もしもここを生き残れたら
お芝居の本番が二週間後に迫ってきました。一年以上ぶりの本番で正直楽しみよりも緊張の方が勝っています。が、じたばたしても仕方がなくできることを力抜いてやっていくしかないです。それは、体や心の健康も含めて、整えてやっていくという意味も含めて。後悔ないようにちゃんとやりたいです。劇団しようよ『ゆわない事にした』11月4日(土)ー5日(日)の二日日間ございます。よろしくお願いいたします。
さて、この文章では今回の作品に関する思いみたいなものを書こうと思いますが、ネタバレにならないように気をつけながら書いていきたいです。といっても、ちょっとほとんど自分語り的な形になるかもしれないのですが、寛容な方はお付き合いいただけると幸いです。
僕は4月から東京に引っ越してきました。そして、この10月までのほぼ半年間、ほとんどの悩みを人間関係に割いてきたなと思います。友達とルームシェアをしたり、新しい職場に入ったり、知らない場所で知らない人の前で歌を歌ったり。正直、楽しくいけたなと思うことより辛いことの方が多かったように感じます。特に8月あたりがメンタルの落ち込みのピークでした。仕事、演劇、音楽に異常な暑さもあいまって、自分の感情のコントロールがうまくいきませんでした。すごくいろんなものにイライラしたり、物悲しくなったりしました。
なにに苛立っていたのか。それは、人間関係に悩む自分がダサいと思っていたのだと思います。(具体的なことは、プライバシーもあるので省きます)知り合いのミュージシャンのツイートとかインスタをみて、作品を聞いたり、見たりして自分と比べて打ちひしがれたりもしました。僕みたいに人間関係に向き合うよりも、芸術と向き合っています!をしている彼ら、彼女らの方がかっこいいように見えたのです。わかりやすく言うと世界で自分だけが苦しんでいるような、視野狭窄の状態でした。僕はもっといろんなことができるはずなのに…みたいな。思い上がりも甚だしいですが、とにかくその時の自分の悩み方は貧しいことをしてるんじゃないかと思っていたのです。
でも、気候も落ち着き、いろんなことが解決し、今考えてみると、この半年間とても豊かだったんじゃないかと思います。人とコミュニケーションをとり、なんとかかんとか生きてこれたことはこれからの人生で絶対に役に立つと思います。そして、周りの僕が羨むような人たちもそういったことを通っているから素晴らしい作品が作れているのだと思います。この半年間は、僕にとって宝物にしていきたいです。
お芝居の話に戻ります。今回の作品は職場での人間関係がメインの作品です。
上記があらすじとなります。演劇でも、僕は、僕たちは人間関係に向き合いました。この半年間、人間関係マシマシです。その最終章かもしれません。(悩みは死ぬまで続くのでしょうが)この乗り越えた半年間を宝物にするためにも、最後まで真摯に向き合っていいものにしていきたいです。
そして、僕は自分勝手で、空気も読めない人間で、演劇をやって迷惑をかけることや、勝手に変に悩むこともあるのですが…。一緒に演劇を作っている劇団しようよ仙川チームのみなさんには本当に助かっています。みんな優しく、稽古の時は友達みたいに話すのですが、ちゃんと一線は引いてくれている距離感がとても心地いいです。仙川チームのコンセプトの一つに「集団のフリをする」があるのですが、それをみんな体現しているような、熟した果実みたいないい意味で大人な人たちに囲まれています。僕もいつかそうなりたいなぁと思います。なんか、言う内容とかまとまらずしゃべっちゃったり僕はしがちなんですが、みんなちゃんと向き合って意見をくれて、本当にうれしいです。ここで、自分勝手な僕が他人に託して素晴らしいものを一緒に作れたなら、この先大きな財産になるだろうことは間違いないなと思います。
さて、いろいろ書きましたが、もちろん人間のドロッとした部分を書いている重さのある作品ですが、人間の軽かったり、かわいい感じもある作品です。フラっとでも見にきてくれたらうれしいです。僕も肩の力抜いてやっていくので、みんなもそんな感じで来てください。見終わったあとに、それぞれの持ち場で頑張るかと思ってくれたらそんな嬉しいことはないです。僕も明日から三日稽古です。僕は僕の持ち場でやれることをやります。
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今日夕方多摩川までチャリ飛ばして行った。ご褒美みたいな夕暮れだった。ロットバルトバロン聴きながら歩いた。
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