悪玉コレステロールは、本当に悪い奴?
こんにちは。さて、悪玉コレステロールは、悪玉と言われていますが、
そもそも何なのでしょうか?
それは、肝臓で作った脂質の運び屋です。
いろんな組織、細胞に脂質という建築材料を運んでくれる、
いわば、個人向けの配達屋さんです。
食事で摂った脂質は、デカすぎるんです。
なので、肝臓という配送センターで加工して宅急便に乗せ換えるんです。
肝臓は、余ったエネルギーを脂質に変える加工工場でもあるので、
食事で余った糖分のエネルギーも、せっせと脂質に作り変えられて、
悪玉コレステロールとして血液中に放出されます。
そうです。悪玉コレステロールは、それ自体は悪者ではなくて、
過剰になると悪者扱いされます。
それは、小さいがゆえに、事故を起こすからです。
その事故とは、血管内皮への取り込み(蓄積)です。
つまり、粒が小さいゆえに太い血管の内側に入り込んで溜まる性質があるため、血管のプラークとして存在し、内径を狭め血圧を上昇させ、被酸化によって、動脈硬化や血管梗塞の元になるのです。
これが、悪玉が悪玉と呼ばれる所以です。