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島袋寛子さんのライブで感じた全盛期とは

2023年3月10日「UTAUTAI 2023 in COTTON CLUB」島袋寛子さんのライブを見てきました。


27年間好きだった人に初めて会えた

SPEEDがデビューする前、テレビ番組の「夜もヒッパレ」に最初に登場したときから、ずっとSPEEDのファンで、今で言う「hiro推し」なのですが、これまでライブには一度も参加したことがありませんでした。

そんな私にとって、会場のコットンクラブの最前列のテーブル席、ステージまで距離1mちょっとのところから島袋寛子さんの歌う姿を堪能できたのは、まるで夢のような時間でした。

手の届くような距離にずっと好きだった人がいる、それだけで心拍数が上がる上がる。MC中に話しかけて会話してるファンの方もいたのですが、無理無理無理無理!緊張と興奮のドキドキでそれどころじゃない。(常連さんスゴイです)

選曲も最高で、懐かしい曲から最新の曲まで、ソロ活動25周年に相応しいライブでした。最高過ぎてもう一度行きたくなり、帰り道に4月10日のbillboard LIVE YOKOHAMAのチケットを予約してしまいました。

歌い手も聴き手も歌を楽しむライブ

今回は「UTAUTAI」と銘打たクラブツアーです。会場は動員数200人未満くらいのサイズで、じっくりと音楽を楽しむための大人のライブ空間。そこに最小規模のバンド(ピアノ、ベース、パーカッション)編成。ボーカリスト島袋寛子さんの魅力を前面に押し出したライブでした。

COTTONCLUBはツアー初日の初回だったこともあり、島袋さん本人も緊張・興奮しているように見えました。約3年ぶりの声出し解禁だったこともあり、久しぶりにライブでお客さんを前にして歌える歌い手側の喜び、久しぶりにライブを楽しめる聴き手側の喜びに溢れた空間。アンコールで「AS TIME GOES BY」の「HEY YEAH!」をまさか一緒に歌える日が来るとは・・・、胸アツすぎる。

「童神」に鳥肌が

billboard LIVE YOKOHAMAはツアー最終日の最終回。私にとって2回目のライブ参加は、ステージから6−7mくらいのセンター位置だったので、1回目よりも落ち着いて堪能できました。(1回目は本当にステージに近過ぎた)

1回目のときと若干セットリストが違っていて「童神」が入っていたのですが、これが最高でした。曲自体が持っているパワーもあると思いますが、歌をとおして島袋さんのエネルギーが伝わってきてました。鳥肌と感動のダブルパンチ。

あらためて歌をじっくり聴いていて、歌のうまさももちろんですが、私は彼女の「声」が好きなんだなだと気づきました。SPEED時代の激しいダンスと高音のボーカルによる圧倒的なパフォーマンスも最高でしたが、歌を中心としたステージを見て・聴いていて改めて気付かされました。

全盛期とはいつなのか?

今回、島袋寛子さんのライブを見終わって、ふと「全盛期とはいつなんだろうか?」と言う問いが頭に浮かびました。

90年代後半にSPEEDとして鮮烈のデビューから、CDのミリオンヒットを連発し、ライブでも数万人規模の動員を記録していた、あの頃が島袋さんにとっての全盛期なのか?

私は今回のライブを体感して「そうではないな」と感じたのです。

島袋さんは現在進行形で、今も自分を更新し続けているのではないかと感じました。

全盛期は他人を評価する時に使う言葉

スポーツ選手なら現役時代に最も活躍した時
ミュージシャンなら武道館を満員にした時
お笑い芸人ならM-1チャンピオンになった時

全盛期とは、例えば上記のようなわかりやすい功績を使って「あの人の全盛期はあの頃だったよね」と他人を評価するときに使われる言葉だと思います。

これを自分を評価する言葉として「あの頃が自分の全盛期だった」と自分で言ってしまった時、大袈裟かもしれませんが、そこで自分の人生の進歩は終わってしまう、以降の人生が惰性になってしまうのではないかと感じたのです。

「全盛期」は自分で自分に使わない言葉、使わない方がいい言葉だと、今回考えていて思いました。

最新の自分を更新し続ける

生物として肉体的な衰えは避けられません。(もちろん肉体も鍛え続けることで全盛期を更新し続けることもできるかもしれませんが)そういう意味での自分の全盛期というものは存在するとも思います。

島袋さんの歌声も、おそらく10代の頃に出ていた高音は出にくくなっているのではないかと思います。それでも歌い続けている島袋さんのパフォーマンスは、決して惰性ではなく、衰えたものでもなく、今の、最新の島袋寛子を見せてくれるものだったと感じました。

「あなたの全盛期はいつですか?」と問われた時に何と答えるか。

過去のある時点なのか

今なのか

未来なのか

今回のライブパフォーマンスを見ていて、島袋寛子さんは過去の自分を大事にしつつ、今の自分を楽しんでいるように見えましたし、これから先の自分を楽しもうとしているように、私には見えました。

自分もそうでありたいなと、そんなふうに思いながら、Discographyを聴くと、今と未来を見つめているんだろうなと感じます。

そうしてまた重ねていくHistory
一緒に積み重ねていくHistory

Discography  hiro

7月のライブではダンスパフォーマンスも披露されるとのことで、今から楽しみです。(チケット当たって!)

※追記:2023.08.10
友人のカイさんの番組「かいだん」で、ライブの感想など島袋寛子さんについてのみ語ったポッドキャストを配信しております。


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