカを売った(水戸さん)
・じゃあSuicaで良いだろっていうカード状のスイカがある(アッサムさん)
・地方で使えなくて食べるしかなかった(水戸さん)
・夏らしいこと全然してねえなぁ、電車でも乗るかぁ(アッサムさん)
・ペンギンが麦わら帽子を被っている(水戸さん)
・カブトムシを取りに駅に行った(アッサムさん)
→世界お題ですね。スイカとSuicaそれぞれから連想される要素を出して、それを引き立てるようなシーンを描き出せるかが勝負となった気がします。
このお題では、特にアッサムさんの「夏らしいことしてねえなあ」の回答が凄かったです。こういう世界ならではの、ぱっと聞いたときに頓珍漢なセリフを3分で作れるのは、流石の地肩でした。
勝者:アッサムさん


【第3試合】

羊狩りさん vs fujiさん

お題:本当に思ったことをそのまま書いてしまう路上詩人
・生活保護めっちゃ欲しい(fujiさん)
・お好み焼きのモダン焼きって、モダン焼きって焼きそばじゃないよね(羊狩りさん)
・わぁ女の人だ、ボインボインボイン(fujiさん)
・かまぼこ 過小評価の星(羊狩りさん)
・皇居ラン 目立ちたがり屋さんの走り(羊狩りさん)
・短歌 バカが歌う(fujiさん)
・タルタルソースかければ美味えのだ(羊狩りさん)
・僕はマルーン5がめっちゃ大好き(fujiさん)
→路上詩人という要素は完全に捨て、もう思ったバカなことをしっちゃかめっちゃか言っている、かなり混沌とした対決でした。
序盤のfujiさんの「ボインボインボイン」があまりにもバカバカしくて爆ウケしていたので、このまま決まるかと思ったのですが、路線変更した羊狩りさんの「タルタルソース」でかなり盛り返し、結果としてはそのまま突き抜けたような印象です。しかし正直どっちが勝っても負けてもおかしくなかったと思います。
勝者:羊狩りさん


【第4試合】

おだンゴ vs ハルマレさん

お題:パイプ椅子の開発にまつわる意外なエピソード
・元々は高齢者向けに開発された
・迷走した挙句、パイプも椅子も使わない時期があった
・パイプ椅子が出来るまで「折り畳む」という言葉は存在しなかった
→最初見たときには、多分二人とも結構得意なお題だろうな、と思いました。エピソードを切り取るにはお題の深堀が必要なので、そうなると単純な回答の強度が求められると感じました。
そうなる前に1答目を作ろうとして、いったんはパイプ椅子という「簡単に作れそう」とか「ずっと座っていると痛い」とかそういうところを用いて、「もともとは高齢者向けに開発された」という回答を作りました。これは案外ウケたので、この方向で行こうかとした矢先、ハルマレさんから「『会議室小さいね』から始まった」という回答で爆ウケをもぎ取っていき、結果としてはこれで勝負がついたように思います。
その後も割とウケた回答は出せたように思うのですが、3分間でその回答を超えるだけの回答は生み出せず、結果は完敗。地力の差を見せつけられた形でした。
勝者:ハルマレさん


【第5試合】

くま骸さん vs 特殊人間さん

お題:よく知らないのに熊本県の観光大使になってしまいました
バレない程度にPRをしてください
・クマ、いえーい!城、いえーい!いえーい!(くま骸さん)
・なんと、九州なんです(くま骸さん)
・馬刺しで元気いっぱい(特殊人間さん)
・ぜひ、福岡の後にきてね(特殊人間さん)
・どうも熊本県です!くまぽんって呼んでね(くま骸さん)
・城で本能呼び覚ましちゃいなよ(特殊人間さん)
・熊本見ていたかくれんぼ、お尻を出した子一等賞(くま骸さん)
→くま骸さんセリフお題当たるの多くないですか?しかも、「良く知らないのに」という、適当なこと喋ってもOKな免罪符までついていて、夢想しないわけがありませんでした。
最後の何一つ捻ってない替え歌、普通ウケるわけないと思うのですが、くま骸さんの言い回しというかキャラクター性で無理やりウケをもぎ取っていくような感触がありました。本当に凄かったです。
勝者:くま骸さん


【第6試合】

エイトさん vs ぺーるおれんじさん

お題:試験官たちの間で神回だったと言われている入試で起きていたこと
・ハリーポッターみたいに、エアコンから回答用紙がぶわーっと出てきた(ぺーるおれんじさん)
・試験官が2人いた(エイトさん)
・何もない壁をカンニングしてる奴がいた(ぺーるおれんじさん)
・天才の雰囲気出してた奴がメチャクチャ落ちていた(エイトさん)
・リスニングの時にもってけセーラー服が流れた(ぺーるおれんじさん)
・乱入したいとうせいこうが「全員100点!」(ぺーるおれんじさん)
・ペンの落ちた音で全員正気になった(エイトさん)
・受験生1人1人の上にドッスンが構えられていた(ぺーるおれんじさん)
→このお題は、「入試」という独特なクローズ空間の中のどこに面白さを見出せるか、というところと、バカバカしいシーンを作り出せるか、というところが求められていたように思います。
ぺーるおれんじさんの回答も個人的に好きだったのですが、外部から要素を持ってくることと、前述した「試験」のクローズ環境とのかみ合いがどうにも悪かったように思います。一方、エイトさんの「ペンの落ちていた音」の回答などは、試験場で完結していることかつおかしな状況を作り出せていて強かったです。
勝者:エイトさん


【第7試合】

5周年さん vs からまきさん

お題:議員が退屈しないように中でサーカスが行われている国会
・サーカスの理事長として蓮舫がいる(からまきさん)
・パチンとムチで叩かれる蓮舫(5周年さん)
・空中ブランコを蓮舫がやってる(5周年さん)
・このカバンの中にライオンを入れてみたいと思いまーす(からまきさん)
・ゾウが民主党に入った(5周年さん)
・何回やっても同じや同じやおもて!あー(ブランコから飛び降りる)(からまきさん)
・お金を1割くらい議員から貰っている(からまきさん)
・サーカス団くん(からまきさん)
・ゼレンスキー大統領のコメディセンスが目覚める(5周年さん)
・今日はやらなくてちゃんとした物事を決めるらしい(からまきさん)
・山本太郎が書類をジャグリングする(5周年さん)
・野外でやってる(5周年さん)
・退屈している人に個別で3DSをあげてる(からまきさん)
→分かりやすく目につくのは「サーカス」と「政治」の2要素ですね。お二方ともとにかく手数が多く、序盤は何故か蓮舫被りしたり、上手く2要素を混ぜ込んだりしていました。
そんな中でからまきさんが出した「今日はやらなくてちゃんとした物事を決めるらしい」という回答が鮮やかで、これで勝敗を分けた印象があります。こうした目につきやすい2要素の具体的なものだけでなく、少し抽象化して、一歩引いた視点で考えられるのは流石でした。
勝者:からまきさん


【第8試合】

やや不安さん vs 名詞句移動さん

お題:コンプライアンスが厳しくなり「死ぬ」「切り刻む」などが言えなくなったデスゲームの様子
・このゲームの敗者はもう「ごめんね」と言えなくなる(やや不安さん)
・このゲームの敗者に待ち受けるのはアザのMAXのやつだ(やや不安さん)
・病院が来ることになる…(やや不安さん)
・言っちゃって後は飲み会になった(名詞句移動さん)
・さぁ!存分に!お母さんは絶対ダメという奴!(やや不安さん)
・言った数を数えて、後でチクろうとする参加者がいる(名詞句移動さん)
・デュクシフェンシング(やや不安さん)
・仲間に死ぬなー!と叫んだ参加者がやっちまったという顔をした(名詞句移動さん)
・逆もちもちの刑(やや不安さん)
・終わった後、外の世界でも言えなくなった(名詞句移動さん)
→このお題出たときに、以前やや不安さんから「デスゲームお題が苦手」というお話を伺っていたので「おっと」と思ったのですが、蓋を開けてみたら全然そんなことありませんでした。この短時間で克服したんでしょうか?
一答目から「死ぬ」を使わない表現でのセリフ回答をされていて拍手笑いを取っており、その後もひたすらデスゲームの主催者としての頓珍漢なセリフを連呼していました。名詞句移動さんもじっくり考えた末でデスゲームのシーンを上手く切り取っていたのですが、やや不安さんの圧倒的な手数に押し切られたような印象です。
勝者:やや不安さん


【第9試合】

しろやまさん vs まいかぐらさん

お題:国民全員が媚びへつらう国「オベッカ共和国」に行ってきたそうですね
感想を教えてください
・王が下の逆のカーストがある(まいかぐらさん)
・No,Passport? GoGoGoGo!(しろやまさん)
・東大医学部は頭が悪い!根拠を言っていただいてもよろしいかと!(まいかぐらさん)
・Please, Siri(まいかぐらさん)
・どぶろっく「女性、女性、女性」(まいかぐらさん)
・議員同士が媚びあって何も決まらなかった(しろやまさん)
・ご消費税(まいかぐらさん)
→かなり難しいお題でした。「国」というだけでは広いので、国民性などの人、観光地などの土地、あるいは政策などの構造といった形で、ざっくり区分をしたうえで自分が答えやすい方向で攻めるのが良いような気がします。(私だったら構造で攻めると思います)
このお題は手数で攻めるまいかぐらさんと一答の質で勝負するしろやまさんが対照的でした。結果としては最後に出した「議員同士が媚び合って、何も決まらなかった」という回答でウケを取ったしろやまさんが押し切った形となりました。
勝者:しろやまさん


【第10試合】

ししださん vs カニさん

お題:フィリピンのドゥテルテ元大統領は麻薬中毒者を射殺したことで有名ですが、他にも国外に出せないこんな政策があった
・テレビCMに射殺のサブリミナル広告を出した(カニさん)
・バナナ嫌いを詰め込む牢獄があった(ししださん)
・射殺サンバ2(カニさん)
・英語禁止ボウリングを国民に流行らせた(カニさん)
・海にいっぱいサメを放した(カニさん)
・物価の安さで集めた天才集団がいる(ししださん)
・フィリピンにフィリピンパブを造ってややこしい感じに(カニさん)
・射殺をかわした奴をアメリカに派遣した(ししださん)
→1回戦の中でもかなり見ごたえのある試合だったと思います。というか、最初にカニさんがししださんを指名した時点でドキドキが止まりませんでした。
お題としては、「いくら何でも酷すぎる」方向と「バカバカしすぎる」方向のどちらに舵を切るかかなり悩ましいお題だったと思いますが、ししださんの「バナナ嫌いを詰め込む牢獄があった」の回答はこの2つのちょうど真ん中を走るような回答で、第一答から拍手笑いを取っていました。
その後カニさんはかなり苦しい展開でしたが、ラスト一答のフィリピンパブの回答でバカバカしさを際立たせてこちらも爆ウケ。五分の状況かなと思ったときに、ししださんのラストの回答が同じく爆ウケして、勝敗が決したような印象でした。
勝者:ししださん


本戦トーナメント2回戦

【第1試合】

パラドクスさん vs アッサムさん

お題:花と会話できる花園に来た女の子が花の前で泣いている理由
・生えたくて生えた子が1人もいない(パラドクスさん)
・園長が訂正してくる(アッサムさん)
・来月ビッグモーターが出来ちゃう(パラドクスさん)
・全部肥料になるらしい(アッサムさん)
・ブラジルサザンカがポルトガル語で喋ってくる(パラドクスさん)
・おしべめしべ系のメチャクチャな下ネタを言われた(パラドクスさん)
・花言葉しか言ってこない(アッサムさん)
→お題見たときにはかなり難しくて、花を原因にするのか、他を原因にするのか、嬉しくて泣いているのか、悲しくて泣いているのかなど、考えることが非常に多いお題だなと思いました。
しかしそんな中、パラドクスさんが全答爆ウケしていて圧倒していました。最初の回答と最後の回答が同一人物が出したものなんてとても信じられません。それくらい多様な角度から強い回答をされていて、鳥肌が立ちました。
勝者:パラドクスさん


【第2試合】

羊狩りさん vs ハルマレさん

お題:ニューバランスの靴はとても人気ですがあまりにも履いている人が多いので減らす方法を考えてください
・裸足で歩いて良い歩道を作る(ハルマレさん)
・Nの文字にてんとう虫を挟む(羊狩りさん)
・下にYouを入れて「ニョウバランス」と読ませる(羊狩りさん)
・会社の株式を全部買い取ってカレー屋にする(ハルマレさん)
・NIKEが「超バランス」を出す
→このお題、個人的には靴もニューバランスの要素も完全に捨てて、「人が嫌がること」だけでも攻められそうだな、と感じたのですが、お二方とも丁寧に靴の要素を使っていて流石でした。こうした向き合い方の姿勢が回答の質の差を生むのでしょうか。
序盤中盤はかなり互角だったように思いますが、ラスト一答で羊狩りさんが前の回答を超えてくるようなダジャレ回答を出し、ハルマレさんのウケを塗りつぶしたような感覚がありました。回答の質もそうですが、試合運びの上手さを感じさせるような対決でした。
勝者:羊狩りさん


【第3試合】

くま骸さん vs エイトさん

お題:食べ物だけでなくあらゆるものを40%増量しているコンビニ
・店長!あっ、そっちの店長じゃなく(くま骸さん)
・そのために店長がメチャクチャ太った(エイトさん)
・おでんの大根が奇妙な形(円柱の上に、1/4の扇形がくっついた形)で売られている(くま骸さん)
・セブンイレブンが9.8/15.4(エイトさん)
・ジャンプと赤マルジャンプがくっついて売られる(くま骸さん)
・カラーボール投げろ!あっこれちっちゃい方だ(くま骸さん)
→コンビニの商品で合ったり商品以外で合ったり、増量したときに面白そうなものを3分間でいち早く見つけられるか、というお題でした。
序盤からくま骸さんが強かったのですが、やはり大根のイラスト回答は強すぎでした。バカバカしすぎるシーンを描き出すのが本当に上手だし、それを一発でみんなに理解させられるところに技術を感じます。エイトさんの9.8/15.4もきれいな回答でお見事だったのですが、くま骸さんの勢いを捲るには至りませんでした。
勝者:くま骸さん


【第4試合】

からまきさん vs やや不安さん

お題:本当にリアルが充実している人が全員爆発し、結果として性格に難がある人だけが生き残った世界
・お前掃除しろよ(やや不安さん)
・志村けんが生き残った(からまきさん)
・この空気ならいくらでも深呼吸したいね(やや不安さん)
・お前標本持ってるから難しいのか!なあ!(からまきさん)
・すごいブスのヒエラルキーがある(やや不安さん)
・教会がそこかしこに建った(からまきさん)
・本を書こうとしてもふたなりの小説しか生まれない(からまきさん)
・滝沢ガレソがガレソをチクるみたいな世界になる(やや不安さん)
・全員殺せと思っている(からまきさん)
・おい誰か役所役やって(やや不安さん)
・性悪説が証明された(やや不安さん)
・あそこの国の王様って、ドラクエでフローラ選んだ人らしいよ(からまきさん)
・万人の万人による闘争(やや不安さん)
・皆ポーチに卵を詰めている(からまきさん)
→個人的に好きな世界お題というか、似たようなお題を作ったことがありました。「性格に難のある」をこのディストピアのどのシーンで反映させるかに手腕が求められますが、一灯目のやや不安さんの回答がもう正解と言って差し支えないくらい面白かったです。リア充の死体を前に掃除を押し付け合っている嫌な奴らの顔まで想像できました。
お二方とも手数がすごく、その中でかなりウケを取っている回答もあったのですが、やはり最初のインパクトが強く、やや不安さんが勝利となりました。
勝者:やや不安さん


【第5試合】

しろやまさん vs ししださん

お題:お菓子の国のレビューが⭐︎1.4でした
具体的な書き込みを教えてください
・懐かしすぎた(ししださん)
・アポロチョコを無理やり引き伸ばしてタワーにしている(しろやまさん)
・食べ物のことをバカにしすぎていると思う(ししださん)
・甘いお菓子の後パスタとかも食べたい(しろやまさん)
・夜、堅揚げポテトを食べる音で寝れない(しろやまさん)
・健康診断の前日に行く場所じゃない(ししださん)
→読み替えれば「お菓子の国のアンチ」という感じでしょうか。レビューなのでレビュワーを変な人に設定すればもう少し幅広くなりそうな気もしますが、お二方ともお菓子の国に対する批判をつらつらと述べていました。
具体的な商品名やシチュエーションを出すしろやまさんに対して、ししださんは「食べ物のことをバカにしすぎていると思う」という抽象的な批判をして、結果としてこれがウケていました。そして最後に、「健康診断の前日に行く場所じゃない」という、レビュワー側が悪いというレビュー表あるあるの回答もされていて、このお題を完全に我が物としていました。
勝者:ししださん


敗者復活戦①

ということで、私は結局本戦1回戦負けで、敗者復活戦①へ望みを託すこととなりました。10人中1人しか決勝トーナメント進出出来ないという、かなり辛い闘いです。
敗者復活戦では前半ブロックとなりましたが、やはりJ@Qさんを超えないことには進めないという非常に厳しいブロックだと感じました。fujiさんも水戸さんも特殊人間さんも全員持ち味を活かして来られたらあっという間に飲み込まれてしまう怖さがありますが、J@Qさんは予選からずっと安定してウケを取っていて、この安定感に対して自分がどこまで立ち向かえるのかは完全に未知数でした。


【前半ブロック】

メンバー:J@Qさん、水戸さん、fujiさん、おだンゴ、特殊人間さん

お題:「そば屋だけどかつ丼が美味しい」「ヒーロー映画だけど悪役が活躍する」みたいに言ってるけど流石にそれはないと思った文言
・夢のないディズニーランド
・音ゲーマーだけど結果を素直に受け入れる
→要は○○だけど△△という2箇所穴埋めお題かと思い、最初の1答を出したのですが、ウケはいまいちでした。その後も何答か似たようなのを出してとりあえずウケる方向性を探していたのですが、J@Qさんの「高円寺なのに安心して寝られる」が爆ウケしてやられた!と思いました。
私はこのお題に対して、「本来良さそうなもの」→「悪い要素がある」という方向性でばかり作っていたのに対し、J@Qさんは全く逆で「本来悪そうなもの」→「良い要素がある」という方向性で回答を作っていたからです。要は私は真逆の道を突っ走っていたわけですね。こういうウケる回答の構造で完全に読みを外してしまったのは痛恨でした。
その後は急いで方向転換し、悪いイメージを持たれているものでソートをかけて最後の回答を作りました。結果として拍手笑いいただけたので、何とか最低限は取り返せたのかな、という印象でした。

お題:花火大会を凄く楽しみにしていた恋人「今日すっごく楽しみだね」
花火アンチのあなた「○○○」
・具体的にどこを楽しみにしてるのか共有してほしい
・俺は今日、盲目になるときと難聴になるときがある
・楽しめる日になるよう、俺も頑張る
→このお題を見たときに、単なる花火の批判を答えるのはやめよう、と早々に決めました。他の人と被ることは必須ですし、お題は「花火のアンチ」ではなく「花火を楽しみにしていた恋人に対し、全く楽しみでないあなたのリアクション」が主眼だと理解したからです。
結果としてはこれが功を奏して、特に1答目はかなりウケた感触があったのですが、その後J@Qさんが「花火大会のポスターはどこもレイアウトが同じ」など、花火の批判として全員の共感を突くような回答を連発していて強かったです。自分が捨てた方向性の中でトップを走られてしまいました。

このブロックでは、J@Qさんが勝ち上がりとなりました。
(私は次点だったようです。悔しい!)


【後半ブロック】

メンバー:ぺーるおれんじさん、5周年さん、名詞句移動さん、まいかぐらさん、カニさん

お題:激ヤバお見合い相手「趣味はお酒の密造です」誰でも良いから付き合いたい男「○○○」
・俺それ売ってる(まいかぐらさん)
・悪法も法だよね(カニさん)
・良い趣味だと思います(5周年さん)
・種類を聞いても良いですか?(カニさん)
・お仕事は?(5周年さん)
→さっきの前半ブロックのセリフお題と似てはいますが、お酒の密造に対して好意的なリアクションを返すか、あるいは全く関係ない話をするか、どちらに舵を切るかで攻略法が分かれそうなお題でした。
序盤はカニさんが強く、特に「悪法も法だよね」はカニさんならではの語彙力を活かした素晴らしい回答でした。このまま流れを決めるのかなと思ったところで、5周年さんが完全にお見合いに来ただけのセリフを連発して、最初はウケがそこそこだったのに最後の「お仕事は?」で爆ウケを掻っ攫っていきました。自分で流れを作る能力が高すぎる。

お題:「仏の顔も三度まで」とは言いますが、仏ってキレたら具体的にどうなるんですか
・念仏に自分の名前を入れられる(5周年さん)
・ずっと仏のターンになる(名詞句移動さん)
・顔が開いて中から新しい顔が出てくる(カニさん)
・近くに引っ越してくる(名詞句移動さん)
・ずっと覚えていて死ぬ間際に蒸し返される(カニさん)
・通販番組に出ないといけない(5周年さん)
・目つきがキツくなる(カニさん)
・彼女や親などが酷く苦しむ(名詞句移動さん)
・エロ動画見てるとき、女優の顔が全て仏になる(名詞句移動さん)
→自由度がかなり高いお題ですね。私だったら「キレた人の行動」として、人間臭い行動、嫌らしさがうかがえる回答にしたいなと思っていましたが、「仏」という人知を超えた存在であればもっと発想をぶっ飛ばしても良いんだろうな、というのは見てて感じました。
こちらは名詞句移動さんがラスト一答で一気に取り返したのが印象的でした。どなたかが「名詞句移動が下ネタでウケてるの初めて見た」と仰っていましたが、私も初めて見ました。名詞句移動さんは私と同じで一答を練ってお題に沿うタイプなのに、焦ってきたときに手前の引き出しにある「下ネタ」を引っ張り出して来るのがめちゃくちゃ面白いです。

このブロックでは5周年さん名詞句移動さんが同票で勝ち上がりとなりました。(そのため、決勝トーナメント進出者決定戦はタイマンではなく、3人での対戦となりました)


【決勝トーナメント進出者決定戦】

メンバー:J@Qさん、5周年さん、名詞句移動さん

お題:友達とファミレスにいたときに「こいつの実家めちゃくちゃ厳しかったのかな」と思った出来事
・ドリンクバー行く時、帰ってくる時間伝えている(名詞句移動さん)
・ドリアさん 失礼します(J@Qさん)
・ほっぺに傷がついていた(5周年さん)
・サイゼリヤの間違い探しは間違いを認めてくれて羨ましい(名詞句移動さん)
・ピンポーンと鳴って毎回反応してる(J@Qさん)
→個人的にはかなり難しいお題というか、「実家が厳しかったが故の行動」をパッと思いつくことが出来ず、かつそれをファミレスという空間にどう落とし込めるのか、メンバーそれぞれの捉え方が気になるお題でした。
J@Qさんや名詞句移動さんはファミレスというリラックスできる空間の中で変な緊張感、怯えを持っているという方向性で回答しており、5周年さんはもう単純に虐待を疑われるような友人の特徴を挙げていました。
どれも面白かったですがやはり想像しづらかったり、面白いシーンとして切り取ることが難しく、その中でもJ@Qさんの「ピンポーンと鳴って毎回反応している」がウケを確実にとっていました。

結果、J@Qさんが勝利し、決勝トーナメント進出となりました。


敗者復活戦②

メンバー:アッサムさん、ハルマレさん、エイトさん、からまきさん、しろやまさん

お題:アーティストの羊文学を思い出せないおじさん「なんだっけあの、漢字3文字の、○○○じゃなくて、、、」
・罪悪感(しろやまさん)
・恐妻家(からまきさん)
・牛便所(エイトさん)
・靴店員(からまきさん)
・名俳優(ハルマレさん)
・腰巾着(アッサムさん)
・純利益(からまきさん)
・完全体(エイトさん)
・北酒場(しろやまさん)
・工場長(からまきさん)
・文学羊(ハルマレさん)
・一青窈(エイトさん)
・羊学部(ハルマレさん)
・吉田羊(からまきさん)
→このお題、かなりしがみが大変でした。造語を作るか、引き出しから面白い漢字3文字を引っ張り出して来るか、とにかく手数でウケの方向性を探るしかなさそうなので、結果としては後者が多かったです。
特に強かったのがからまきさんでした。どの回答も面白いうえに、すぐ消してすぐ出す、といったわんこそばのような回答速度でした。他の方も追いすがる中、先の造語の方向性である「牛便所」だったり、「一青窈」という完全な人物名だったり、いろんな角度から強い答えを投げていたエイトさんも地肩の強さを感じました。

結果、エイトさんからまきさんが同票で、決勝トーナメント進出となりました。(本来であれば1問やって1人勝ち抜け、もう1問やって1人勝ち抜けという形なのですが、同票のためお二方が一度に勝ち抜けとなりました)


決勝トーナメント1回戦

【第1試合】

くま骸さん vs からまきさん

お題:キャベツとレタスだけでなく、あらゆる野菜の区別が何一つついてない八百屋さん
・これサニーレタスって言うの?ナスと同じや!(からまきさん)
・何か重いのが良さそうだぜぇ(くま骸さん)
・これトマトっていうんですか?高麗人参(からまきさん)
・緑黄色野菜?緑も黄もねえだろ(くま骸さん)
・これカボチャですか?ロマネスコ(からまきさん)
・俺はよ、魚屋になりたかった(くま骸さん)
・すみません、キャベツとレタスください(からまきさん)
・20代は区別がついていて、その貯金で生きている(からまきさん)
・野菜詰め放題のビニールに「山芋」と書いてある(からまきさん)
・必要な野菜がいっぱい取れるジュースなんてあったらもう必要ねえだろ(くま骸さん)
・さあ今大根とふきのとうが安いですよ!→ブロッコリーとカリフラワー(からまきさん)
・俺はよ、本当はアイドルになりたかった
・スーパーになってから仲間が区別してくれる(からまきさん)
・やさいよ、やさいよ(くま骸さん)
→お二方ともセリフお題を得意とされている印象があるので、それにぴったりなお題だと感じました。(別にセリフお題出なくても良いですが)特定の野菜を出すからまきさんが序盤で流れを掴んでいた中、「魚屋になりたかった」という急に八百屋のパーソナルを出してきたくま骸さんも面白くて、どっちが勝ってもおかしくない対戦だったと思います。
私はこういうお題の時はどちらかと言えばくま骸さんのように特定の野菜を出すのを避ける(パットイメージできる野菜でない限り、全員からウケを取るのが難しそう)のですが、からまきさんは果敢に野菜の名前を出すことで自分のフォーマットをいち早く構築していて、凄かったです。
勝者:からまきさん


【第2試合】

羊狩りさん vs J@Qさん

お題:グルメ漫画を読んでいてこの店取材の時最悪だったのかなと思った描写
・料理が全て黒で表現されている(羊狩りさん)
・最後のコマに編集部から「私は行かなくて良かったー!」と書かれている(J@Qさん)
・両手に包丁を持ったキャタピラの大将が出てくる(羊狩りさん)
・クッキングパパみたいにレシピ載ってて「おそらくこう作ってる筈だぞ!」(J@Qさん)
・熱々のカス煮が出てくる(羊狩りさん)
・評価をでっかいフライパンで見えなくしてる(J@Qさん)
・しょっぱいゴムだなぁ(羊狩りさん)
・導入のライバルの嫌らしさが妙にリアルだった(J@Qさん)
・ベロリンガが舌でたこ焼きを出してくる(羊狩りさん)
→敗者復活戦と似たようなお題ですが、「グルメ漫画」というカテゴリーから、料理、店、店員、あるいは漫画、雑誌等のどちらを目立たせるかが悩ましいお題でした。
どちらかと言えば料理にスポットを当てたくなる中で、いち早く「編集部のコメント」という漫画の要素の中でもかなりニッチなところを拾ってきたJ@Qさん、凄かったです。敗者復活戦からの勢いそのままで圧倒していました。
勝者:J@Qさん


【第3試合】

ししださん vs エイトさん

お題:本当にバカなヤンキー「俺バカだから分かんねぇけどよぉ、○○って△△なんじゃねえのか?」
・男/女(エイトさん)
・親/感謝される(ししださん)
・逮捕/ノリ(エイトさん)
・川/結局海(ししださん)
・迷子/自己責任(ししださん)
・夕飯/作ってるの母親(エイトさん)
・容疑者/カツ丼断るべき(ししださん)
・今/永遠(ししだ)
・俺/モデル(エイトさん)
→二箇所穴埋めかつセリフお題ですね。個人的に攻めるとしたら、「そんなわけないだろ」ってツッコミが欲しいので、ヤンキーの要素から何か強そうな単語、悪そうな単語をポンと出し、それに対してメチャクチャなことを言いたいなと思いました。(ちなみに、見ながら思いついた中だと「ライオンって全部オスなんじゃねえのか?」が一番出したかったです)
序盤はエイトさんが「逮捕/ノリ」という回答でいち早くウケを取っていたのですが、ししださんの「迷子/責任を取る」と「容疑者/かつ丼断るべき」の回答が連続で爆ウケを取って流れを完全に制していました。お二方とも強い一答を作る方なので最後まで目が離せない、本当に良い勝負でした。
勝者:ししださん


【第4試合】

パラドクスさん vs やや不安さん

お題:ドラえもんはネズミに耳をかじられた後泣きすぎたことで体の色が黄色から青に変わりましたが他にも泣きすぎてしまったことで見た目が変わったキャラクターや人にはこんなものがある
・泣いて痩せた後コーラーを飲みまくって内山くんになった(やや不安さん)
・シンジは抜き過ぎてから変わった(パラドクスさん)
・ある日から「泣き杉くん」になった(パラドクスさん)
・コウモリが怖過ぎてバットマンになった(やや不安さん)
・ポケモンのサトシは泣き過ぎたから目の下に赤い模様がある(パラドクスさん)
・柴田理恵は芸風がコロコロ変わる(やや不安さん)
・ポケモンのダーは、暗いところで泣いてたから「ダークライ」(パラドクスさん)
・野々村議員はあんな人じゃなかったんです(やや不安さん)
・泣きに泣いて、ですよ。になった(やや不安さん)
・ヒソカは薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)で涙を隠している(パラドクスさん)
・ヒソカの涙は悲しいと嬉しいを併せ持つ(パラドクスさん)
→広い芸能人、キャラクター等は、誰を出したら皆とイメージを共有できるのか、面白いと思ってもらえるのかがまだサッパリ分かっておらず、個人的にかなり苦手です。泣いているイメージの芸能人、あるいは逆に全く泣かないようなキャラクター(それこそロボットとか)をピックアップするかなあ、と見ながら考えていました。
どちらも一進一退というか、手数が多く着実にウケを取っているもののもう一つ決め手に欠けるようなラリーが続いていたのですが、やや不安さんが野々村議員を出したのが一つ大きくウケた印象です。以前もそうだったんですが、皆も絶妙に忘れかけているくらいの芸能人を出すのが上手いんですよね。予選ブロック1位で今大会ずっと強い回答を出されていたパラドクスさんを相手に、見事な大立ち回りでした。
勝者:やや不安さん


決勝トーナメント準決勝戦

【第1試合】

からまきさん vs J@Qさん

お題:ウルトラマンを旦那に持つおばさんが最近よく漏らしている愚痴
・ウルトラマンって誰?(からまきさん)
・星雲だから千円だか知らないけど(J@Qさん)
・結婚してから首が動かなくなっちゃった(からまきさん)
・なんでもウルトラウルトラ、なんでもありが一番困るのよ(J@Qさん)
・シュワって起きる時にも言う(からまきさん)
・なんで大事な時にいないのかしら(J@Qさん)
・事務所が大変なのは分かるけどさ(からまきさん)
・隊員って何よ!こっちは大変よ!(J@Qさん)
・SEXのときカラータイマーがピコンピコンうるさい(からまきさん)
・家でも3分は言い訳じゃない!(J@Qさん)
・魚嫌いなのやめてほしい(からまきさん)
・靴くらいちゃんと揃えて(からまきさん)
・街は平らなのに部屋はぐちゃぐちゃね(J@Qさん)
・もうテレビでしか見ない(からまきさん)
・部屋消して暗くするときずっとブツブツ言ってる(からまきさん)
・最近パチンコでも見る(からまきさん)
→おばさんのセリフお題であり、「ウルトラマン」という要素をどこに入れるかというのが腕の見せ所ですね。個人的な肌感覚でしかないのですが、こういう「ウルトラマン」とか分かりやすいキャラクターが出てきたとき、そこからパッと連想する言葉を入れるよりは少し抽象化した「ヒーロー」とか「巨人」とかで考えた方がウケやすい気がしています。
その観点で言うと、J@Qさんの「なんで大事な時にいないのかしら」が本当にきれいな回答で、拍手笑いを取っていました。おばさんの愚痴としても丁度良く、かつ大事な場面でおばさんに内緒でこそこそ移動しているウルトラマンの様子がありありと浮かんできて面白かったです。
勝者:J@Qさん


【第2試合】

ししださん vs やや不安さん

お題:傍聴人を増やすために作られた裁判所のCM
・膨張人口大噴火(やや不安さん)
・天秤どっちに倒れるかな♪(やや不安さん)
・小綺麗なおじさんが横一列に座っている(ししださん)
・小倉優子がぶーんぶーん、とカーセブンのCMと同じ(やや不安さん)
・今どっちが有利かを示すメーターがある(ししださん)
・紙持った人が走ってきて開いたら「君が決める!」(やや不安さん)
・歴代の裁判長が勢揃いした(ししださん)
・ザ・裁判長みたいなおじさん出てきて「クッションもあるぞ」(やや不安さん)
・木槌ありまーす(やや不安さん)
・マリオがどっちの勝ちか予想してる(ししださん)
・黒いスーツ着たダンディ坂野が「ジャッヂ!」(やや不安さん)
→「CM」だとCMの流れを説明するとか、あるいは有名人がこうしているとか、少しずらすとCMソングとか、いろんな切り口があるので、「裁判」というやや狭くて真面目そうな空間でいかにふざけるかが求められます。
このお題ではやや不安さんが多様な切り口で答えを連発していたのですが、「君が決める」の回答で一つ跳ねて、「ダンディ坂野『ジャッヂ』」の回答で勝負を決めたような感覚がありました。ダンディ坂野の一発ギャグという風景があまりにも脳裏にありありと浮かんできてしまい、この回答の後しばらく皆さん引きずっていた気がします。恐らく今回イチの回答だったのではないでしょうか。
勝者:やや不安さん


決勝トーナメント決勝戦

J@Qさん vs やや不安さん

絶好調のやや不安さん、敗者復活戦から一気に盛り返したJ@Qさんの対戦。どちらも何度もご一緒しており、その度に「凄すぎる!」と呆気に取られるような勢いのある方なので、とても楽しみでした。
余談ですが、決勝戦開始前の意気込みで、J@Qさんとやや不安さんが少し前本当にダメな話をした仲、みたいなお話をされていたのですが、一体何だったんでしょうか。後、やや不安さんが「僕は『エロ蹲踞』というワードが面白いと思っているのに、ずっとウケない」という話をしていたのですが、私はウケるわけないと思います。

お題:人間関係で揉めている5人組のヒーローが遂にブルーに黙って4人だけで敵を倒してしまいました
その日の夜、基地の様子を教えてください
・どうしたブルー青ざめてるぞ?(やや不安さん)
・専用の席があって、4つだけ光ってる(J@Qさん)
・虹って国によっては6色だったりするんだぜやや不安さん)
・説明しよう!事の発端は(J@Qさん)
・ブルーの乗り物どかせばバーとか置けね?(やや不安さん)
・おいイエロー、お前どっちかというと何もしてない側だろ(J@Qさん)
・ブルーだけずっとベルトを弄ってる時間がある(やや不安さん)
・その日のCMで、ブルーのいない4色ベルトが紹介された(J@Qさん)
・次回「ブルーな気分、持ち込ませないで…」(やや不安さん)
・ブルーがピスタチオ食って、ピンクのベッドに殻を捨ててる(J@Qさん)
・ベッドに寝転んだブルーが、天井に貼ったメンバーを指鉄砲で撃っている(やや不安さん)
・もう良い!もう一体倒してくる(J@Qさん)
→ブルーの視点で描くのか、はたまた他のヒーロー、あるいは第三者の視点から、いたたまれなさや逆にヒーローの意地汚さみたいなのをシーンとして作り出せるか、が勝負の分かれ目となりそうなお題でした。
序盤のJ@Qさんの「説明しよう!事の発端は」という回答で拍手笑いをもぎ取り、一つ先制をしたような感覚がありました。
その後はお互い一進一退の様相でしたが、やや不安さんが最後に出した「天井に貼ったメンバーを指鉄砲で撃っている」という回答の解像度があまりにも高く、一気に流れを制したような印象です。

優勝:やや不安さん


ということで、優勝はやや不安さんでした!私はずっとやや不安さんの畳みかけるような大喜利が大好きであるというお話をしていたのですが、会を通してその姿勢はずっと変わっておらず、私にはとても真似できない領域の大喜利をされていました。本当に凄かったです。おめでとうございました!


おわりに

振り返りは以上となります。
会の終了後は、数人でご飯に行きました。あの回答が面白かったとか、今度の大会はこの人に注目してるとか、大喜利プレイヤーの人たちとご飯に行くと自然と大喜利のお話が出来て最高です。ご飯とか、ご飯や大喜利会以外の遊びにももっと行きたいですね。誘ってください!!

私個人の反省ですが、今回は決してスベッたわけでもなく、ただ単純に回答の強度で超えられたうえでの敗北なので、まだまだ壁は高いなあという思いでいっぱいです。
とはいえ、憧れのハルマレさんと初めてタイマンさせていただく時間は、非常に貴重でありがたかったです!タイマンは勿論勝負ではあるんですが、見方を変えれば問題に対してたった二人で盛り上げる必要があるので、それを憧れの方と出来た、というのは嬉しかったです。
(うぬぼれですが、かなり盛り上がった対戦だった気がします)
制限時間3分という短い時間の中で、手数もある程度確保できたのも自信につながりました。
これからも憧れの方の背を追って、一答の質を高めていきたいと思います。

ということで、noteは以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。