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【スモステ報告会レポート⑤】相馬地域で暮らしている馬のPR誌:木村 勇輝さん

浜通りでの若者のチャレンジを応援する「浜通りスモールステッププロジェクト」の報告会が3/18(土)に行われました。2023年1月から活動をスタートし、3ヶ月の期間で行われたイベント実施の報告やプロジェクトの途中経過など、7名の参加者に発表していただきました。

▼浜通りスモールステッププロジェクトとは?

→福島県の浜通りは原発事故の影響により長期間避難を余儀なくされた地域がたくさんあります。浜通りでのプロジェクトの推進や、新たな活動のきっかけにつなげていきたいと考え、審査を通過したチーム10組に、活動支援金として最大5万円を補助をする『浜通りスモールステッププロジェクト』を発案しました。


▼相馬地域で暮らしている馬のPR誌:木村 勇輝さん

相馬地域で暮らす馬たちのPR誌プロジェクトを発表します。

私の名前は木村勇輝で、神奈川県の茅ヶ崎市出身です。湘南やサザンオールスターズが有名な町です。私の趣味は競馬や実際に馬の世話をすることなど、馬に関わること全般です。 

元々私は馬がとても好きでした。しかし、その中で相馬地域には競走馬として走れなかった馬が多く暮らしている現状を知りました。

このまま何もできないのかと悩んでいたとき、スモステというプロジェクトを知りました。このプロジェクトは、地域の馬たちをPRするためのものでした。でも、初めは参加することに躊躇していました。しかし、但野さんから「参加してみない?」と勧められ、ギリギリまで迷いましたが、結局参加することに決めました。

当プロジェクトでは、馬のPR誌を初めて作成しました。

具体的な活動内容としては、台割の作成や取材先の選定、取材依頼の交渉、そして取材を行いました。

また、現在の相馬地域での情報発信として、『相馬相愛』というPR紙の表紙も制作しました。表紙に使用した馬は、南相馬市で暮らしている馬の1頭です。

馬だけでなく、馬と関わる人々や相馬地域の馬文化についても紹介したいと考え、取材した馬に限らず、馬と関わる人々へのインタビュー記事を作成しました。

南相馬市には、馬のモニュメントが隠れている場所がいくつかあります。例えば、小高駅にあるチェスの駒型の馬のモニュメントもその一つです。そういった情報も紹介することで、地域の馬文化をPRしていきたいと考えています。

今回活動として学びとしましては、相馬地域の人の思いを、今回交流や取材の方より聞くことになりました。

北海道や岐阜、茨城は、競走馬という形でしか馬との関わり方しかなかったのですが、 相馬地域に関しては、相馬野馬追の歴史的背景があることで、競走馬以外の形で馬文化があるというのをすごく実感しました。

活動資金の5万円の使途はこちらとなっております。まだ、取材が1か所しか行えてないために、さらにもう1回取材の方も1か所 行いたいので、それに対しては、また取材費だったりとか、印刷材の方がさらに追加でかかる予定となっております。 

これからの展望としましては、先ほど言いましたが、取材先がまだ1か所しか行えていませんので、さらに取材先の方を増やすということ、また、冊子の作成がまだ台割という大まかな形しかできていないため、実際にインタビューさせていただいたことなどをまとめて、冊子の方の完成を行いたいと思います。

<会場からの質問>

Q.これから交渉されるとして、どんなところにお配りしたいと思っていますか?

A.2つのポイントがあります。まず、ここの相馬地域の人に向けて、読みやすくしたいと思っています。

地域で馬を飼っている人たちは、多くが身内だけで関わっているため、同じ地域に住む人でも、馬を管理している人たちの思いについて知ることができない場合があります。そこで、地域の人たちに、馬を管理している人たちが抱える思いや、彼らの生活における馬の役割について理解してもらいたいと考えています。

もう一つは、福島のものを取り扱った飲食店について話しています。お店に訪れた人には、特に、福島の相馬地域における馬文化について知ってもらいたいと思っています。

Q.競走馬以外の馬文化というものをもう少し知りたいです。

この写真に写っている馬の中央にいるのは、もともと中央競馬で走っていた競走馬です。一方、彼と一緒に住んでいる馬たちは、競走馬としてデビューできなかった馬たちです。彼らは、乗馬や相馬野馬追のお祭りなど、地域の文化に根ざした活動で活躍しています。

私自身は、南相馬のような地域では、走らない馬たちがより密接に関わっていることを感じています。そこで、私はそういった走らない馬たちを紹介することをコンセプトにしています。

現在、取材を調整中ですが、品種改良をして走ることに特化した馬のサラブレッド以外にも、日本の和種馬や純血の馬などを紹介する予定です。特に和種馬は、サラブレッドよりも小柄で、ずんぐりとした体型の馬が多いです。これらの馬も紹介できるように交渉中です。

Q.取材先はあと何箇所あると良いと考えていますか?

A.印刷費のところが8ページ50部のところで4500円かかるという形になってまして、これよりも増やすってなった際に、金銭的な面からもできれば、あと最低1か所の馬とその関わっている人たちのインタビューを行いたいなと考えております。

<メンターの高岸さんからのコメント>

木村くんとは、関東から南相馬へ行くツアーで知り合いまして、すごく関心したのが競走馬に対する知識とその思い。

また、皆さんにも多分十分に伝わってると思うんですけれども、純粋にこう馬に対して全集中の愛情を持っていて、 馬の話が始まると、みんなを圧倒していたっていうのがすごく印象に残ってます。

彼は成果物として、冊子を作るのですが、これまで読み物を制作するっていう経験を持っていないために、どのようにPR紙を作ったらいいのかっていうのを、相当悩んでたみたいです。

ただ私とかと同じく、南相馬のツアーで知り合った元競走馬の記者方、先輩 とかを巻き込んで、自分から積極的に相馬救援隊っていう、引退版のお世話をしている団体に連絡を取り、取材に行くとか、行動的になれない中でも、懸命に頑張って いる姿が印象に残ってます。

まだ計画的には半ばだと思いますけれども、焦らずに馬への愛情をどんどんこじらせていって、逆に馬に興味がない人でも、なんか面白いなって思ってもらえる、素敵なPR紙ができるんだろうなと、楽しみにしております。

私自身、完成するまで最後まで伴走しようと思いますので、一緒に頑張りたいと思います。

<次回のスモステのスケジュール>

次回は、7月〜9月の期間で実施を準備しておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

● 募集開始 :2023年5月頃〜
● プロジェクト期間 :7月上旬~9月下旬
  ☆選考に通らなかった方に対して、月1回のフォローアップゼミも開催!
● 活動報告会 :9月末予定
 ※スケジュールは変更になる可能性がございますので、ご了承ください。


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