免疫活性サプリの需要増加

Nutura ingredients.com の記事によると、コロナウイルスの脅威を受けて、プロバイオティクスを含む免疫賦活製品はもっとも需要の高い製品群となっている。足元の需要及び向こう半年間の見通しについて各社にヒアリングを実施したところ、 Deeland Probiotics & Enzymes社CEOは「プロバイオティクス製品群及び酵素関係製品の注文は旺盛で、足元売上は二桁以上の%で伸びている」とコメント。
又、Lallemand Health Solutions社のMDも同様に昨年同時期と比較して、2~3月の売上は+15~20%好調とコメントした。

  一方で、今後4月・5月売上についてはロックダウンの影響で実店舗への客足が鈍る事を懸念しており、昨年同時期比較で▲5~10%程度落ち込む事を危惧している。 UAS Labs社CEOは「このコロナ騒ぎで、プロバイオティクス製品による整腸効果と、免疫賦活との相関関係が消費者により浸透する契機になった」とポジティブにコメントしている。

北米における供給体制には足元大きな影響は出ていないものの、海外向け(輸出)については航空便の減少、それに伴う航空運賃の急上昇を背景に市場が出始めている。
各社ロジスティクスなどの不安要素は持ちつつも、向こう半年間程度の需要は引きつづき堅調に推移すると予測しており、特に免疫関係セグメントの需要は強いと期待を持って見通している。
これまで受動的に(*不調があったときに頼るサプリメント)摂取していたサプリメント製品が、今後積極的な予防として摂取される契機になるはず、と強い期待を持っている。

上記記事からもうかがえる通り、引き続きコロナウイルスに関わるニュースが多くなっており、免疫賦活を謳った製品が堅調である。中でも後半に記載ある「これまで受動的に摂取されていたサプリメントが、積極的な予防として摂取される契機になる」とのコメントは示唆に富んでいる。

日本では今までボンヤリと捉えられていた「免疫力」だが、現時点では特効薬のない新型コロナウィルスに打ち勝つには「体の機能を正常に保つこと」が重要だと、改めて免疫力が注目されている。予防医学としてのサプリメントの役割が益々高まると思われる。