25年迷子の男の子のお話/【LION ライオン~25年目のただいま~】
映画をみるのが好きなのだけれど、
最近、YouTubeで映画のおすすめ動画をよく見漁っている。
みんなまとめるのが本当に上手で、それだけで全部見た気になっちゃって満足してしまうものもあるのだけど、そんな中で本編まで見て面白かったもののネタバレ含む備忘録。
LION ライオン〜25年目のただいま〜
インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。
と、映画.comさんより
サルー・ブライリーさんの実話で、5歳の時にインドで迷子になって、オーストラリアへ養子に行って、そこで青年になったサルーが、グーグルアースを使って故郷を探す
という話。
え!!!!!!なんだか全部映画みたいで実話なのがびっくりするような話!
そんでグーグルアースすごすぎんか…と思って見始めたこの映画。
本当に奇跡の連続で。悲しい事も、うれしい事も、どこかで何かが違っていたらこういう結末にはならなかった。サルーさんのすごい運命に目を奪われた。
最初に、迷子になった時、村の名前を話せてたらちゃんと家に帰れたかもしれない。私の周りの5歳児は自分のフルネームも言えるし親の名前を言い間違えたとしても、身内でもない私のフルネームまで言えてしまう。家の場所も言えちゃう。
でも、サルーさんは読み書きが出来なかったし、言葉も覚えていなくて単語でしか言えなかったと言っていた。村の名前もちゃんと言えず、お母さんの名前もお母さんとしか覚えていなかった。
そこから子供には辛い体験を沢山していく中、助けてくれる人に恵まれて、養子縁組が決まって、オーストラリアへ養子にいく。
そして大学生になって。
仲間内に語った子供の頃の記憶の話をきっかけに、グーグルアースで故郷を探すことになるのだけど、
本当にグーグルアースを作った人天才。
グーグルアースがあって、このSNSが発達した世の中だったからこその奇跡だったんじゃないかとおもう。
でもやっぱりこの映画で1番考えさせられたのは、子供のこと。
インドでは年間8万人の子供が迷子になってるそうだ。
その迷子の子達が保護されるのなんて一握りしかないなくて、人身売買、強制労働、ストリートチルドレン、そんな実情を見せてくれていて、とても考えさせられるシーンばかり。
この映画をきっかけに募金とか、施設の向上とか、子供がみんな学校に通えるようになるように。そして養子縁組制度とかを考える人が増えて広まってくれたらと思う。
私に今できることはユニセフに募金することしかなくて、自分の非力さを思い知らされるけど、子供が安全で、教育が受けられて、まっすぐ大人になれる世界であってほしいと切に願います。