第21節・第22節を終えて(完全マリノス視点)
見直す時間がなかったので、sofascoreで遊んでみたシリーズ第3弾。
t検定等は行っていない為、有意差云々はガン無視。競馬雑誌によくあるような、G1レースの「過去10年の傾向」的なライトな雰囲気で受け取っていただければと思う。
■総パス数とボール支配率
18節から3連勝しているが、数字は試合ごとに乱高下している。20節と22節で退場者も出しており、安定傾向にあった17節までに比べ、試合ぶりは安定していないと言えるだろう。
これは、総パス数の勝敗別比較。あまり差はないが、総パス数が650回を超えると負けるらしい。総パス数が多ければ多いほど良い、というわけではないということか。
これは、ボール支配率の勝敗別比較。ポゼッションが70%を超えると負けるらしい。
総じて「ボールを持たされるな」「ティキタカすんな」ということなのだろうか。
■ロングパス
これは、ロングパス数の勝敗別比較。ロングパスが30回くらいだと負けで、40回を超えると勝ち点がGETできるらしい。21節・22節は、いずれもロングパスが30回以下だった。
ロングパス成功数にはそこまで差はないようだ。「ビルドアップ隊が縦パスやロングフィードを狙いたくなる位置に選手がいるような試合」は、勝てる可能性が高いということなのだろうか。
■シュート
これは、シュート数の勝敗別平均比較。負けるときはシュート数が13.3本、勝つときはシュート数が15.8本。「勝ちたければシュートを16本ちかく打て」といったところか。21・22節は、ともにシュート数10本で、負ける時のシュート数平均を下回っている。
これは、枠内シュート数の勝敗別平均比較。負けるときは枠内シュート数が3.4本、勝つときは枠内シュート数が5.7本。「勝ちたければ枠内シュートを6本ちかく打て」といったところか。21節は1本、22節は3本で、ともに負ける時の枠内シュート数平均を下回っている。
これは、エリア内シュート数の勝敗別平均比較。負けるときはエリア内シュート数が7.3本、勝つときはエリア内シュート数が9.4本。「勝ちたければエリア内シュートを9本ちかく打て」といったところか。21節は5本、22節は7本で、ともに負ける時のエリア内シュート数平均を下回っている。
21~22節はシュートの数字が軒並み悪いことが分かる。
■ドリブル
これは、ドリブル数の勝敗別平均比較。「勝ちたければドリブル数を15回未満に抑えろ」といったところか。21節はドリブル27回、22節はドリブル15回だった。負け試合ほどドリブルに頼っている=パスワークで相手守備ブロックを崩せていない、ということなのだろうか。
ドリブルの成功数で見てみても同じ。「ドリブルが成功しようがしまいが、ドリブルに頼るな。相手を動かして崩せ」というメッセージに見えなくもない。
■デュエル勝利数
本当はデュエル総数で見たかったが、勝利数しかなかったのでこれで。デュエルに勝てば勝つほど、試合に勝てる確率は低くなるようだ。要は、「デュエルを回避できる状況(位置的優位、数的優位)を作れ」ということなのだろうか。
■ビッグチャンス
ビッグチャンスの定義はこちら。
これは、ビッグチャンス数の勝敗別比較。ざっくり言うと、ビッグチャンス1回未満だと引き分け以下、ビッグチャンス3回あれば勝利。つまり、ビッグチャンスが少なければ勝つことができない。当然といえば当然である。21節・22節ともにビッグチャンス0回だった。
これは、ビッグチャンス数の推移。ビッグチャンス数が0だったのは7試合。どれもトラウマ試合ばかり。
9節の鹿島戦は意外だが、ゴールシーンを振り返ってみると、確かに2点ともゴラッソではある。8節の札幌戦、11節のC大阪戦は完全なるトラウマ試合。そして10節が、トラウマになっていてもおかしくなかった試合内容だった広島戦であると考えるならば、長らく続いた停滞期を、マルコスシステム導入によって打開できたと見ることもできる。
そして21節、22節ともにビッグチャンスは0。マルコスシステム下でのマルコスが、対戦相手の対策によりライン間で前を向いて仕事をできる機会が減少していることも鑑みると、再び停滞期が訪れてしまったと言ってもいいかもしれない。扇原の出場停止もあり、23節での4-2-1-3継続か否かは一つのポイントになるだろう。
■まとめ
○ボールを持たされるな
○ティキタカすんな
○縦パスやロングフィードを狙いたくなる位置にいろ
○勝ちたければシュートを16本ちかく打て
総シュート数のうち、6本は枠内に打て
総シュート数のうち、9本はエリア内に侵入して打て
○ドリブルに頼るな。相手を動かして崩せ
○デュエルを回避できる状況を作れ
○ビッグチャンスを3回は作れ