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OPVブログ:芋煮会を開催しました!その舞台裏。
小高パイオニアヴィレッジの野口です。
すっかり年の瀬ですね。
日々が嵐のように過ぎ去る中、このnote記事の作成は単なる広報だけでなく、自分を振り返り内省することにも繋がります。
みなさんへ小高で巻き起こる楽しいことをお伝えした上、自分のためにもなる。
一石二鳥、素敵なことですね。
開拓記をお楽しみください。
今回はパイオニアヴィレッジ史上最大規模のイベントとなったこともあり、裏ではたくさんのドタバタがありました。
なので舞台裏をちょこっとシェアします。あの日参加された方は芋煮のおいしさを思い出してくれたら嬉しいです。
南相馬移住窓口「よりみち」さんとの共同企画でした!
今回は南相馬市の移住定住窓口よりみちさんとの共同企画となります。
南相馬の人口の7割近くが集中する「原町」エリアは行政機能や店舗もあるため、日常的に人が移動します。
一方で小高⇔鹿島 はお互いに用がなければ行かないため、人の交流というものはなかなか起こりにくい。
というわけで開催されているのが移住者交流会です。(もちろん移住者じゃなくとも参加ウェルカムです!)小高では過去haccobaさんにて開催されたことも。
今回は東北の秋の風物詩、芋煮をやろうという企画内容になりました。
芋煮=戦争 という悲しき運命に終止符を打つべく、取られた奇策とは。
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さて、芋煮をするのはわかったと。
ただ一つ問題なのは「山形風の醤油・牛肉か」「福島風の味噌・豚肉」か。きのこの山たけのこの里にもひけを取らぬ派閥争い。
このままでは血で血をあらう、否、芋で芋を洗う争いが起きてしまう…!
そんな心配をした方も多いのではないでしょうか。
大丈夫、現代の私たちは奪い合うことよりも分け合うことを知っている。
そう、2種類作ればいいんです!
というわけで寸胴と鍋とガスコンロを総動員して二つの味付けで作りました。
結局どっちが好きだったかを付箋で貼って格付けするという本末転倒なことをしてましたが(笑)
ちなみに僕は山形醤油風が好きでした。
多分関東の出身なので、醤油に舌が慣れている説。
ただが芋煮、否、されど芋煮。
え、そんなに人くるんすか?
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聞きたいのはそんなことじゃないよ!裏話だよ!という方にお待たせしました。本題です。
今回の告知は1ヶ月ほど前から始まったのですが、申し込み数が伸びる伸びる。
東北人の芋煮へのモチベーションはここまで高いのかと戦慄しました。
最初のフォーム申し込みは40人としていたのに、1週間前時点で70ぐらいですね〜とよりみちさんから共有いただき驚きでした。
さらにダメおしで福島民報新聞の相双ワイド蘭で告知記事が。
「こりゃもう100人分作るぞ!」と数日前にみんな腹を括りました。
電気は落ちまくり、子供は走り回るワンダーランド。会場には80人弱。カオス。ひたすらカオス。
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当日になって全然足りないという最悪のシナリオにはなるまいぞと改めて段取りや調理器具のキャパシティを確認し、東京から過去インターンの子もお手伝いとして動員して、迎えた当日。
昨年も自主でやった時の教訓として、寸胴サイズの鍋で湯を沸かすのが一番大変ということを経験したので、湯沸かしポットなどでお湯を沸かして追加しようという作戦を取りました。
ひな壇でこめを焚きつつ、湯も沸かしつつIHヒーターも準備をして。。。
バツン!
と嫌な音が。
あれ、これ電源切れてません…?? すぐさまブレーカーを確認しに。
案の定、ブレーカーが落ちていました。
すぐさま再起動させてみるものの、なんとそのコンセントが使用できない!
炊飯器たちは有効な電源を求めて彷徨うハメに。中のお米がちゃんと炊けているのか、非常に不安ながら時は過ぎり…。結果、無事に最終的に炊けました。
まさかの思いもよらない電圧トラップに苦しめられたのです。
その後はおにぎりを6人ぐらいで手分けして握りまくったり、汁の味付けを微調整し、各自が獅子奮迅というさまの頑張りにより、なんとか時間に間に合いました。
だんだんと集い始める人の群れ。特に休日のお昼時ということもあり、お子さん連れの参加者の方々が多かった印象です。
そして相変わらず小高パイオニアヴィレッジの「境界の曖昧な建築」のコンセプトがキッズの心をわしづかみ。
2階の通路をぐるぐる走り回ったり、ひな壇をよじ登ったり。
おお、これがデザインの力…!と感じ入ったことが記憶に新しいです。
今回、天気にも恵まれお外にブルーシートを敷き、椅子をいくつか出して楽しんでいただきました。
自己紹介タイムではみなさんそれぞれの地域からの参加について一言いただくということで、お話しいただきました。
第二部は、まちあるき。小高の過去、今、未来、面白いことがたくさんあるよ!
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第二部の街歩きでは、私野口がご案内。
移住者大先輩の某Tさんが「お手並み拝見」とばかりにご参加されていたり、普段小高を知らない方がご参加くださったり、アーティストインレジデンスのコーディネータの方まで、幅広い方々へのご案内の機会をいただきました。
過去、大蛇伝説の話や村上城のお話、相馬家・お城の移転話、野馬追の原点の話など。
現在:震災の影響による空き地の多さ、一方で地域住民や移住者が立ち上げたユニークな拠点やお店のご紹介
未来:これから生まれていくプロジェクトや地域の未来像の話。
スポットスポットで立ち止まりながらご紹介すると、点が線になってきて、何かが見えてくるかも。
まちを一歩踏み込んでみて、話してみると何気ない光景に連綿とした因果がたくさん渦巻いているのを感じれて、非常に楽しいエンタメになりますね。
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またご案内を希望される際は、野口までお声がけください。
南相馬市の皆様、ご協力くださったよりみちの皆様、本当にありがとうございました!
今回、小高までわざわざ足をお運びくださった皆様に感謝を申し上げます。
古きも新しきも混在し、今なお変化が止まらない南相馬の躍動感を運営する自分自身が受け取れた1日でした。
改めて、会場としてのご利用と一緒に形作ってくださった南相馬移住窓口よりみちのスタッフ皆様にも感謝を申し上げます。
最後によりみちさんがリールにまとめてくださったインスタグラムのリールを共有します!
芋煮は文化です。
来年もお楽しみに!
(文・編集:野口)