ネガティブに陥っている人にコーチングが効かない理由

組織開発と人材育成について考えるのが好き、かにゃです。今日は川沿いを散歩しながら、なぜ自分は誠実さを大切にするようになったのかを考えていたら、家に着いてた。

さて、仕事でもプライベートでも、何かに取り組んでいる途中で「あー、もう無理だ」「なんで〇〇なんだ」と思ったことはないだろうか。他にもう方法はない、私にはもうどうにもできない・・・そういう時、どうするか?

さらに内省する。誰かに相談する。その問題に取り組むのをやめる。色々あると思う。何れにしてもそういう時って、どんより心が落ち込んで「自分ってなんてダメなんだ」と責めたり、イライラしたり、無力に感じたり、感情的になっていることもあると思う。

そういう時の解決策として、人に話すことはその状況を抜け出すのに有効なアプローチだ。しかし、コーチング的なアプローチをすると「はあ?お前に何がわかるんだ」と反発しか生まないことがある。

そもそもコーチの語源は「馬車」。馬車の役割は「ある人をその人が望むところまで送り届ける」ことであり、そこから派生してコーチングは、「人の目標達成を支援する」という意味で使われるようになったそう。

つまり、コーチングは目標があることが前提であり、コーチする側は目標を達成するために必要な行動を相手に考えさせるアプローチをとる(質問など)ことである。

ちょっと想像してみたいのだが、心が落ち込んでいるときや無理だと諦めてしまったときに目標達成のための行動を考えられるだろうか?「じゃあこれからどうしたいの?」と聞かれても「今辛いんだよ💢」とは思わないだろうか?

人は前に進む一歩を踏み出す時にマイナスの感情を持ったままでは前には踏み出せない。一度そのマイナスの感情を消化する必要がある。その時にはただひたすら、辛かった気持ち・悲しかった気持ち・苛立った気持ちを吐き出すプロセスが欠かせない。これを言わずに心に溜め込むと、別のタイミングで爆発(=ブチギレる等)するか、限界まで我慢して心の病気になってしまう。

そんな時はまだ、目標達成のための行動を引き出すアプローチではなく、心のケアとしての気持ちを聞いてあげるというアプローチ(=カウンセリング)が求められるのだ。

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