第20節 ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス 2019.07.20(完全マリノス視点)
スタメンはこちら。
噛み合わせ的にはがっぷり四つで、完全に噛み合う。たしか4-1-2-3と相見えるのはリーグ戦では今年初。
◼️神戸のボール非保持(前半)
試合開始40秒のビルドアップでは、ウェリントンはパギ、古橋は畠中に付き、畠中が古橋を交わすと安井がティーラトン、山口が扇原へ。そうするとマルコスが浮き、そのマルコスへ畠中から縦パスが入ると宮が釣り出され、最終ラインは数的同数。最後は広瀬のパスミスで逸決定機。
つまるところ神戸のボール非保持は、前からの積極的プレスで、第一プレッシャーラインは4枚とも言えるほどのアグレッシブさ。神戸側の意図なのか、嵌め方的に広瀬が浮くことが多い。浮いた広瀬にはビジャのカバーシャドウやプレスバック、山口や宮が釣り出されることもあり、最終ラインの数的同数も辞さない構え。
それに対してマリノスは、喜田を3バックの右に落としたり、ティーラトンや広瀬をCB間に落とすなどビルドアップ時の工夫は見られるものの、なかなか効果的に崩せない歯痒い展開。とはいっても、最後のところでのパスミスや意識のズレによるところも多く、個人的には「崩せていない」というよりは「もったいない」という印象だった。あくまでも印象。インプレッション。
◼️神戸のボール保持(前半)
神戸もマリノスの前プレを回避するためにCBが幅を取る(俗称:観音開き)。ピッチの幅を広く使いサイドにボールを出し入れし、前進を図る。最終的には、ウェリントンの高さやイニエスタの質を使う。ポジトラ(マリノスのボールロスト)ではサイドのビジャを活かしたFC東京のようなカウンターも見せた。積極的プレスがハマり、マリノスのミスも誘えるので、ショートカウンターでもゴールに迫れる。マリノスにとっては苦しい試合展開。
◼️エジガル劇場
そんな中、エジガルの献身的なプレスからエジガルの先制点が生まれる。エジガルで始まりエジガルで終わる。自作自演。劇団エジガル。苦しい試合展開で貴重な先制点。
◼️後半開始
前半と変わらず、マリノスのビルドアップは神戸の積極的プレスに阻まれる。ネガトラもハマらず即時奪回に至らない→カウンターで被決定機。
それでも51分8秒、素晴らしい崩しからエジガルの決定機。
このプレーで、目覚ましい活躍を見せていた我らがジュニオが手術を要する大怪我を負ってしまったようで、長期離脱の危機。マリノスの失ったものはあまりにも大きい。ちなみにこの直前、ボスは扇原に代えて三好を投入する予定だった。中盤の形を変えてミスマッチを作りたかったのだろうか。
◼️三好康児投入
マルコスJrがトップに入り、三好がトップ下へ。この頃からマリノスの攻撃が活性化し始める。
54分43秒のチャンネルランからの三好の素晴らしい裏抜け、55分25秒の三好の見事な渓太へのパス、56分52秒には三好の強引なドリブルで中央突破し決定機。
これはやれる!と思った次の瞬間、チアゴは主審にレッドカードを突きつけられていた。これによって、扇原を下げ中盤の形を変える機会をまたもや奪われてしまったボス。ピッチ上は10人となってしまい、またもや苦しい試合展開。
◼️チアゴ退場後
腹を括って4-4-1でブロックを組む。絞る神戸ウイングに対してはSBが絞り4vs3。かなり高い位置で幅を取る神戸SBに対してはウイングが対応。見た目5-3-1になることも。
固い守備ブロックから推進力のある両ウイングを使いゴールに迫る。リメンバー・モンバエルツ。退場者を出したにも関わらず、守備が安定した上に攻めることまで出来た。神戸3トップが絞っている為にマリノスSBも絞っている状態なので、そのまま5レーンを上手く使ってビルドアップできたことも大きかったかもしれない。
そしてあざとい系男子の筆頭、仲川の2連続被ファールでPKゲット。これをマルコスくんが冷静にお持ち...じゃなかった、冷静に沈め追加点。悪夢の清水戦とは打って変わって"オトナ"な立ち回りを見せ、勝ち点3をむしり取ったマリノス。成長を続け、同じ轍は踏まないマリノスの未来は明るい。
◼️エジガルがいない世界
エジガルの離脱はかなり痛い。だが、個人的には悲観していない。マルコスJrの偽9番と三好のトップ下でも十二分にやれると感じたからだ。泉澤と渓太をウイングに置いてテルメンスでもいい(しつこい)。しかし、我らが小倉SDが既に動いているようなので、盤石な体制でリーグ戦後半に挑めると信じている。
To Be Continued
(マンチェスターシティ戦へ続く)
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