金と余裕とフリー雀荘と
「金」というものは多数の選択肢を生み出すものだ
ないよりもあった方がより多くの物事を選択可能に出来る
その選択可能性は「余裕」と呼ぶことができるだろう
反対にその余裕がない者はその余裕のなさゆえに悪手を打ってしまうことが往々にしてある
特に麻雀は自分の打牌ひとつひとつが勝ち負けに直結するゲームだ
余裕のない者に冷静な打牌は難しい
・いつも押してる牌が押せない
・かかりすぎて何でもゼンツ
・本当に何故か分からない謎ダマ
・鉄鳴きの牌を鳴き忘れる
など残りのタネ銭のことばかり気になって麻雀に集中できなくなってしまう
そんな人は山ほど見てきたし何より自分自身もそっち側だった
金がないくせにピン東に遊びに行った事が何度かあったが恥ずかしながら数回でラス半をかけることがほとんどだった
ただ今思うと勝ち負けどうこうよりももっと打ってみたかったという気持ちの方が強かった
自分にもっと余裕があったらアツ続行も出来ただろうし逆に一回でやめるくらいのことも出来ただろう
客観視しても余裕がある者とない者のどちらが「負けそうな奴」かは明らかであろう
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「今日は某所で100k負けクソクソクソ!!」
などというツイートは余裕がある者にしかできない
もちろん負けて悔しい気持ちは誰だってあるし彼だってそうだろう
しかし彼は100kを失ったところで今月の生活費がゼロになる訳ではないし明日も雀荘に行くのである
私は彼らの余裕が羨ましい
というかシンプルに趣味にありったけのお金を注ぎ込めることがどんなに素晴らしいことか
遊びや趣味で大好きな麻雀をやりに来る客と
一回一回の勝負に生活がかかっている雀荘メンバーの差ったらないだろう
まあこんなことを嘆いてもどうしようもないが…
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話は逸れたが麻雀はその性質上やはり余裕のある金持ちの遊びと言わざるを得ない
余裕のない者がフリー雀荘で勝ち続けるもしくは楽しみ尽くすのは正直言って難しい
金のない大学生がなけなしのタネ銭を持って行くには厳しい遊び場なのである
…とは言うのもののやはり人はフリー雀荘の魔力には逆らえない
「ノーレート雀荘?天鳳?そんなのはごめんだ」
「俺は麻雀が好きな訳じゃない」
「ヒリついた勝負が好きなんだ」
全国のフリー雀荘愛好家がそう思っているだろう
私だってそうだ
誰の為にフリー雀荘はあるのか?
私達の為だ
余裕がなんだ
金持ちがなんだ
貯金ゼロ その日暮らし
それでも網戸の向こう
夕日は眩しい
※サンプリング元
MOROHA『三文銭』
https://www.youtube.com/watch?v=9Ul1fGwiFd0
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