除夜の鐘
除夜の鐘
行く年と来る年の除夜の鐘
行く年と来る年の
橋渡しの刻
大晦日の夜のしじまに
除夜の鐘が鳴り渡る
四九(しく) 三十六
八九(ハック) 七十二
合わせて百八回
四苦八苦して生きる人間の
煩悩の数だけリフレインする
寺の鐘つき男が
力をこめて打ち鳴らす
鐘の響きの物悲しさよ
くすぶり続ける情念の炎を
押し堪えた
老いた女の嗚咽のような
それとも
安住の地に棲む霊達の
累々たる屍に捧げん
レクイエム
終りの夜
厳かに
鳴り響く
橋渡しの刻
大晦日の夜のしじまに
除夜の鐘が鳴り渡る
四九(しく) 三十六
八九(ハック) 七十二
合わせて百八回
四苦八苦して生きる人間の
煩悩の数だけリフレインする
寺の鐘つき男が
力をこめて打ち鳴らす
鐘の響きの物悲しさよ
くすぶり続ける情念の炎を
押し堪えた
老いた女の嗚咽のような
それとも
安住の地に棲む霊達の
累々たる屍に捧げん
レクイエム
終りの夜
厳かに
鳴り響く