DesignDoorのロゴができるまで
はじめまして!
株式会社Another worksのデザイナー、小田です。
11月1日より、Another works Design Divisionが生まれ変わり、
「DesignDoor」という名称になりました。
また名称の変更に伴って、新しくDesignDoorのロゴを制作しました。
今回は「DesignDoor」のMissionや込められた想いを、完成までのプロセスを通じてお伝えできればと思います。
DesignDoorのMission
DesignDoorは2つのMissionを掲げています。
Essential Design
「なくてはならない」をデザインする
Connect the World
Another worksと外の世界、2つをデザインで結び、適切な情報と価値を流通させる
プロダクトを作る会社としてのDesign Division。Another works社としてのDesign Divisionを象徴するMissionになっています。
DesignDoorの誕生
初めに、Design Divisionの名称を考えました。
それぞれがアイデアを出し合い、
最終的に「DesignDoor」に決定しました。
Door
・ドアの「内側(自分のいる方)と外側(ドアの向こう側)を結ぶインターフェイスとしての機能」は「2つの世界をデザインで結ぶ」というDesign DivisionのMissionに合致している
概念からビジュアルへの落とし込み
名称が決まったら、次にビジュアルへの落とし込みを以下の手順で行いました。
・DesignDoorの概念図の作成
・抽象化から具体化への落とし込み
・ビジュアルへの落とし込み
DesignDoorは外の世界とAnother worksの間にあり、双方を結ぶ機能を果たします。
DesignDoorという名称から、外の世界・Another worksの形を、アルファベットの「D」をモチーフに作成しました。
重なっている部分は、Another worksと外の世界のドアを表現しています。
ロゴ完成目前
ビジュアルまで落とし込んだら、次にシンボルマーク・タイポグラフィーを作成しました。
最初に6つのパターンからレビューを行い、以下の課題が挙げられました。
・丸みや色味を含め、幼く子供っぽく見えてしまう
課題への対応として、別パターンのカラーの組み合わせ・タイポグラフィーを作成しました。
しかし、チームとしてピンと来ず確定には至りませんでした。
使用していたカラー・タイポグラフィーに理由はなく、Missionを直接顕すことができていなかったのです。
ロゴがシンプルなゆえに、コンセプトをビジュアルに落とし込んだ時に整合性を取るのが難しかったです。
画一性からの脱却
そこで、改めてMissionに立ち返って考えました。
その中で、DesignDoorはAnother worksと外の世界を結ぶ「接点」である。そしてその「接点」というのは必ずしも1つではなく人それぞれ異なり、
多様であるという考えに至りました。
ロゴにも多様性の要素を入れたら良いものができるのではないかと思いました。
多様性をどのように表現するか考え、
定型のロゴマーク・タイポグラフィーを持たないという表現手法を取りました。
一般的にロゴというのは決まったシンボルマーク・タイポグラフィーで構成されているものですが、そこを1つに決めないことで多様性を表現できると考えました。
完成したDesignDoorのロゴがこちらです。
タイポグラフィーは27個のフォントを使用しています。
27個全てがDesignDoorのロゴです。
シンボルマークの「D」はそれぞれのタイプフェスのDをモチーフとしているため、27個全て異なるシンボルマークになっています。
シンボルマークごとの重なりの違いは、ドアの多様性を表現しています。
カラーはシンボルマークの数だけ定義されていて、27個あるロゴで色相環を1周させました。
DesignDoorの完成
かくして、DesignDoorのロゴは完成に至りました。
DesignDoorはEssential Design・Connect the Worldをミッションに掲げています。
これからも「なくてはならない」をデザインし、外の世界に適切な情報と価値を流通させていきます。
DesignDoorをよろしくお願いいたします。